【教材】どう勉強を進めるか?
以前、ドックラン骨折事件をきっかけに司法試験を目指すことにした話を記載しました。その続き。
行き先が見えたら、次は、どう勉強するか?です。「夏は伊豆に行く!」と決めたら、次は宿泊先を探すのと、同じだと思います。
今回はそんな話。
教材:伊藤塾にする
「過去問」に軽く目を通しただけで難易度の高さを十分過ぎるほど実感してしまいました。それは、これまでのIPAの試験のように、参考書を数冊解く位では合格できそうにもない!ということです(;´Д`)
自分が工学部出身だからというのも大きいのかな。要は、今の自分は、法学分野の知識があまりにも無さ過ぎるんですよね。
と言う訳で、予備校を探します。選択肢は多々ありますが、自分は伊藤塾にしました。決め手は、Youtubeチャンネルのサンプル講義。
話し方が上手いのか、内容が頭に伝わってくる感じがありました。
B5の巨大バインダー!
さて、伊藤塾には1月末に申し込み、2月にはテキストが届きました。こんな感じです。20穴付き、B5サイズ。しかし、冊子でない。自分のノートなどを追加できるメリットはありますが、このままでは読みにくい。
そこで、信誠堂のテキストバインダー(2,400円)に綴じてみます。500ページまで挟める優れもの。真ん中のとじ具が優秀でページめくりもスムーズ。
ただ、挟んだテキストは、200ページ程度。500ページのバインダは、少々、大きすぎたも??(+o+) 加えて、後から気が付いたのですが、伊藤塾は、200ページのバインダも売ってます(680円)。
iPadとGoodNotes:持ち運び用
さて、講義を聞いたら、上の写真のようにテキストに書き込んでゆきます。これは、伊藤塾推奨の方法(紹介ページ)に従ったもの。
ですが、上の巨大バインダのままでは、自宅内は良くても気軽に外に持ち運べません。そこで、テキストは、iPad の GoodNotes を利用しスキャンしておきます。
これで外出時に iPadも持ちだしておけば、巨大なバインダが無くても復習できます。
単語カードはQuizlet
続いて、単語カード。講義の内容をカードに書き出して置いて、隙間時間にペラペラ捲って覚えるためのツールです。
当初、無印の単語カードを使ってました。ですが、サイズが小さすぎましたね。
表面に英語、裏面に日本語訳を書く英単語の学習には良いのかもしれません。しかし、司法試験だと書きたい話が複雑になりがち。このサイズでは対応しきれません。
Good Notesの単語機能はどうだ?と悩んでた時期もありましたが・・・
最終的に、QuizletというITサービスを利用することに。理由は三つ。
①:インポート機能が便利
Quizletにはインポート機能があるため、ExcelをDB代わりに使えます。Webブラウザやスマホアプリでポチポチやるより、PCからExcelを操作した方が圧倒的にメンテしやすいです。将来、他のサービスに乗り換えるとなっても容易に移行できますしね。
②:音声読み上げ+自動再生機能がある
単語カードは、その小ささを活かし、隙間時間に使って覚えるものです。電車移動中、スーパーのレジ待ち、ジムの待ち時間にちょこっと勉強できるのが単語カードの強み。
当方は、特に、ジムの待ち時間でペラペラとめくりたいのです。しかし、ジムという場所は、勉強しよう!なんて空気とは程遠い場所。そんな空気の場所で、単語カードをペラペラめくってたら、他人様から何を言われるか?分かったものじゃありません(/ω\)
だが、Quizlet様は、音声読み上げ+自動再生機能付きです。イヤホン使えば、傍目には唯の音楽聞いてる人。イヤホンが無くても、自動再生で目で追えます(無駄にスワイプしなくて済む)。これならきっと大丈夫♪
③:エンカウント数を稼ぎやすい
最後は、物理カードではなく、デジタルにした理由です。
先ず、暗記のコツですが、兎に角、エンカウント率(出会った回数)を上げる事。これは、人間の脳の特性を利用した手法で、何度も何度も出会った情報は、「必要な情報」と脳が認識するため、自然と思い出し易くなるのです。
さて、上に、ジムの待ち時間で…という話を書きました。この事例のように、スマホというのは、物理的な単語カードが持ち運べない場面でも持っていることが多いものです。
加えて、音声読み上げ+自動めくりです。食事中にラジオのように聞き流したりもできる。なんなら、トイレでも使える。と、なれば、スマホアプリの方が、リアル単語カードよりも、エンカウント率を上げ易いはずです。
先の事はわかりませんが、とりあえず、現時点では、Quizletで行こうと思います。
最後に京大式カード
さて、上で、物理の単語カードとデジタルのQuizletを比較し、Quizletを選んだ話を書きました。エンカウント率を上げる点を重視しての結論ですが、物理カードは不要でしょうか?
自分は、物理カードの最大のメリットは、体験にあると思います。カードに手書きしたり、紙の手触りを感じながら、めくったりしたその感触がカードの情報と共に「体験」として脳に刻まれ、深く記憶される切っ掛けになります。
というわけで、物理の単語カードも別途作成します。でも、デジタル単語カードと同じものは作らない。というのも、デジタルと比べ、作るのに時間はかかりますし、カードを捲れる時間も機会も限られますから。情報は厳選します。
さて、使うのは、単語カードよりも大判なカードです。各種サイズありますが、自分は、京大式カードと呼ばれるB6判を選択。
記載例
憲法は、こんな感じで作ってみました。
テキストから要点を抽出。要するにどういうこと?を1枚のカード裏表に集約して記載します。カードは、まとめてクリアケースに入れて持ち歩き、時々、見返して思い出す。
京大式カードは単なる厚紙で電源不要。だから、スマホスタンドにでも差しておけば24時間365日、表示しっぱなしが可能です。
電源不要な物理デバイスのメリットを活かしつつ、デジタルのQuizletでは得られない感触も使って記憶回路を刺激してやります。
さて、この京大式カード。現時点では、単なる復習用です。でも、ゆくゆくは、司法試験の論文学習で重要な役割を果たすと言われる論証カードに繋がるでしょう。
あとがき
今回は教材の話を書きました。
書き出してみて、改めて思いましたが、自分の大学時代そして大学院時代、ここまで真剣に勉強してたか?ということ。
勿論、あの頃は、iPadなんてありませんでした。勉強法を熱く語るYoutuberは居なかったし、勉強上手な先輩が周囲にいたなんてこともない。だから、得られる情報は限られてた。でも、当時だって書店に行けば本があり、諸先輩方の熱い想いに触れることはできたはずでした。
今回、色々考えることができたのは、取り組もうとしている試験の難易度、そして勉強に割ける時間が時間が限られている環境が大きいように思います。
制約ある環境だからこそ、色々と考え、答えを出そうとする。逆に言うと、人は、そんな場面や環境にでも陥らないと、成長しようとしないのかもしれません。
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