睡眠時無呼吸症候群の体験など
自分の体験をどなたかの参考になればと思い書き残します。
また、自分用のメモも兼ねて。
自分は睡眠時無呼吸症候群(SAS)というものを患っています。
友人の家に泊まりに行った時に呼吸が止まってるよと指摘を受け発覚しました。
(友人は睡眠の専門ではありませんが医師です)
自覚症状としても日中の眠気だったり夢で苦しくなって起きるということがありました。
あとはゲームをやっている友達と雑談をしていると寝てしまうことがあり、最近いびきがするねという指摘を受けていました。
体重が増加してからそのような状態になったのだと思います。
睡眠時無呼吸症候群の医者を探して行きました。
循環器系の先生の所でした。
初診の病歴や自覚症状を書いて診察。病気の説明やパンフレットをもらってとりあえず計測しましょうとなって計測器具を借りて2日分のデータをとりました。
2日の理由はセンサーの取り付け不良で計測失敗も有り得るためとのこと。
鼻息で呼吸、指にセンサーで血中酸素濃度、ジャイロセンサー?で睡眠時の姿勢を見ているようでした。
スマホより小さい専用の機器に全てのセンサーが接続されています。
鼻の下に呼吸を見るセンサーがあり、渡されたあテープで頬に固定しました。
指の先に血中酸素濃度のセンサーを絆創膏で貼り付け。
特に寝にくいとかはなかったです。
計測器は病院が休みの日にポストのような返却箇所に入れて返却。
業者にデータを渡して解析とのこと。2週間程で結果が出てきました。
結果は軽症と中等症のちょうど間くらい。
私はCPAPという人工呼吸器的な物が必要なのかなと思っていましたが中等症ではそのような措置は取られないようです。
治療自体もご希望なら行いますと言った感じ。
睡眠の課題は自覚症状もあるし治したいと思っていたので治療を希望しました。
脳に酸素が行かなくて何か発症したら怖いですし。
中等症の治療はマウスピースを使って行うということで歯科医を紹介されました。
マウスピースは下顎を若干前めになるように作られ、舌が下がるのを止めるような仕組みのようです。
歯型をとる時は粘土のような巨大なガムのような紫のものを口いっぱいに含みある程度固まるまで保持します。ちょっと歯磨き粉のような甘い味がしました。
喉奥に何か当たるとオエッてなりますか?と尋ねられ、はいと答えると小さじくらいの塩を下に置かれました。
これで少し反応しにくくなりますということでへーという感じ。
実際に口いっぱいに型どりの粘土を含んでもオエッとはなりませんでした。
当日完成と思いきや、型から作るのは後日ということで次回診察まで持ち越しです。
完成してたのは上下2個の歯型。口に嵌めて出来をチェックします。
違和感がないかなど聞かれました。
上手くいっていたようなので上下を固定します。
普段上下の噛み合わせは奥歯がしっくりくる位置になっていて上の前歯が前に出て下の歯は若干後ろになっていて重ならないですが前歯と下の歯の先端を合わせるような形で若干顎を出すように固定するようになりました。
マジックで棒線を書いて位置をマウスピースに直接書き込んでいました。
こうすると舌が奥に行かず、症状の改善が期待できるようです。
上下のマウスピースは紫外線で固まるような接着剤で固定していました。
ものすごくシンナー臭かったです。
紫外線硬化させて先生自身がリューターで削って完成でした。
再び噛み合わせのチェックです。
本当にピッタリのマウスピースが出来上がりました。
ポリデントの試供品を渡され、何だかおじいちゃんになった気分でした。
帰って初使用してみますが思ったより寝にくいです。
口になにか入り続けているので少しイライラします。
寝てしまえばそんなこともないのですが明け方目が覚めてしまったりすると違和感で外してしまったりしていました。
ただ、効果はすごく、寝起きのスカッとした感じは覚えています。
しかし毎日繰り返すと良い日も悪い日もあると言った感じで安定はしませんでした。
そのあともひと月ごとに歯医者に行ってマウスピースや睡眠の状態を聞かれます。
並行して通常の歯科治療も行います。幼少期以来歯医者に来たことがありませんでしたがとても状態が良いと言われてご満悦。
ただ、虫歯予備軍のようなものは2つほどあったようです。
昔ならここでリューターが出てきて削られる感じだったと思いますが軽いものなのでそのままで様子をみることになりました。
最近はあまり積極的に削らないようです。
歯の治療はイソジンでのうがい、ブラッシング(リューターの先にブラシがついたような電動のもの)、歯石取り、フロス、消毒液の塗布、最後にうがいして終わりという感じでした。
これは通院の時毎度行っています。
医師からはダイエットが1番大事ということでノルマを設定されました。
通院の度に体重を聞かれます。
ここからは別のアプローチの話になります。
別の医者で違う治療も受けているのですが試しに体重増加と病気の治療に関連がありそうで痩せる必要がありますと医師にアピール。
油や糖質を便で出してくれるような薬を期待しましたがそのようなものはこちらでは処方できないということで防風通聖散という漢方で治療してみることになりました。
空腹時に服用です。胃で吸収するためで食後だと効率が悪いようです。
初めて飲んでみましたが苦くて飲みにくいです。吐き出すほどではないのですが。
徐々に効果が出ますとのことで2回目を飲んだ時のこと。
夕食前だったのですが若干の吐き気が出ました。
さらに驚いたのが夕食が目の前にあっても物としか認識出来ませんでした。
私は食事が大好きで食欲旺盛だったのでとても驚きました。
お腹が空いていて美味しいものが目の前にあるのは分かってはいるのですが全く手が出ませんでした。
冷める頃になってやっと手をつけてみようという気になりました。
これも食欲ではなくて食べなきゃという義務感のようなものからです。
薬の効果だと思うのですがここまで食欲がないという体験は驚きでした。
体調が悪くて食べたくないということはありましたが食事への興味というか欲求がここまで無いというのは初めての経験だったので面白くもあり怖くもあり。
調べると食欲増進ホルモンのグレリンというものを低下させるようです。
逆今まではグレリンが多めに分泌されていたのかというくらい食欲は多かったです。
少食の方の気持ちがわかった気がします。
食の欲求って人それぞれ違うのかもしれないと思いました。
逆に脳内物質にここまでコントロールされているんだなと驚きました。
そういった脳内のパラメーターを自由に弄れれば案外悩みなど無くなるのかなと極端なことも思ったり。
まだ睡眠時無呼吸症候群は治療中ですが恐らくダイエットを完了していびきも出なくなったときに完治になると思います。
眠りに問題があると生活リズムが滅茶苦茶になり、メンタルにも悪影響があるので早いところ治したいと思っています。