見出し画像

あなたは「バリキャリ」「ゆるキャリ」それとも「フルキャリ」?

あなたは「バリキャリ」「ゆるキャリ」、それとも「フルキャリ」ですか?

ようやく怒涛の1週間を終え、仕事をフレックスで1時間早く切り上げて娘のピアノのお迎えをする私に、AERAのこんな記事が勝手に表示されました。

「フルキャリ」とは

フルキャリとはライフイベントと仕事のどちらか一方を選ぶのではなく、どちらも可能な限りFull(最大限)に頑張るキャリアの志向で、野村総合研究所が名付けた言葉です。*1

「フルキャリ」 


新しいワードだと思いきや、この言葉を野村総合研究所が提唱したのが7年前(2016年頃)だそうです。折しも私の第一子出産直後。キャリア重視の「バリキャリ」、ライフ重視の「ゆるキャリ」の中間に当たります。

私は自分を「フルキャリ」派だと思っていますが、そのフルキャリキャリアの中で、気持ちも働き方もずいぶん変わってきたと思っています。ワーママ歴7年間をこのワードと定義を考えながら、ちょっと振り返ってみます。

「フルキャリ」のグラデーション

定義によると「フルキャリ」はライフイベントと仕事のどちらもがんばるキャリアの志向ということですが、私は自分を第一子が生まれてからは常に「フルキャリ」志向だったと思います。

一方で、第一子育休復帰後の7年前と第二子育休復帰後3年目になる今とでは、気持ちも仕事のやり方も、キャリアへの思いも、子育てや家事への向き合い方も違っていると感じます。

第一子復帰後、キャリアはモヤモヤ期

ほぼ初めてする業務で自分ならではの仕事ができていないと感じ、周りからの自分への期待も分からないし、仕事で達成感がない状態でした。ただ、心の内は早く時短を終えて、周りから認められたいマミートラックに入りたくないという思いであふれていました。
キャリアへの思いが強いわりに実際に成果は出せていなくて苦しかったです。

実際に、限られた時間内での新しい業務で、実際にこれといった成果が出せていなかったので、キャリアから一歩足を引いたと思われていたかもしれません。

フルキャリの「フル」の2つ目の意味

「フルキャリ」のフルは、仕事もライフイベントのどちらも可能な限りFull(最大限)に頑張るという意味以外に、どちらも頑張るために時間的・肉体的・精神的にFull(溢れるほどにいっぱい)になりやすいことの両面を指しているそうです。

うまくあらわしてる! ワーキングペアレンツのほとんどはいつも仕事も家庭のタスクもいっぱいで、時間的・肉体的にいつも詰まっていると思います。一方で、仕事と育児でスケジュールが埋まっていて時間と肉体的にはいっぱいだとしても、ワーママ歴5年以上になる今の私は、精神的にいっぱいかというと、必ずしもそうではないと思っています。

仕事も育児・家庭のこともフルでやろうとすると、予定はフルで入っている状態になりますが、その中に何を詰め込むかを自分で選んでいれば精神的にフルには必ずしもならないと思っています。自分のキャパにうまく仕事と家庭育児の予定を整理して詰め込んで、コップに残り1㎝くらいの余裕があるようなイメージです。

「Full」と言ったときに、それがコップの上で表面張力でわずかにとどまっている状態なのか、もしくは1㎝余裕があって入っている状態なのか。おそらく人は、このどちらも「Full」と表現すると思います。でも、その内実はずいぶん違っていますね。

ワーママ歴7年目で、自分のキャパに何をどのくらい詰め込むかを、目標と目的に基づき選んでいるからこそ、満足度が高いフルキャリ的な働き方ができているのだと思います。

あなたは、バリキャリ・ゆるキャリ・それともフルキャリですか?
そして、どんなキャリアを目指して、今はどう感じていますか?

キャリアの志向は変えていいし、同じような志向の中でも、時によって若干、時には大胆に変わって当たり前だと思います。

流されるのではなく、行く方向を決める。
そんな気持ちで自分のキャリアに向き合いたいと思います。

参考記事:
*1「企業競争力強化に直結する女性活躍支援の在り方ー仕事にも結婚・出産にも前向きな「フルキャリ」の戦力化に向けてー」野村総合研究所 NRIパブリックレビュー October2016 Vol.159
https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/knowledge/publication/region/2016/10/ck20161003.pdf?la=ja-JP&hash=40DC97CEC78EF6F748E42C98F8F0C1AD774CE75E


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?