芸能界も◯◯◯の時代
僕は構成作家やリサーチャーというお仕事をさせていただいている関係で、少しだけ、芸能界については詳しいところがあります。
個々人が「誰と熱愛している」とかいったプライベートを知っているのではなく、各芸能事務所のことやそこに所属するタレントさんとの関係、テレビ局との関係などについてはわずかに知識があります。
その上で、最近、芸能プロダクションが破産/倒産していたり、独立する俳優さんや芸人さんが増えてきましたよね。
この状況を受けて僕が思う今後の芸能界のことを語ろうと思っているのですが、これはYouTubeでも語ったことなのですが、今後は芸能界も……
「『自立』の時代」
に入っていくのではないでしょうか。
僕自身の話をさせていただきますと、僕は、最初こそ、構成作家事務所に履歴書を送って所属させていただいたのですが、8年前に離れてから、完全に一人で活動しています。
そして、それで特に問題は起きていないんですよね。
もちろん、事務所に入っておらず一人でやることによって、機会損失もたくさんしていると思います。
そもそも、業界で僕のことを知っている人はほとんどいませんし。
ただ、それを差し引いても、事務所にいた頃よりやりやすくなったな、と感じています。
企画会議に呼ばれなくなったデメリットはありますが、事務所にお金を納める必要もないですし、そもそも僕は業界の中でも異端だと自分のことを思っているから、残り続けても合わないでしょうし。
売り込みも自分でやる。
そうやって自分で責任を取ることで、やりたいことを好きなようにやれるようになった。
芸能界も同じだと思っています。
テレビ局やクライアントが欲しているのは正直、芸能事務所との関係ではなく、そこに所属しているタレントさんとの関係。
結局、芸能事務所が必要だったのは、タレントさんと直で連絡できる手段がなかっただけだから、今ではSNSという連絡手段があるし、個人ウェブサイトもかんたんに作れるので、自身の取り分も増えるのであれば、今後はより独立が増えてくるのではないでしょうか。
もしかしたら、既存のような芸能事務所の形態は、20年後には無くなっているかもしれません。
こうなるのが一概に良いことかどうかはまだ評価はできないけれど、僕は、同様の動きが芸能界以外、つまり製造業界や商社などの一般企業にも浸透していくのかもしれない、とも考えています。
それは30年先、40年先ともっと遠い将来の話になるでしょうけど、多くの人が、自分自身を一つの会社として捉え、組織というものがそもそもほとんど存在しない社会が訪れるかもしれない、と私はふと思うことがあります。
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