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書く習慣Day8: 怒りの正体

最近怒ったことは、正直思い返したくもないし書きたくもない。
そこで、怒りという感情について分析してみる。
まずは自分がどんな時に怒るのか考えてみた。

①怒りが湧くのは、期待しているから

それは、あるヒトやモノに対して期待し、裏切られた時だ。

どうして私のことを分かってくれないの!
私の思い通りにならないの!
という駄々っ子のような気持ちが根底にあり、感情が爆発するのだと思う。

怒るというのは、大変なエネルギーがいる。
とても疲れるのに、得るものがあるどころか後悔しか残らない。

できるだけ怒らないためには、はじめから期待しないことだ。
勝手に期待して裏切られたからといって心を乱すのはバカバカしい。

期待しなければ、何をされたとしても「ふーん」で終わる。攻撃して相手を傷つけることも、自分の口からマイナスな言葉を発して自らを傷つけることもない。

サービスが悪い、料理がおいしくない店には黙ってにっこり笑ってお会計し、その後二度と行かない。
恋人に嫌な態度を取られたら、できるだけ冷静にどんな態度がどうして嫌なのかを伝え、やめてほしいと言う。それでも繰り返すなら、一緒にいることをやめるまでだ。

自分が喜ばない場所や人からは、黙ってそっと離れるのが得策だ。

②怒りが湧くのは、暇だから

これは煽り運転や誹謗中傷を繰り返す人を見ているとつくづく思うことだ。

かわいそうに、他にやることがなくて暇なんだなぁ…

自分のことで忙しくしていれば、わざわざエネルギーを削って怒っている時間が惜しいはず。

理不尽な怒り方をされたら、暇人を相手にする意味はないので放っておこうと思うし、
自分が怒っていることに気づいたら、余計な時間を持て余しているということなので、何か他のことに時間を使おうと思うようにしている。

③怒りが湧くのは、疲れているから

体の状態は、心の状態に直結するという。

連日の仕事で疲れていたり、寝不足だったり、空腹だったり、判断力が弱まると怒りっぽくなる。

なんかイライラするなぁと思ったら、ご飯を食べて寝れば、次の日には忘れていることが多い。

健康な精神は健康な体から!

④それでも、怒らなきゃいけない時がある

ただ、なかなかスルーできないこともある。
明らかな悪意を向けられたり、自分を侮辱されたり、大切な人を傷つけられたり、行動を起こさなければ取り返しのつかないことになったりする場合は、怒らなければいけない時もあるのだ。

書くまいと思っていたのに結局書くのだが、私が最近怒ったのは、私のことを何も知らない、ほとんど関わったことのない上司から勝手に決めつけられ評価されたことだった。

半笑いで
「(仕事が上手くいかなかった)全ての原因は、君のコミュニケーション力不足にあるんじゃない?ほら、直球な会話しかできないから(笑)今後はもっとしなやかな人間になれるように頑張ったほうがいいよ」
と言われた。

この1年、私は別のある上司の下についていた。約束を守らない、言うことがコロコロ変わり、大風呂敷だけ広げて結局何ひとつまともに完遂できない人で、散々振り回された。
助けを求めたが誰も動いてくれなかった。絶望と虚しさでいっぱいになり、全部放棄しようかとも思った。

でも陰で応援してくれる人たちの思いに応えたかったから、仕方なく1人で取引先のフォロー、根回し、尻拭い、謝罪回り、関係構築を続けてきた。
そんな1年間に対して、一部始終を見ていたわけでもないのに、こう言われた。

私はにっこり笑って相手の目を見つめ、
「ご指摘いただきありがとうございます。そうします」
と言ってその場を離れた。

でも後から悔しくて涙が止まらなくなった。
たしかに私は、怒りが沸点に達すると意図的に理路整然と言葉を並べ立て、相手の否を徹底的に追求し、完膚なきまでに叩き潰すクセがある。
気をつけているつもりでも、上司への言葉の端々に攻撃的で生意気なニュアンスを滲ませていたのかもしれない。

その点については反省するとしても、何度考えても友人に意見を聞いても、悪いのは私ではなかった。
その人に言われたことを認めたら、これまでの努力と、溢れそうな思いをなんとかこらえて乗り越えてきた自分を否定することになってしまう。
ただの小娘の若気の至りだった、ということにされ、全てなかったことにされてしまう。

そして、頑張ればまだこじ開けることができるかもしれない可能性を、自ら諦めることになる。

それだけは耐えられなかった。
1人になってから、怒りに全身を震わせて泣いた。地団駄を踏みながら叫んだ。

その後、半笑いで私を評価した上司とはできるだけ関わらないようにしている。
たぶん、私はその人に自分を正当に評価してもらえると知らず知らずのうちに期待していたのだろう。

人に期待はしない。
尊敬できない人に理由もなく烙印を押されるくらいなら、私は自分の力で、自分の責任で仕事ができるようになりたい。

今思えば、それがフリーランスへの思いを強めたきっかけだった。


最後に。
怒りは時としてエネルギーに変わる。
現状を変えるために怒り、行動を起こした人々によってフランス革命は行われた。

必要のないものはスルーしつつ、尊厳を守るためなら戦う。

なるべく怒らなくてすむように、
怒らねばならないほど傷つけられずにすむように、
怒るなら誰かを守るために怒れるくらいの人間になれるように、
私は強くなりたい。

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