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2024年、ボージョレ・ヌーヴォー解禁!!
今年もこの季節がやってきました。
11月の第三木曜日、ボージョレ・ヌーヴォー解禁です!
ボージョレ・ヌーヴォーはフランス、ボージョレ地区のその年のブドウ収穫を祝うとともに、今年のブドウの出来をうらなうお祭り。
ヌーヴォーとは「新酒」の意味なので、そのまんま、「ボージョレの新酒」という意味になります。
実は世界的にはそれほど注目されておらず、日本人だけが盛り上がっているイベントなんて言われていますね。
近年では世界的にもアルコール消費量も減ってきていますし、日本でもアルコール度数の低いもの、飲みやすいものが好まれる傾向にあるので、度数も高く価格も高いワインはますます向かい風でしょうか…。
日本におけるワインの状況はそんな具合で、あまり芳しくはないですが、私個人のワイン消費量は全く衰えず。
近所のお店のワインの日、ディスカウントデーはしっかりチェックしていて、毎月そこを目指して仕入れをしています。
中旬から20日前後にセールの日が重なるので、その付近はセラーがいっぱいになっています。
仕入れのためにセラーの場所を確保しなければならないので、10日くらいから消費が加速します。
消費は衰え知らずです。
ワイン歴はまだ丸2年程度なので、ヌーヴォーも同じく2回目。
今年は2本購入し、ひとまず1本開けました。
https://www.suntory.co.jp/wine/special/kaikin/lineup/#beaujolais-nouveau
ジョルジュ・デュブッフ、おそらく日本で最も売られている、どこでも見かけるボージョレ・ヌーヴォーですね。
おいしくいただきました。
中にはボージョレ・ヌーヴォーはおいしくないおっしゃる方もおられますが、そもそも製法が通常と違う、飲む目的も違うので、通常のワインと比べるのもナンセンスだと思います。
あくまでお祭り、この季節だけのお楽しみ。
その中でも、AOC、AOPを「ボージョレ」ではなく、「ボージョレ・ヴィラージュ」というものを選ぶと、一段上の味わいを楽しめます。
もちろん、価格も一段上がりますが…。
違いは、産地の範囲。
フランス、ブルゴーニュに隣接したボージョレという地区の中で、ヴィラージュを名乗れるのは38の村のみ。
さらに、クリュ・デュ・ボジョレーと言われる10の村名AOCもあります。
ヌーヴォーは作っていないのか、見かけたことはありませんが、通常のクリュ・デュ・ボージョレはいくつか飲んだことがあります。
サンタムール、シェナ、レニエ、ブルイィあたり。
いずれもとてもおいしかったです。
ボージョレではガメイという品種が使われ、これはヌーヴォーも同じですが、この品種、過去にはとても軽んじられた時代がありました。
14世紀、ブルゴーニュを収めていたフィリップ豪胆公という方が、ガメイを粗悪な品種として排斥令を出したそうです。
もしかすると、それがブルゴーニュがピノ・ノワールの銘醸地になったきっかけなのかもしれません。
ただ、ある意味では、南に追いやられたガメイはボージョレで花開いたといえるのかも。
飲んでみると、確かにガメイはカジュアルで軽やかな品種ではありますが、それもヴィラージュ、クリュになってくると、カジュアルというより華やかな印象が出てきてとてもおいしい。
近所のお店ではクリストフ・パカレという生産者のボージョレを置いているのですが、クリュ・デュ・ボージョレも複数揃えており、今まで飲んだクリュはすべてこのクリストフ・パカレのもの。
先に書いたヌーヴォー、ジョルジュ・シュブッフの、新種ではないガメイも飲んだことはありますが、私はクリストフ・パカレが好み。
もう一本のヌーヴォーは、もちろんこのクリストフ・パカレのボージョレ・ヴィラージュ。
他に開いているワインがあるので、土日はそれを消費して、月曜日に開けるつもりです。
とても楽しみです。
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