「資源循環」最新トピック(2023.8.24)
こんにちは。
今週は資源循環に関するメガトレンド、事例、各種データをご紹介します!
資源循環
1. 循環型経済へ産官学協議体 首相表明、経産・環境省など
【参考】成長志向型の資源自律経済戦略
2. ヤマトボックスチャーター株式会社と「資源循環プロジェクト回収スキームの最適化に向けた共創ロジスティックスパートナーシップ協定」を締結
3.鹿嶋市、㈱鹿島アントラーズ・エフ・シー、東洋製罐GHDで資源循環と持続可能な社会の形成に関する包括連携協定を締結
4.リサイクルデータブック2023
MaaR事務局まとめ
記事①の通り、岸田首相は、循環型経済の推進に向けた産官学の協議体を9月に設立すると発表しました。この動きは経済産業省が提示した「成長志向型の資源自律経済戦略」にも記載されており、GX目標の達成や資源リスクの軽減に向けて、野心的な定量目標の検討、情報流通プラットフォームの構築、循環配慮設計の基準策定などのプロジェクトが含まれています。また、サーキュラーエコノミーのブランディングもその目的の一環です。
記事②と③は、資源循環の個別事例を紹介しています。記事②では、ラベル台紙の廃棄をゼロにする環境配慮型の取り組みが述べられています。現在、ラベル台紙のほとんどが廃棄物となり、大量に廃棄されています。このプロジェクトでは、ラベル台紙を「剥離紙」から再生PET合成紙製の「リサイクル専用台紙」に置き換え、使用後に有価回収を行い、マテリアルリサイクルを促進することで廃棄物の発生を防ぐことを目指しています。
記事③では、企業、サッカーチーム、行政が協力し、包装容器の資源循環と再商品化を通じて地域社会の持続可能な形成を推進している事例が紹介されています。鹿嶋市の学校や施設を中心にPETボトルキャップや紙コップを回収し、これらの資源を利用可能なアイテムに再生させることで、地域の人々に資源循環の実感を持ってもらい、分別・回収の意識向上に寄与しています。さらに、祭りやイベントでの資源循環に関する啓発活動も取り組んでいくとのことです。
資源循環の推進において、記事②のように「リサイクル可能なアイテムへの切り替え」や「経済的な資源回収の仕組み構築」、記事③のように「地域の関係者の協力と理解を得て資源の分別回収を促進」することが重要と考えます。
記事④では、日本のマテリアルバランス、資源の利用、産業ごとの廃棄物、使用済み製品、市町村のごみ処理とリサイクルに関する最新の数量データが視覚的に整理されています。興味がある方は、ぜひご一読ください。
お知らせ
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