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ラーメンに歴史あり‼️のガイド本「ラーメン記者、九州をすする!」

本(ラーメン記者、九州をすする!)

西日本新聞の記者によるラーメンのガイド本です。同新聞に2014年9月から2017年7月まで連載されたラーメンの記事を単行本にまとめたもので、連載されたお店の中から選ばれた53店が掲載されています。

掲載店はラーメン処福岡なので、やはり福岡市内が多いですが、福岡市内以外の福岡県、隣接する佐賀県、熊本・大分・鹿児島県、最後には東京番外編もあります。

私もラーメン好きなので、先ずは福岡市内で行ったことがあるお店から読んでいこうと思って読み始めましたが、やはりほとんどが行ったことがあるお店ばかりですね。それだけ有名で旨いラーメンということなのでしょう。

ちなみに1軒目は「名島亭」で、個人的に好きな「名代ラーメン亭」もありますし、豚骨ではない家系の「入船食堂」やミシュランのビブグルマンに載った「麺道はなもこし」もあります。勿論ソウルフードの「元祖長浜屋」も当然ありで、メジャー処の「一風堂」や「一蘭」も載っています。

ラーメンのガイド本ですが、通常のガイド本のようなスープの配合のこだわりや麺の細さや湯切り具合などの紹介以上に、そのお店の歴史に重点を置いて紹介しているのが、ガイド本では異色といっていいのではと感じました。

紹介されたラーメン屋さんは歴史のある老舗が多いので、その開店当初まで遡ることになります。戦後の混乱期に開業した店があり、中国大陸でのラーメンの作り方を持ち帰ってすぐに稼げる食堂のラーメン屋を始めたり、和食の職人だった先代がラーメン屋を始めたり、また脱サラしてラーメン店で修業して開店したというケースもありました。
みなさん先ずは商売をして食べていくのが第一だったと思いますが、様々なケースがありました。

自分が行きつけのラーメン屋さんにも、このような歴史があったのかと思うと、勉強になると同時に改めてお店に対する愛着が増してくると思いました。

カレーと共に国民食と言われるラーメン、私の場合は圧倒的にラーメンの頻度が高いですが、たかがラーメンと言われながらも、されどラーメン。まだまだラーメンの奥深さは永遠に続くのではと、個人的に勝手に思っていますが(笑)。

P.S.我が郷里の人気店「変竹林」も単行本にはありませんでしたが、連載記事に載っていました。ラーメンとおにぎりしかないメニューには、「潔い」とのコメント。さらにこうしたシンプルなメニューのお店のラーメンは旨いとも書いてありました。

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