Masashi

フィンランド人🇫🇮と結婚した日本人🇯🇵。日々思ったことをや、思い出しことなんかを書き留めていきます。

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フィンランド人🇫🇮と結婚した日本人🇯🇵。日々思ったことをや、思い出しことなんかを書き留めていきます。

最近の記事

催眠療法を受けた話

 ある時、精神的にかなり追い詰められてしまってどうにもならなくなってしまったことがある。食欲はなくなり、十分な睡眠も取れなくなった。好きなお酒もこの時期ばかりは、飲むだけで吐き気を催した。  そういう状態が数日続き、いよいよ自分の命に危機が迫っていると感じるようなってきた。何とかせねばと思い、心療内科の先生に診てもらうことやカウンセラーとの面談を考えた。  しかし、心療内科では薬を出されるだけで根本的な悩みの解決にはならないし、カウンセラーは悩みを聞いてくれて良いアドバイ

    • マルチリンガルは何語で寝言を言うか

      妻はしばしば寝言を言う。しかも「むにゃむにゃ、もう食べれられないよぉ〜」などという生優しいレベルではなく、本当は起きてるのではないかと疑いたくなるくらいはっきりと話すのだ。 いきなり夜中に大きな声で話されたり、笑ったりされると、私は恐怖で目が覚めてしまう。「この人、1人で話してるわ、こわっ」 バラエティー番組を観ていると、「マルチリンガルなハーフタレントは驚いた時や怒った時は何語で話してしまうのか?」というドッキリ番組がやっていることがある。結局はマルチリンガルでも日本での

      • バイクの思い出

        私はバイクが大好きである。 各オートバイメーカーのHPでラインナップを眺めているだけでも、半日は余裕で潰せるくらいバイクを愛している。 私が初めて跨ったバイクは、川口くんのZXR400だった。 川口くんのことは以下で記事にしている。 川口くんは、高校生の時にyahooオークションでZXR400を購入したと記憶している。彼のZXR400の正確な年式は覚えていないが、カウルから判断するに89年〜90年に製造された車体である可能性が高いと思われる。いずれにしろ、ほぼ私たちと年齢

        • 破天荒な川口くん

          小学校から中学校まで一緒だった友人の1人に、川口くんというぶっ飛んだ男の子がいた。彼は、私の人生に大きな影響を与えた人物の1人と言っても過言ではない。 私が川口くんとファーストコンタクトを果たしたのは、小学4年生で初めてクラスが一緒になった時だった。 小4にして体重が60キロ、身長が150センチもあった肥満児の私とは真逆で、川口くんの身長はその歳の平均身長くらいで、体重は平均以下という、典型的なガリガリ男子だった。 前述のように私は他のクラスメイトよりも頭1つ分背が高く、

          予備校生になった時の話

          私が初めて「予備校」と呼ばれる摩訶不思議な世界の門戸を叩いたのは、確か高校2年生の夏前のことだったと記憶している。それまでは、小学5年生から大手学習塾に通っていて、高校受験まで大変お世話になっていた。しかし、一応大学受験クラスがあるとは言え、この塾のメインターゲットは高校受験生だった。大学受験クラスの講師は、学生アルバイトかあまりパッとしない社員講師ばかりだった。 私の高校は「一応」新学校であったため、外部の塾講師による放課後学習なんてものを開催していた。外部講師も自分の学

          予備校生になった時の話

          お酒事業は日本の方が良い?

          週末はなるべく外出するようにしている。 平日は仕事で夜遅くに帰宅することも珍しくなく、妻と夕食を共にすることが出来ないことも多い。その罪滅ぼしのような意味合いも含めて、週末は妻と外出して美味しいものを食べるようにしているのだ。 この週末は、東京駅周辺を歩き回った。 私の職場が大手町にあり、東京駅へは昼休み中の散歩でしばしば立ち寄る。1時間の昼休憩ではゆっくりとウィンドウショッピングを楽しむわけにもいかないので、旅行客で溢れ返ったお店を横目に見ながら通り過ぎるしかない。 し

          お酒事業は日本の方が良い?

          初めての浴衣

          今年の夏にフィンランド人妻は浴衣デビューを果たした。 白地の生地に紺色を基調とした葵の葉や花が刺繍された実に日本らしく、落ち着いた雰囲気の浴衣だ。 念入りに整えられた髪には、私が妻の誕生日にプレゼントした簪(かんざし)が銀色に輝いていた。 小物を入れる巾着袋はなんと、妻が手作りしたものだ。100円ショップで適当に買ってきた布を縫い合わせて袋状に成形し、口の部分に紐を通したお店に売られていてもおかしくない質のものだ。 しかも、特に作り方の本などを見たわけではなく、頭の中にあ

          初めての浴衣

          まずはいつもの習慣から

           最近は身の回りの整頓をキチンとすることを心がけるようにしている。  例えば、仕事から帰ってきたら、コートをリビングの椅子にかけたままにしないとか、食べた後の食器はすぐに洗うようにするなどだ。当たり前のように思われるが、生来面倒くさがり屋の私からするとかなりの重労働であった。  30歳を手前にして結婚したが、それまでは学校から帰ればバッグは玄関に放置、制服もリビングの椅子やソファに放り投げたままというのが普通だった。社会人になってからもこの悪い習慣は改善せず、仕事から帰れ

          まずはいつもの習慣から

          一寸先は誰にもわからない

           2月は大学時代の恩師が亡くなった月だ。  大学卒業を3月に控えた大学生活最後の春休み中に、恩師の訃報を受けた。死因はくも膜下出血だった。  訃報の第一報は、同じ大学に通う友人からの電話だった。電話を受けた時、私はサークル関係の用事で大学までの通学路を歩いている最中だった。    その友人はたびたび酩酊状態で電話を架けてくることがあったため、大抵話題は突拍子もないものが多く、いつも軽く聞き流していた。  彼から電話が架かってきたのは、確か午後2時頃と記憶している。いつも

          一寸先は誰にもわからない

          フィンランド人との国際結婚について〜どんな手続きが必要なのか?〜

           フィンランド人との結婚は経済的にも、時間的にもあまりコスパが良いとは言えない。少なくとも私たち夫婦の結婚に関して言えば、かなりのお金と時間がかかった。  まずフィンランド人と結婚するためには、というか国際結婚をするためには下記リンク先の記事にも書いたが、お役所へ提出する書類などを考慮した上で、日本または相手国のどちらで先に結婚を済ませた方が合理的か考える必要がある。  法的に認められた夫婦となるためには、愛だけではどうにもならないのが国際結婚というものだ。教会の神父さん

          フィンランド人との国際結婚について〜どんな手続きが必要なのか?〜

          フィンランド人とのハネムーン@沖縄

          結婚から6ヶ月経過してしまったが、ようやくハネムーンに行くことが出来た。 妻とはかねてより、ハネムーンはどこか暖かいところへ行くと決めていた。 日本から近いグアムが最有力候補だったが、色々あり結局沖縄となった。 沖縄はフィンランド人の妻にとっては、感動と驚きの連続だったようである。 まず11月だというのに半袖半ズボンで過ごせる暖かさ。 これはフィンランドではありえないことだ。 妻の故郷のラップランドでは、すでに雪が積もっていて人々は真冬の装いだ。 ヤシの木を至る所で

          フィンランド人とのハネムーン@沖縄

          フィンランド人との国際結婚について〜市役所訪問編〜

           これから書いていく国際結婚に関することは、フィンランド人と結婚した私の実際の経験に基づいている。だからもしかしたら、情報が古かったり間違っていたりするかもしれない。  また、国際結婚に興味があって、やっとこさ私のnoteに辿り着いた方もいるかもしれない。しかし、フィンランド人との結婚という、かなり稀なケースであるためあまり参考にならないかもしれない。  それでも当時の私のようにひたすら情報を必要としている人や、好奇心旺盛な方のお役に立てれば幸いである。  まず始めに質問さ

          フィンランド人との国際結婚について〜市役所訪問編〜

          フィンランドのサンタクロース村

           フィンランドと聞くと、フィンランドに縁もゆかりもない普通の日本人ならばサウナやムーミンを思い浮かべるだろう。しかし、たまに「あ!サンタクロースの国だよね!」と、少しだけ踏み込んだ声が聞こえてくることがある。  フィンランドがサンタクロースの国と呼ばれる所以は、国内にサンタクロースの住む村、その名もサンタクロース村があるからに違いない。そして何と言っても一番の目玉は、本物サンタクロースに会うことが出来ることだろう。  サンタクロース村は、ロヴァニエミ空港の目と鼻の先に位置

          フィンランドのサンタクロース村

          テルヴォラ、義父母と対面

          フィンランド滞在中に妻の両親、つまり私の義父母へ挨拶するため、妻の故郷のテルヴォラを訪れた。テルヴォラはフィンランド北西部に位置する町で、広大な牧草地が点在している。 町民ならば名前は知らなくとも、お互い顔見知りであるというくらい小さなコミュニティなのである。だから、私がこの町のスーパーを訪れた際には、余所者であるばかりか、アジア人である私はかなりの視線を感じた。 ちなみに、ロヴァニエミというサンタクロース村なんかがあって、比較的外国人が多い地域でもあまりアジア人は見かけ

          テルヴォラ、義父母と対面

          Kippis!(乾杯!)

           だいたい週末は、自宅で酒盛りをすることが多い。やはり一週間の疲れとストレスを吹き飛ばすには、適量なアルコール摂取が欠かせない。  今週はフィンランド風の酒盛りにチャレンジしてみた。  まず用意したのは、フィンランド語でshotti lasiと呼ばれる5cmほどの小さなショットグラスだ。  妻が今年の私の誕生日プレゼントととして、贈ってくれたものだ。サンドブラストという砂を吹き付けて、曇りガラスのように見せる製法でトナカイの模様が描かれている。  そしてこのグラスに注

          Kippis!(乾杯!)

          フィンランドの水辺

           フィンランド人妻と結婚式を挙げるために、フィンランドを訪れず計画を立てた時、一番の懸案事項がどこに泊まるかということだった。 妻はアパート等引き払ってしまっていたし、ホテルを予約する手もあったが、たった5日間ほどの滞在で十数万と高額。  フィンランドな生活がしたいという思いもあり、booking.comというサイトから、良さげな施設を探すことにした。  立地や希望金額などを入力すると、ロヴァニエミの中心街から車で15分くらいの場所にある素敵な家がヒットした。  老夫婦

          フィンランドの水辺