「折り合いがつかないこと」に関して
以前も少し触れましたが、40代に差し掛かってくると否応なく先のことを考えてしまうようになりますね。
それはネガティブな意味ではなく、
「これからの人生やキャリアをどう構築していこうか楽しみだな」
というポジティブな意味でも。
ここでいつも思うのが、
「折り合いがつくことと折り合いがつかないこと」
というものが存在するということ。
「折り合いがつくこと」
に関しては、「これは自分には無理だな」と思ったり、それに対する情熱がなくなったりして「別に叶わなくてもいいや」と思えているような事柄。
これは全然良いんですけど、
「折り合いがつかないこと」
これがいささか問題で、自分の心の奥底にある本音とか、若い頃からずっと考え続けて、今もなお情熱や願望が消えない事柄になる。
この「折り合いがつかないこと」って、僕にも言えることなのですが、年齢を問わず、早いうちに向き合っておいた方がいいと思っていて。
それは、
「後々、もっと苦しい想いをすることになる」
から。
当たり前のことですが、「後悔先に立たず」。
本当はやりたいと思っていることで、もしそれが今もずっと心に引っかかっているなら、今の状況がどうであろうと、向き合わないと後で大変なことになると思う。
具体的にどうなるかというと、精神的に壊れてしまう。
まずその本当にやりたいことが何なのかを考えないといけないし、年齢によっては、「これ」というものを1つか2つくらいに絞る必要があると思います。
例えばそれが、「海外に住んで語学をマスターすること」であったとしたら、今、それをするお金がなかったら今からでも貯め始めた方がいい。
もし、「結婚したい」とか「子どもを持ちたい」とか、本音では思っているのだとしたら、今、恋人がいなかったり仕事が忙しかったりしても、少しずつでもそのチャンスを模索していった方がいいと思います(子どもに関しては本当に年齢がネックになってしまうけれど)。
そういった本音から無理に目を背けようとしても背けられないし、日が経てば経つほど体力も衰えて一歩一歩死に近づいていくから、その明確な事実によって後悔は大きくなっていく。
もし早いうちに向き合っておけば、もしその願いが叶わなくてもダメージが浅くて済むし、それが「折り合いのつくこと」に変わったりして、新たな願いができたり、視野が開けると思うんです。
これが目を背けたままだと後悔では済まないことになるとも思います。
特に40代以降になると、実際に残されたあまり時間は多くないから、「折り合いがつかないこと」に折り合いをつけるための時間を意識的に取っていく必要があると思いました。