赤く染まる紅葉と還暦を迎える母
母とはいつまでも母である。
30歳を過ぎて結婚もした後でも、わたしの母は母のままだ。
子がいないわたしには母の気持ちは中々わからない。
大人になってなんとなく理解はできてきたが、こればっかりは経験しなければ難しい。
そんな母が今年還暦になる。
還暦というと女性は少し嫌な顔をするのだが60年間生き抜いてきた勲章だ。
そんな母と少し早めのお祝いで日帰り旅行に行ってきた。
広島県福島市。
ドライブしながら山に向かう。
福島に入って山の麓。
山道を上がると赤くなり始めた紅葉とお寺の門。
「神勝寺 禅と庭のミュージアム」
広い敷地内は綺麗に手入れされたお庭に。
青々とした緑の芝生も赤く染まりかけている紅葉も池にいる鯉も静かに心落ち着かせてくれるような空間。
紅葉を目で楽しみながら庭を歩く。
なんてことない話をしながら。
「神勝寺」
「白隠コレクション」
「洸庭」
「五観堂」
お互いの生活で中々ゆっくりも会えない日々。
いい時間を過ごせた1日。
女同士だからこそ話せること。
相談できることもたくさんあって、その度に救われてきた。
自分が歳を重ねるたびに母の偉大さに頭が上がらない。
人のために動きすぎる母。
少しは自分のために、自分の楽しみのために60代を過ごしてほしい。
そんなことを言うと、
できる時にできることをしてあげなきゃ、と。
これまた頭が上がらない。
まだまだ元気でいてもらわなければ。
親孝行もまだまだできていないので。
次回は父も混ぜてあげようか。
何が言いたいかというと
「60歳のお誕生日おめでとう、お母さん。」