ブロックチェーンが開く未来
さて、今日はブロックチェーンについて書いていこうと思います。
ブロックチェーンって名前は聞いたことがあったし、なんとなくどんなものかっていうのは分かったような気でいました。
(ビットコインでしょ?程度。)
そんな中で、『今ブロックチェーンを勉強しなかったら、何を勉強するんだ?』という謎の決意を胸に勉強を始めました。
偉そうなことは言いませんが、(言えない)ど素人の僕の目線で、ほやほやのブロックチェーン解説をしていきたいと思います。
分散と集中
ブロックチェーンとは分散型台帳システムといわれています。
台帳(データ)をみんなで分散して共有しようというシステムです。
早速、挫折しそうですが、、まず、分散型台帳システムという言葉から分解していきます。
ブロックチェーンで非常に重要なワードとなるのが、この”分散”という言葉です。
今まで、何気なく使ってきた、インターネットサービスのほとんどのものが分散と逆の”集中(中央集権)”です。
現在、GAFAに代表される、大企業のサービスを使わない日は無いかと思います。
今まさに、このGAFA(中央集権)が私と誰かの間に入って情報の交換をしています。
情報と情報の交換や、複製、拡散など、SNSで当たり前のようにやっていることが、知らず知らずのうちに中央集権に頼って、個人情報を吸い取られ、ビックデータマーケティングや、AI時代の肥料にされているのです。。
(言い方悪い。)
私たちは、日々、巨大な組織を通して、情報のやり取りを行っているのです。
ただ、そんな中、データひとつひとつに価値を持たせて、その価値を中央集権が証明するのではなく、分散してみんなで証明しようとしたのが、ブロックチェーンです。
難しい仕組みは置いておいて、ブロックチェーンを使うと、今までのように、インターネット上のGAFAのような中央集権的な巨大組織を介さずしても、ネットワークが作れるようになります。
つまり、台帳と呼ばれるデータの集まりをみんなで共有して、不正が起きないようにみんなで管理するというのがブロックチェーンです。
みんなで管理って、それ、不安すぎ。という感想をお持ちになるかと思いますが、その”みんなの鉄壁の管理”はまた別の回で説明したいと思います。
そして、その分散という特性と”価値”の組み合わせがブロックチェーンの革新的なところです。
価値のインターネット
ブロックチェーンの凄いところは、分散させてみんなで証明するという画期的な発想だけではありません。
ひとつひとつのデータが唯一無二のものだと証明して、価値を持たせることができるということです。
よく、ブロックとチェーンがくっついた画像を見ることがあると思います。
それがまさにブロックチェーンで、ひとつのブロックに詰まったデータをチェーンで繋いで、複製が出来ないようにしています。
そうです、複製が出来ないということを100%証明できるので、新しい通貨を生み出すことができたのです。
ビットコインです。
お金の話になりますが、日常的にお金を扱っている銀行も紛れもない中央集権です。
中央集権に頼らず、自分たちで新しい通貨を作っていこうということで、ビットコインは生まれました。(こんな簡単な説明で済むわけない。)
この新しいインターネットの時代を、『ブロックチェーン・レボリューション』の著者、ドン・タプスコット氏は価値のインターネット時代と呼びました。
今までは、情報を見たり聞いたり、交換したり、コピーできる情報であれば、コピーして拡散されていました。
そのため、価値のある情報もコピーされ、供給量が増えると価値が下がっていました。
ブロックチェーンが登場したことにより、デジタルの価値を保証することができるようになったのです。
これは、ビットコインなどの仮想通貨だけでなく、アートやエンターテイメントの分野でも、もうすでに活用されています。
ブロックチェーンが必要とされる理由
ただ、そうは言っても、ブロックチェーンを取り入れるとどんなメリットがあるのか、疑問だと思います。
ブロックチェーンのメリットは色々な切り口で見ることができるかと思いますが、お金とセキュリティという面から見ると、
・途上国など、銀行がほとんど機能していない地域で公平にお金が扱える
・ハッキングに強い
・資産の移転・決済審査の高速化・手数料の削減
などがあります。
・途上国など、銀行が機能していない地域で公平にお金が扱える
日本にいると銀行の存在が当たり前ですが、アフリカの一部や、アジアでも一部の地域では銀行が機能していない地域があります。
そこに住む方達は預けたお金が勝手に消されたり、無くなっていたりすることが珍しくありません。
ブロックチェーンは銀行などの中央集権を介さない仕組みです。
世界中どこにいてもフェアな環境を作ることができます。
・ハッキングに強い
これは意外かもしれませんが、ブロックチェーンはハッキングに非常に強いシステムです。
以前、ビットコインがハッキングされて大量に流出したというニュースを耳にした方は多いと思います。
あのニュースから、「ビットコインはハッキングされるから心配」という印象を持っている方は多いと思います。
確かに、仮想通貨の世界ではハッキングが日常茶飯事に起こっています。
ただ、それはブロックチェーンに問題がある訳ではなく、取引所が原因となっています。
そもそも、ブロックチェーンは分散型ですので、ハッキングしようとしても、全ての人のパソコンやスマホをハッキングしなければなりません。
1台のパソコンをハッキングしたとしても、分散された、たくさんのパソコンやスマホがその役目を引継ぐので、1台だけハッキングしても意味がありません。
逆に中央集権的なシステムは、そこが攻撃されたら甚大な被害が出ます。
・資産の移転・決済審査の高速化・手数料の削減
中央集権の場合は一度中央を経由するため、たくさんの人間や、システムを介して手続きが行われます。
特に大きく影響を受けるのが、海外への送金です。
現在、普通に海外へ送金しようとしたら、多額の送金手数料が発生します。
その点、ブロックチェーンの仕組みを利用すれば、中央集権を通さず、手数料を大幅に削減することができます。
さらに、ブロックチェーンの台帳には【誰から誰に送金した】とか【誰がいくら引き出した】とか、その仮想通貨(暗号資産)が生まれた瞬間から、永遠に履歴が残ります。
そのため、海外の貧しい子供達に募金をしたいという場合、そのお金がちゃんと現地に届いているとか、途中で手数料を引かれていないかなど、自分の目で確認することが出来ます。
ブロックチェーンが開く未来
新しいお金の流れや、今までと違ったネットワークができると、様々なイノベーションが起こることが予想されます。
実際に、仮想通貨は今、数えきれない種類のものが発行されているし、つい最近耳にしたNFTは、どんどん進んでいるし。
実際に肌感覚で時代が動いていることを感じています。
これからどんなイノベーションが起きるのか、それはブロックチェーンから目を離さずにいれば見えてくるはず。
ということで、ブロックチェーンのこと、もっと深掘りしていきます。