はじめて友だちができたこのとき、わたしの人生は、ほんとうの意味ではじまったのでした。 by ムーミンパパ
図書館で本を借りる習慣があり、良いなと思った表現やフレーズをnoteにまとめていこうと今年思い立ったma2nです。
今回図書館で借りたのはこちら
自分はムーミンをTVでも本でも見たことが1度もありません。
ついでに言うとまだ読み切ってもいません。(2回に分けて書きます)
じゃあ何でこの本を借りたのかと言うと、ただ表紙が可愛かったからです。
こういう何も考えないで直感で本を選ぶのも好き。
ムーミンは第二次世界大戦末期に出版された本だと書いてありました。第二次世界大戦でのフィンランドの歴史も他国と同様厳しいものだったのですが、フィンランドが違ったのはユダヤ人亡命者を保護していたこと。
ドイツにケンカを売ることになったこの行動ですが、他の人を受け入れる精神はムーミンの話の中にも活きている気がします。
では、いいなと思ったフレーズを書き出していきます。
実際、ムーミンママがハンドバッグをなくしたときムーミンパパは、自分の奥さんだとすぐにはわからなかったほどなのです。
ムーミン族は外見がほとんど変わらないため、身につけているものなどで誰なのかを判断しているらしく、これってムーミン族ではルッキズムが生じないと思ったんです。
もしかしたら著者であるトーベヤンソン氏も肌の色や人種など身体的、遺伝的特徴で判断することに疑問を持っていて、その人が成長する過程で備わった趣向や考え方がその人たらしめているんだと考えていたんじゃないかなと深読みおじさんになってました。
なので身体的特徴を揶揄してくる人がいたら、”ムーミン族ならそういうこと言わないのになー”っと心の中で思うことにします。
心たのしくすごすよりもすてきなことなんてありませんし、それくらいかんたんにできることもないのです。
これはミムラねえさんのセリフです。
ミムラねえさんはこれ以外にも”たのしくなれることなんて、いくらでもあるのです”とも言っています。
TVやSNS、インターネットで他人の敷いた基準が常に露出されているこの現代社会で、本来なら幸せに感じていた身近なものを忘れてるんじゃないか。。。
そのようなことを自分への戒めになるなーと考えさせられました。
(また深読みおじさん化してる)
はじめて友だちができたこのとき、わたしの人生は、ほんとうの意味ではじまったのでした。
ムーミンパパは孤児であり、みなしごホームに捨てられていたというのをこの本を読んで初めて知りました。そこを逃げ出して初めて出会い親友となったのがフレデリクソンでした。
原書まで調べてないですが、”認め合える人と出会うことが大事”とも受け取れるし、”居心地が悪いのはあなたのせいじゃなく環境のせいだよ”とも受け取れます。
読む人によって感じ方はそれぞれだと思いますが、自分は前向きな意味で捉えました。
ぼくが見てまわったものはぜんぶ、ぼくのもの。
地球はまるごと、ぼくのものさ。
みんな大好き(?)スナフキンのセリフです。
同じ景色を見ても見る人によって感じ方も見え方も違う。
”自分で見たこと、感じたことを信じればいい”というメッセージに思えます。
なにげにもう一冊並行して読んでいる脳科学の本とも若干通ずるなーなんて思いました。
”スナフキンもこんなことを言ってたよ”って子供に説明したいです。
(うちの子供ムーミン知らないかもですが)
スノークたちの体は、ありとあらゆる色をしているんだ。
イースターのたまごみたいにね。
それに、気持ちによっても、色が変わるのさ。
ムーミンの彼女(?)ってスノークのお嬢さんっていう名称だったことにこの本を読んで初めて知りました。
ヒロイン(?)に名前がなくても成立してるアニメってムーミンだけじゃないの?とか妙なこと考えてました。
まぁそのスノーク族というのがそのときの感情によって体の色が変わるらしく、これはスノーク族だけの特徴らしいです。
なので”表情に感情がでちゃう人”と今度会うときに”ポーカーフェイスできないんですね”とは言いづらいので”スノーク族って感情で体の色が変化するんだって”と唐突に言ってキョトンとしてもらう遊びをしようと思います。
ミムラねえさんは、なんでもとことんやってみます。
人生をこよなく愛し、小さなことにも喜びを見出します。
なによりも、ミムラであることを本当に気に入っているのです。
私はいつも他人の決めた基準に振り回されててカッコ悪いおじさんですが、ミムラねえさんの自己肯定感の高さを見習いたい。いや、もうこれを一語でミムラいたいと言ってもいいんじゃないか?
でも実はミムラさんのお宅は37人子供がいて、ミィやスナフキンも実はミムラ夫人の子供なんですよね。ミムラねえさんはその長女。
でも作中ではミムラ=ミムラねえさんのことが多い(?)と思われるので、”ミムラいたい=自己肯定感を高く持つ”という意味で使いたいです。
たしかなものなんて、ひとつもないの。
でも、だからこそ、わたしは安心するのよ。
今回の記事で最後のフレーズ。
これはおしゃまさんのセリフです。おしゃまさんはムーミン一家の水浴び小屋に住んでいてとても博識で音楽好きで哲学者。
このセリフ見て真っ先に浮かんだのは”これ諸行無常やん”でした。
似たような言葉で”確かなものは何もない”という古代ギリシャの言葉もありますよね。
でもそこから更に踏み込んで”だからこそわたしは安心する”とおしゃまさんは言ってるんです。
深読みおじさん的には”変化は怖いものじゃなくて、あって当たり前なんだよ”っと伝えてくれてる気がします。
今回のnoteはここで終わり。
読み切って他にも気になったフレーズがあったら再度書きます。
ご覧いただいた方、こんな拙い文章読んでいただきありがとうございます。
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