"This is Just to Say" をエロく解釈する
This is Just to Say (訳例:書き置き), William Carlos Williams (1883-1963, America)
I have eaten
the plums
that were in
the icebox
and which
you were probably
saving
for breakfast
Forgive me
they were delicious
so sweet
and so cold
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女性(少女)の処女喪失。
プラムのみずみずしさ、可愛らしさ、純潔さ、酸味のある皮がプツッと裂けると甘く柔らかい果肉があらわれる様子。冷蔵庫から出したての冷たく新鮮なプラムが、緊張感を感じさせ、若く可愛らしい女性のイメージと重なる。
女性がいつかのためにとっておくもの。breakfastはいつか「明けたその朝」のためのもの、たとえば「結婚」など。
それが男性に奪われる。
また果実を食べるという創世記的な性のイメージに結びつくモチーフ。
そう解釈すればForgive me / they were delicious はなんともエロティック。若々しく、悪戯っぽい。
タイトルの訳を考えると、「あのさ、昨日のアレ、よかったよ」のような面と向かって言えないけどちょっと伝えておきたいことを、独り言のように、でももし読んでくれるといいなといった雰囲気を醸している点で、イマジズム的に詩である意味がある。
「書き置き」という訳はやはりその雰囲気を捉えていると思う。
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詩は本日の授業より。
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