【テレビ業界人が語る】テレビよりYouTubeが優れているところ
昨年、2024年の9月か10月くらいからYouTubeでの投稿を開始し、今のところは毎日動画を投稿しています。
おそらくこれから途切れる日が出てくるかと思いますが、それでもマイペースで続けていきたいとは思っていて。
そんな僕が所属している業界はどこかというと、メインは「テレビ業界」になります。
YouTubeや映像とは関係ない業界のお仕事もさせていただいていますが、ベースとなるのはテレビ。
なので今回は、テレビマンの視点から考える、テレビよりYouTubeの方が上だ、と感じる点について、字数の許す限り語ってみます。
第一に、
「『放送コード』を気にする必要がない点」
が挙げられます。
僕のYouTubeをご覧いただくとわかると思いますが、動画はすべて1人喋りで、編集もされておらず、“僕の顔”という、同じカットが延々と15分前後続きます。
これは、テレビだと確実に放送コードに引っかかってしまうんですね。
同じカットを延々と続けるのはNGです。
無言を1分間続けたり、黒画面を1分間流し続ける、というのももちろんNG。
でもYouTubeではOKとなります(黒画面はNGかもしれませんが)。
本当に、自由度が高い。
もう一つ、それと関連するのが、
「映像の分数(秒数)を気にする必要がないこと」
です。
テレビ番組は放送枠が決まっているので、本編映像は、CMも込みで考えて、その枠に過不足なく収まるようにしなければいけません。
だから、ときに泣く泣くカットしないといけない場面があったり、その逆になんとか枠を埋めるために冗長になってしまうこともある。
YouTubeには放送枠という縛りは存在しないため、たとえば僕が15分ではなく30分喋ってもいいことになります。
どんな長さの動画も出すことができるという柔軟性、それが一つ、YouTubeがテレビに優っているところだと感じています。
最後の一つが、
「アーカイブが残ること」
です。
テレビも今、報道素材はYouTubeでいつでも見れたりしますが、テレビドラマやバラエティ番組になると難しい。
放送後の番組は、TVerほか配信プラットフォームに置かれますが、観られるのは大体、1週間。
有料登録などをしないとアーカイブを全てを見るというのは難しい状況です。
YouTubeだと、検索さえすればどんな昔の動画でも、必要なときに引っ張り出して視聴することができる。
しかも、無料で。
もちろん質の面ではテレビに敵わないところもあるかもしれませんが、
「自分の好きなコンテンツをいつでも観られる」
というのはかなり強いのではないかと感じています。
個人的には、テレビも、せっかく作ったVTRや再現Vは、全部ではなくてもある程度、YouTubeにアップロードできるようになればいいのに、と思っています。
そうすることで、たまたまその番組をYouTubeで見た人が最新の放送界を見たくなる、という現象が起き、いずれ視聴率向上にもつながってくるのでは、と僕は考えています。
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