高山彦九郎は、ほんとうに天子様を拝んでいるのか
どうも、京都なぞなぞ探検隊の長屋です。
僕は前から疑問があった。それを今日はズバッと解き明かしにまいりたい。
京都は、ほんとうに不思議なまちで。あるいてると「なんやこれ?」みたいなものと出くわすことがわりとある。
大阪と京都を結ぶ京阪電車。その「三条駅」が、本日の出発点。
このいかにも堅物そうなおかたの土下座像は、「高山彦九郎遥拝像」という。江戸時代中期の尊王論者で、寛政の三奇人のひとり。
若年から熱烈な尊王論者であり、18歳で上京して4年間そのまま滞在した。その間、鴨川にかかる三条大橋にひざまづいて皇居を遥拝するという奇行をしてまわりの人々をおどろかせたという。
現在は写真のとおり、生前の奇行のおすがたがあまりにも目立つ場所に銅像となって設置されている。京都人の待ち合わせスポットにもなっている。
僕は前からおもっていたのだ。
この人はほんまに御所、すなわち天子様のおわした紫宸殿もしくは清涼殿をむいているのかな、と。
10月だというのに残暑きびしい日曜日、僕はいちもくさんに自転車をはしらせた。
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たしかに目視では御所をむいている。でも実際に歩いてみなければわからない。ただ、まっすぐ直線にいければいいんだけど、当然そうはいかない。
だからまずは彦九郎さんと目が合う位置で方角を確かめる。
これにより、まっすぐ北西に320°の方角にむかえばいいということがわかった。
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ちなみに京都御苑というのは、24時間365日無料で開放されている京都人にとって憩いの場のような存在。季節の草花は惜しみなく、なかにはカフェやテニスコートまである。
ただあくまでそれは、「御苑」であって「御所」はまたべつの話。
「御所」のなかは時間もろもろ制限がある。それを知らずに僕は朝早い時間に行ってしまったため、正面入口である「建礼門」は閉ざされていた。
なので今回は仕方なく、この「建礼門」を天子様とおきかえてゴールとする。
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ひとまず中間の目的地を、「行願寺(革堂)」にさだめた。
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おまたせしました。京都御所の建礼門まえに到着です。
さて、結果はどうでしょうか。
まぁ、ただこれはあくまで「建礼門」ですから。このなかの「紫宸殿」で天子様は政務を執り、「清涼殿」で日常生活をおくっていた。
ちゃんと正確に結果がでたわけではない。
でもまぁ。あながちむいてる方角はまちがってないよ、彦九郎さん。