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映画「ゾディアック」

・ストーリー

血の始まり

とある夜。一組のカップルが車でドライブをしている。広い駐車場で車を止め見つめあう二人。その時、一台の車が近づいてくる。車は止まり、一人の男が車から降りてきた。カップルが不審に思った瞬間。男が持っていた銃口が火を吹いた。とある夜の出来事。これから始まる連続殺人は静かに幕を開けた…

ゾディアックアルファベット

カリフォルニア州サンフランシスコ。一人の男が息子を車で学校に送る。ロバート・グレイスミスは新聞社サンフランシスコクロニクルに勤める風刺漫画家。離婚し今は父一人子一人の生活である。その日もいつもの様に編集会議が始まり描いた風刺漫画を上司に見せるグレイスミス。その時一通の手紙が編集長に届く。内容は一か月前に起きたカップルの殺害内容を記述した物であった。記者のポールは手紙の内容が本物か否かを警察に確認。どうやらサンフランシスコクロニクル社以外の新聞社にも同じ内容の手紙が届いていた。手紙の最後には何やら暗号らしき文字が羅列してある。後にゾディアックアルファベットと呼ばれる暗号である。グレイスミスは暗号の解読し始める。同時に新聞に掲載された暗号を解く者も現れる。

続く血

そうしている内に湖でカップルが、夜の街でタクシー運転手が立て続けに殺害される。その都度新聞社には犯人から世間や警察を揶揄する内容が届く。警察には何百と言う有力な情報が入ってくる中、記者のポールは独自にゾディアックの調査を行い有力な情報を得てTVで発表する。しかしその事で警察は面目を潰され、以降ポールはゾディアックからの執拗な手紙等で精神的に追い詰められてしまい会社を辞める。

容疑者

警察は容疑者としてそれぞの事件当日に現場の近くにいた男、リー・アレンを事情聴取。しかしこれと言った決定的な証拠は出ない。リーの身辺を聞き込みすると色々と不穏な情報が舞い込むがやはりどれも決定打にはならず時間は過ぎていく…

チェイサー

時は流れ既に世間はゾディアック事件を忘れていた。グレイスミスを除いて。グレイスミスはこの数年の間にも独自に調査し容疑者のリー・アレンの裏付けを行っていた。それは執念なのか、何かにとり憑かれた様にも見える。警察の刑事に捜査の協力をお願いするグレイスミス。しかし警察の協力は難しい。何とか当時の警察が保管している資料を見せてもらう事が出来たグレイスミス。容疑者のリー・アレンと事件の関連性を見出し続けるが今度は彼自身がゾディアックの標的に。命までは取られなかったが彼もまた精神的に追い込まれ会社を辞める。

真実の闇

数年後、グレイスミスはゾディアックに関する本を出版。彼が集めた出来る限りの情報を網羅した物であった。一方場面はとある場所へ。体の不自由な若門が警察に何枚かの写真を見せられている。しげしげと自分の前に出された写真を見つめる若本。冒頭の車のカップルの男。彼はかろうじて生きていた。「この写真の中にキミを撃ったヤツがいるか?」捜査官が問う。若者は静かに一枚の写真を指差す…そして幕は下ります。

・感想

デヴィッド・フィンチャー監督作品の中でイチバン好きな映画です😋結局最後まで犯人はわからずに終わってしまうんですが犯人を追うポールやグレイスミスが事件の真相に近づけば近づく程に精神を病んでいく過程は、見ててスリリングであり、追われる人間も追う人間も怖いものとして表現していると思います。1960年代にアメリカで実際にあった殺人事件みたいですが実際の事件でも未解決のままになっているので映画のラストはあれで正解ではあるんですが、見終わっても爽快感はないですね😱かと言ってホラーでもない。デヴィッド・フィンチャー監督はこう言った人間の業を抉る表現がバツグンに上手いと思います🎬

・好きなシーン

個人的には最初の殺人事件があり場面がサンフランシスコにかわり主人公のグレイスミスが出てくるシーンで流れる音楽が好きです😋重たい事件の始まりのはずなのに何か軽快な感じの音楽なんです。そのミスマッチ感と言うかあの年代の雰囲気を表していると言うか🎵いいなぁ~って思いました😋

・こぼれ話

実際の未解決事件を扱った作品で韓国映画で「殺人の追憶」ってのがあります。あれもハラハラドキドキのサスペンスで僕はオススメです🎬主演のジェイク・ジレンホールはこの作品でファンになりました。彼の他の作品も随分見てますが作品毎に雰囲気が違うのはホントにカメレオン俳優だなぁ~って思います。彼の作品でオススメは「ナイトクローラー」です。またレビューを書こうと思います…なんか暗い映画ばっか紹介してますが娯楽映画も好きですw😋

#ゾディアック #映画 #映画感想文 #Netflix


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