教えないことの重要性 【仕事は難しい】
こんにちは、まーくんです。
仕事は難しい。
みんな思ってるし、人で生まれた時点で、ある種、宿命でもある。
今日はそんな仕事の奥について少し書きたいたいと思います。
上司は冷たい
仕事をしていると、時として理不尽なことが起こりますよね。
自分で判断できないがために、上司に確認をすると『これぐらい自分で考えろ』と言われたり、かといって自分で判断すると『勝手に判断するな』と言われたり。
どっちにせよ怒られるのが若い時あるある。
会社という組織には、課長や部長のほかに直属の上司がいる。
そんな『上司』についてこんなエピソードなんですが、何かトラブルに直面すると『自分で考えてみろ』と言う、口癖の上司がいた。
名前はたくやさん(仮名)
何か問題や疑問が生じた際に、僕自身もしっかり考え、5分ほど考えてもわからない時はそれ以上考えても無駄なので、たくやさんに確認しにいく。
いつものように『自分で考えてみろ』と、即返される。
こっちとしてはわからないから判断を仰ぎに行っているのにそんな風に言われたら面白くない。
なんなら、適当に扱われているみたいで嫌な思いをすることだってあった。
それがやる気の低下だったりミスに繋がることだってある。
毎日、不満を抱えながら仕事をする日々を送っていた。
自分が上司ならどうするべきなのか
自分がたくやさんの立場なら、まず初めに信頼を勝ち取りにいく。
怒るにせよ、修正を促すにしろ、信頼関係がなければ部下は言うことを聞かない。
言うことを聞かないというより、趣旨が伝わらない場合がある。
そうすると結果として仕事が遅れる。
仕事はチームで動くので、一人でも遅れをとれば、それは上司の責任でもある。
スポーツでいう監督の責任だ。
監督は(指示)アドバイスをし、あれこれと自分の理想となる形に近づけるように選手を動かす。
仕事も同じで、選手(部下)と監督(上司)の信頼関係がないとうまくはいかない。
うまく行かなければ試合には敗れる。
そして負けが続けば解任となる。
仕事も同じで、失敗が続けば上司の責任は免れない。
自分自身を守るためにも、部下の面倒は一番大事と言っても過言ではない。
その上司はどうしてる?
予想がつくとは思うが、たくやさんのことを周囲の部下が避けているようにも思える瞬間が多々ある。
要するに勝手に仕事を進めていたり、もしくは他の上司を探してきて問題解決したりしていた。
もちろん、『自分で考えてみろ』と言われているのだから当然っちゃ当然のこと。
チームの士気は下がるし、雰囲気も悪い。
と思っていた。
ところが、僕を含めた周囲の人たちは、本当の意味での上司という立場を理解していなかった。
上司の立場としてやるべきことは2つある。
・ミスをした際にケツを拭く(責任を取る)
・昇進のお手伝い
他にもあると思うが、最低限、この二つは必須だ。
その他にも、何か問題が起これば、一緒に謝罪に行く。
部下がどうやったらプレゼンを成功させクライアントから信頼を勝とれるか。
昇進のステップアップをフォローする。
今回の案件だと、たくやさんは部下を放ったらかしにしているように映っていた。
しかし、違った。
よく観察していると、具体的なことは教えずに、考えるポイントや、部下の考えを聞き、最終的な答えを限界まで出させている。
一緒になって残業する日もあれば一人だけ残って頭を抱えている日もある。
部下自身にしっかり考えさせ、部下の意見を中心に資料をまとめるお手伝いをしてくれる上司だった。
部下を育てるというのは、簡単なことのように見えて実は難しく、やりがいも多い。
時として衝突することもあるがそれが仕事で、それが結果を生む。
たくやさんが全部決めて全部進めれば決裁もスムーズに取れるし、自分たちにはなんの責任もない。
しかし、そこには成長がない。
何も生まれていない。
ただ教えればいいのではなく、自分でもう一度考えてみることが重要だということを教えてもらった。
それは今でも忘れない。
教えないことも非常に重要である。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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