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Z世代のアフターコロナを分析した本「若者たちのニューノーマル」

本(若者たちのニューノーマル)

副題が「Z世代、コロナ禍を生きる」という、アフターコロナのニューノーマル(新常態)での新しい生活様式を、Z世代に注目して分析した本です。筆者の牛窪恵さんはテレビにも出演する世代やトレンド評論のマーケティングライターで、今最もトレンドなコロナ禍におけるZ世代(10代前半~25歳くらい)の若者の動向を分析しています。

先日読んだ原田曜平氏著の「Z世代」同様に、次世代の消費者のメインターゲットとなるZ世代にスポットを当てることにより、そのマーケティングと商品開発の手法を分析しています。

本書では物語の形式を取り、主人公の中年男性がZ世代の大学生の息子と身体が入れ替わる(まあ映画の転校生のようなノリですが)ことにより、コロナ禍におけるZ世代の生態を、文字通り身体で体験するというものです。
文中のキーワードにナンバリングがしてあり、後半にそれぞれの番号のマーケティング解説がなされています。
デジタルネイティブと言われるZ世代は、SNSを通じた自己承認欲求と発信欲求、さらに癒し系のまったり感を好むのが特徴ですが、本書でも様々なキーワードが登場します。

ただ個人的な感想を述べれば、小説風の物語形式は、別の切り口で興味を持ってもらいたいとの出版側の意図かもしれませんが、物語である以上、どうしても小説のレベルで読んでしまうと、何とも中途半端な印象を受けてしまいますし、後半にマーケティング解説が書いてあるとはいえ、物語の文中に登場するキーワードも、散乱して収拾が取れていない印象を受けました。

やはり分析本であるならば先述した「Z世代」のように小細工はせずに、整然と分かりやすく書いた方が、自分としては理解も早かったと思います。
これはあくまでも個人的な感想ですから、逆に本書の方が読みやすく分かりやすいという意見も当然あると思いますが。

そうした中での印象に残ったキーワードや文章を挙げておきます。
「ソフレ」:ラブホに行ってもセックスはせずに、添い寝をする関係。添い寝フレンドの略で、セフレ(セックスフレンド)の対極語!?Z世代ではこれが当たり前の感覚だと書かれています。
ググるはしない:Z世代での検索はグーグルではなく、インスタグラムのハッシュタグでの検索が一番多いとのデータ結果が出ています。

#若者たちのニューノーマル #Z世代  #コロナ禍 #アフターコロナ #ニューノーマル

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