「歴史に学ぶ」とはこういうことと思うこと
みなさん、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康、という戦国三大武将の中で、誰が一番好きですか?
どなたも物凄い方ですが、僕は、この御三方の中では、小さい頃は、
「豊臣秀吉」
が好きでした。
その理由は、単純に「天下統一」をしたから。
つまり、一番になったからです。
わかりやすいし、しかも出自が農民に近い武士の出だったことを知ってからは、かなり秀吉を推していました。
でも今は、違います。
この御三方の中なら、(おそらく)最も人気が無さそうな、
「徳川家康」
が好きです。
ここ数年で家康が一番魅力的だと思うようになった理由はいくつかあります。
彼の生き様から、多くのことを学び取れるんですよね。
家康はこの3人の中では一番「地味」なイメージですが、結局、最後に勝ったのはその彼でした。
織田信長は言わずもがな、一般的にはカリスマ性のある人物として描かれていますが、僕の知識では、それが目立ったためか、些か速く事を進めすぎたせいか、あと一歩のところで討たれてしまいました。
秀吉は、天下は統一したものの、独裁政権的だったため、朝鮮出兵失敗後、急速に勢いを失ってしまいます。
家康は、その間、2人の陰に隠れながら、地道に地歩を固めているんですよね。
部下や大名たちと友好的な関係を築いたりして、信頼を集めた。
そして何より、本人自体がいつかくるチャンスのために健康志向になり、長い間、元気でいた。
だからこそ最終的に、頂点に立てたのだと思っています。
これって、その後の歴史や現代で起きていることにも置き換えられる、と思っていて。
日本では、カリスマ性のある人物は、颯爽と現れたとき、持て囃されますが、輝くのはほんの一瞬。
あまりに早急に物事を進めると、どこかで寝首をかかれてしまう。
独裁的なやり方も、それが罷り通るのはせいぜい本人が元気なときだけ。
その一方で、根回しや関係性構築を着々とやり、淡々と、できれば正当なルートで力を付けた人が、最後の最後は確かな基盤を築き、それを未来に受け継いでいくことができる。
そういう人って遅咲きだったり、地味だったりする場合もある(本当は遅咲きではなく目立たないだけなのですが)。
ここまで書いて、当てはまる具体例をいくつか思いついた方もいらっしゃるかもしれません。
僕はこれは、人だけでなく企業や、お金稼ぎなどにも言えることだと思っています。
なんでも時間をかけることや正当なルートを辿ればいいわけではありませんが、この三大武将の生涯を観察したとき、そこからこんな視点を人生に活用できるのではないかと思いました。
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