【育児日記】 「1から10まで的確に指示してやっと家事の【手伝い】が出来る人」に足りないもの
これは私の恥し話なのですが、ここ最近毎日の食事を夫に丸投げしすぎてうどんを茹でる段取りさえ忘れてしまいました。
ついこの前そのことに気づいて我ながら驚愕した訳なんだけど、それがきっかけで世に存在する「1から10まで的確に指示してやっと家事の【手伝い】が出来る人」がどういうものなのか分かったという話。
うどんエピソード
現在私は産休、夫は育休を取得中の我が家。
第二子である次女が生まれてからずっと、料理を担当しているのは夫です。なんなら、出産前から私はだいぶ食事作りは手放していました。産休前は夫が在宅時は夫が料理を担当し、私が在宅&夫が出社の日は冷凍のおかずか、夫が惣菜を買ってくるというパターンになっていた。妊娠中で身体がしんどいのに加えて、長期休業前の忙しさが相まって、料理を作る余裕すらなかったから。
そうこうしてるうちに料理をしないことが習慣化してしまって、今では夫が作るのが当たり前という流れになりつつある我が家。
そもそも、そうなったのには夫が料理&美味しいもの好きというのもある。対する私は料理はやり始めれば楽しいけれど、どちらかというと面倒だなという気持ちが先行する。
アメリカにいた大学院生時代はとにかく暇だったので(勉強と日本語教える仕事以外特にすることがない)かなり丁寧な暮らしをしていて、その頃は色々と手の込んだ料理を好んで作っていた。しかしそれは、1日1回のことだったし、育児と仕事も同時にこなす今の生活においては真っ先にに削られた。
今では、一人でいる時はごはんと納豆とか、作らなくてもいいもので済ませてます。対する夫はどんなに忙しくても、一人でも、毎回ちゃんとしっかりごはんを作ります。えらい。
逆に私は、どんなに忙しくても片付けや洗濯ものたたみなどをしっかりやりたい。綺麗に整頓されててほしい。なのでそちらは私がやってる。適材適所で家事を分担する我が家では、そんな訳で、料理をしないでも割と上手く回ってはいるという感じです。
料理の仕方をすっかり忘れた話
しかしそんな日々を長く続けたせいで、つい先日自分でも衝撃的なことが。
それは、うどんを茹でて水でしめて出す、という単純な段取りが出来なくなったこと!料理をジュンビしていた夫に急な電話が入ったので代わりにやろうとしたら、これが出来ない。焦りました。
思い出してみたら、料理って単純なようで実際はマルチタスクな上に段取りが重要。効率的に動くためには事前に全体の流れを把握した上でテキパキ動くことが必要です。
私は子どもの頃から割と日常的に料理をしていたので、そこらへんの感覚はずっと持っていて出来るのが自然で当然かと思ってた。
が、ちょっとやらなくなるだけでもこんなにすぐに出来なくなってしまうのね!!と今更にして気づいてしまった。
1から10まで段取りを手取り足取り教えて、やっと「手伝って」くれるだけの人のからくり
巷では良く、「家事・育児に関して、私の夫は1から10まで手取り足取り教えて指示しないと手伝ってすらくれない」という声を耳にする。もちろん夫だからとか、夫ばかりという訳ではないけれど、実際に見聞きする声で多いものとして、という話です。
実際私の父もそのタイプ。母は、何も言わないでも自発的に動いてくれることを望んでいるけど望みが叶ったことはない。期待するのやめな、と毎度毎度母には言っていた。父はそういうのができる人間ではないのだよ、と。
そして、今回自分がうどんも茹でられない事に気づいたことで分かった。それは、普段できる人でさえ、一定期間やらないとからだが動きを忘れるということ。だから、普段そこまで動いてない人間がテキパキ動くのはさらに難しいことなんだと思う。
「1から10まで的確に指示してやっと家事の【手伝い】が出来る人」に足りないもの、それは自発的にテキパキ動けるようになるだけの圧倒的な経験値。それに尽きる。
でも、だからこそ
でも、だからこそ、それを克服するだけの量、繰り返しこなしていくことが大事だなぁと思う。そしてそれが出来ないとして、その原因は「丁寧に教えてくれない側の問題」でもない。正当化して良い理由にはならない。
父に関して言うと、彼の時代はそれでも生きていけたし、母もフルタイムで仕事してた訳でもないので回ってた。でも今の時代でもっと若い世代の人が同じようにたち振る舞っていたら、いつか離婚突きつけられるんではなかろうか、と思う。
実際私が結婚する際に重要視したものの一つが、家事能力の高さ。夫はかなり能力が高い。それは、夫の両親が共働きで小さい頃からお父さんが食事担当でごはんからお弁当から全て作ってきてくれたのを見て育ったからというのも大きい。彼にとってはそれが当たり前だから。
私は子どもの頃、たぶん小学校低学年くらいから料理をしてた。卵でスクランブルエッグを作るところから始めて、少しずつ色々と作るようになった。別に料理をしなさいとか手伝いをしなさいとか言われた訳ではなく、ただ単にお腹が空いて自分で作って食べたいなぁって思ってのことだったかと思う。(我が家にはおやつがあまりなかったので、おやつ代わりに卵焼きとか食べてた)そうやって作ってるうちに、母がコツを教えてくれたり味付けを教えてくれたりして、上達していった。
それが積み重なって、自然に出来るようになった訳です。そしてそれは夫も大体同じ。
そう思うと、小さいうちから自分のことは自分でやってもらうことの一環で、料理も取り入れていけたらいいのかもな、と思うなどした。我が家は娘2人なので、ジェンダーの違いによる育て方の違い…という問題は起こらないけれど、性別に関わらず料理を始めとした家事は当たり前に出来る方がいいよ、というのは体で(?)伝えて行きたい。
多分私には心配無用な程遠い母親像ではあるけれど、なんでも先回りしてやってあげる母親にはならなくていいんだなぁ、と改めて思いました。ということで、私が全てをこなすのを見せないのも教育のひとつ…!と自分を棚にあげて称賛しつつ、それにしてもやらなすぎるのはそれはそれで問題だなと反省もした今回のうどんエピソードでした。
おわり。
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