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【雑記】 人生の先輩方の人生から学ぶ、長期的視点で見た時の人生の行きつく先とは

里帰り先にやってきて、母や祖父と話をしていると、かなり長期的な視点で見たところの人生というものを考えさせられます。

私の祖父は、戦争を経験した後長男として家の跡を継ぎ、時代の潮目を上手く読みながら現在まで自営で家族を養ってきた人。

私の母から聞く話としては、私の幼馴染家族のその後の話など。私は筆不精で連絡を取ってなかったりするのだけど、母はしっかりと今でも交流を続けていてその後談を色々と教えてくれる。私が小さな子どもだった時から時を経て世代が1つ変わる頃になって初めて分かることって色々ある。

そんな話。


祖父の話

前述の通り、私の祖父は戦争を子どもの頃に経験し、その後戦後に長男として家業を継いだ人。90歳を超えて身体がかなり弱った今もなお現役で働いている、我が家のブレーン的存在。

戦後、あとを継いで子どもたちが成人するまでは住み込みの従業員数人を抱える小さな会社を切り盛りしていたのだけど、その頃は2回ほど倒産の危機を迎えたらしい。そして、大手企業が台頭してくる中で地方の個人経営の店が立ち行かなくなる時代になってくると、当時持っていた資産を活用して業務形態を2度ほど見直し、変更。扱っている内容は全然変わったものの、自分の力で会社を存続させ、資産も着実に形成し、今に至ります。

最近は死期が近づいてきたからか、戦後から今までの会社の変遷などを語ってくれることが増え、今まで知らなかった色々な事実を知りました。倒産の危機の話や、母が子どもの頃の時代の話などはその一部。

祖父は時代の潮目を上手く読んで、今後伸びる分野のビジネスに早めに着手し、上手く軌道にのせることがとても上手い。そのために勉強も惜しまず、常に色々な情報を取り入れたり勉強をしている。身についたもの、身についてないもの、色々ありはするけれど、年齢を重ねても常に挑戦し続ける姿勢は尊敬そのものです。

そんな祖父だからこそ、語ってくれることの重みがとてもある。曰く、戦後当時我が家よりも羽振りがよくて大きな事業を展開している家はたくさんあって、我が家はどちらかというと小さくてカツカツで貧乏だったらしい。それが、締めるところは締めて、投資すべきところは投資して、色々と試行錯誤を続けていく中でうちの事業は少しずつ成長していった。一方で、羽振りの良かった別の家々でも、時代の流れによって簡単に事業は下火になり、衰退し、今は賃貸アパートで細々と暮らすような人達もいるらしい。

90年以上も生きていると時代の転換点を経験することが何度かあって、その度に何を考えてどう対処するかで最終的に行き着く先というのが全く違うものになるんだなと実感する。

それこそ、例えば私が今いる時代で、今の年代で見えている周りの景色(時代の常識や、社会構造、周りの人たちなど)は今後30年、40年、50年後には本当にガラリと変わって全く違うものになってる。そう考えた時に、今良いか悪いかだけに注目するだけじゃなくて、時代の変化に対応する力があるかどうかに重きをおいて今できることをしていくのって大事だなと思った。

幼馴染家族の話①

同じような感じで、母から聞く幼馴染家族のその後の話からも色々と学ぶことがあった。

まずは1人目の幼馴染家族の話。

私がまだ小学校1年とか2年とかの頃、その幼馴染①の家族はどちらかというと裕福な部類だったかと思う。スーパーリッチではなかったけれど、生活は余裕がありそうだった。お母さんは専業主婦でたくさんのブランド物を持っていて、幼馴染もそこそこの有名私立中高一貫校に進んだ。

でもその後紆余曲折あり、夫婦は離婚し、専業主婦だった奥さんの方は元々の散財グセが抜けずに借金を抱え、生活保護寸前の生活になってしまったと。幼馴染①は、二浪くらいして地方の大学の医学部に受かって医者になったらしいのだけど、彼の母親は子どもに迷惑はかけられないと東京に残って子どもには頼らずになんとかかんとか生きているらしい。

一時期羽振りが良くてリッチに見えたとしても、それが永遠に続くとは限らない。そう思った例。

幼馴染家族の話②

もう一人の別の幼馴染の家族の話。

こちらの幼馴染は私と同じマンションで育って幼少期を主に一緒に過ごした人。

私の住んでいたマンションはそこまでハイグレードではなかったので、ごくごく一般庶民という感じ。彼の両親がどのような仕事をしているのかなどは、全く知らなかった。私自身はただの子どもだった訳だし。

でも大人になって聞いてみると、幼馴染②の父親は学生時代のアルバイトから働いていた某上場企業(食品系チェーン)に勤めていたとのこと。

そしてその後、幼馴染のお父さんは同じ会社で叩き上げの社長になったらしい。たしかにぐぐってみたら名前が出てきた。本当に普通の家庭で、慎ましやかに生活しているイメージだったので、まさかこんなに身近に会社経営者がいたなんてと私もびっくりした。

わかりやすくバリバリのエリートという感じでなくても、コツコツと努力して着実に成果を積み上げて社会的成功をおさめるひともいるんだなと改めて知った例。

人生の先輩からの話は参考になる

これらはほんの一部のケースだけど、人生の先輩である母や祖父から、数十年後単位での人の人生の話を聞くと大いに参考になる。

私はまだ仕事においても子育てにおいても始まったばかり(仕事においては中堅と言われればそうかもだけど、でもまだまだ大局は見られていない)。自分が何となくで抱いてる方向性や価値観が果たして今後どう転ぶのかをいまいち上手く判断できてない。

世の中には若くして成功する人とか、何かしらの言動で目立って注目を浴びる人とか、性格がイマイチだったり守銭奴だけど短期的には成功してる人とか、色々いる。周りが華やかでキラキラしてて、隣の芝が青く見えることは度々ある。

ウサギとカメでいうと自分はノロマなカメで、コツコツと頑張ってあるけれど本当に報われるのか?と迷うこともある。

そんな時に、長期的な人生のまとめ的な話を聞くと「いかんいかん、短絡的思考になってたな」と自分を振り返ることができる。軸がブレそうになったり迷っていた事も、これでいいのかもと思えたりする。人と比較しすぎることなく、焦らずに自分のペースで努力を続けること、そしてけして驕らずに自分の大切にしている信念からブレずに頑張ること。それが私にとっては大切なことだし、これからも大切にしていきたいなと思える。

先人たちには色んな教訓を教えていただき感謝するばかりです。

おわり。

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