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3. 年上彼氏はただのメンヘラだった

連絡頻度や会う頻度で破局危機に陥った私は、とうとう先輩の家に入り浸った。(授業はまだ完全オンラインだったので、汗)
毎日一緒にいれば揉めることもなく、平和……なはずだった。

-立ちはだかる壁③-
私はアウトドア派。なるべく外で過ごしたい。家は寝るための場所だと思ってる。
一方彼はインドア派。授業がない時は常に布団の中。ひたすらアニメを見るかゲームをするか。


「私、次空きコマなので散歩してきますね〜」
『だめ』
「……なんで?!」

この辺りから薄々気付き始めました。
先輩はメンヘラだということに。

「1人で外に出ちゃだめ」
『じゃあ先輩も一緒にお散歩しましょう』
「それは無理」

つまり選択肢は家にいることの一択。
(過去に無理やり出ようとしたこともあったけど、結局力ずくで止められた)(今思えば軽くDVやん。こわ)


1日1回は外に出ないと病む私がずーっと家にいた結果、めちゃくちゃ病みました。笑

そして、先輩がお風呂に入っている隙にTくんに電話をかけた。

📞
「やばい、家から出してもらえない」
『まじで早く別れろよ(n回目)』
「でも別れたらもう二度と彼氏出来ないかも」

当時の私はネガティブを極めていて、自己肯定感が底辺of底辺だったから、彼と別れたら二度と彼氏が出来ないと思ってた。1人になるくらいなら多少我慢してでも彼といる方が幸せだと。


結局、解決することも別れることもできず、Tくんとの電話がたまーに開催された。(Tくんまじごめん笑)


𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄後日
ある朝、目を覚ますと、先輩が私のスマホをいじっていた。
「えっ、それ私のスマホ……」
『ごめんごめん。つい気になって見ちゃった』
「でもどうやって?」
『marinちゃんの指使って』

……ゾッとした。
彼は寝ている私の指を使ってロックを解除し、自分の指紋を登録していたのだ。


今思えば、Tくんと電話していたことはバレていたのかもしれない。
先輩は何故か私以外の人とのLINEのトーク履歴を消す人だった。“浮気するやつほど浮気を疑う”なんてよく言うけれど、元々人のスマホを無断で見る人で、私のことを警戒していたんだろう。

それ以降、Tくんと連絡を取ることを止めた。

そしていよいよ軟禁生活が本格化した。


2024/08/31

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