KIPPEの水通しについて
投げ銭スタイルなので、最後まで読めます。
KIPPEの水通しについて。参考になれば。
水通しすると、ぽこぽこした風合いになります。
その理由を考えたところ、白い糸が縮んで
青のところは縮まないからのようです。
これが、織元さんでもわかっていてのことなのか
偶然なのかはよくわかりません。
上が水通し前
下が水通し後
KIPPEは反物の耳がなくて
どちらもロックミシン仕上げ。
広幅のものをカットして並幅にしているタイプ。
水通しすると
片方はなみなみになり
片方はまっすぐ。
なぜそうなるのか?
おそらく、白い糸から遠くでカットされている耳の方はなみなみになる。
白い糸近くでカットされている耳はまっすぐなる。
↓下手な絵にするとこんな感じ。
今回は、3回水通しをしてみました。
丈1尺(100)の結果
幅1尺6分5厘(106.5)の結果
また、次のような変化も調べてみました。
1:1回目の水通しがすんでから1尺とる
2:アイロンをかける(いくらか伸びるのがわかると思います)
3:2回目の水通し後(元の1尺近くに縮みますが、さらに縮みました)
4:3回目の水通し後(まだ縮む)
かなり細かく気にする性格なら
洗濯後、アイロンをかけて着るのか
アイロンをかけないで着るのか
そういうことも和裁技能士に伝える方が良いかもしれません。
じゃないと寸法が少し変わってきます。
和裁技能士のところに、木綿や綿麻、麻などの
自宅で洗える着物の反物が届いたら
水通しして自然乾燥させます。
自然乾燥させたままの状態で、標つけをして縫います。
縫っている間に、布を握ったり、畳んだりすることで
いくらかしわしわになってしまいます。
そのままお渡しできないので
アイロンをかけて仕上げをします。
上記の結果で
アイロンをかけることで寸法が変わるのがわかると思います。
身幅はやや広くなるし、丈も長くなります。
単純計算で、身丈は2cm以上長くなる!
でも、着た後洗うと、おそらく、希望寸法に戻るか
やや希望寸法より短くなる。
こういうことを理解した上で
普段着物の木綿や綿麻のお仕立てをお願いすると良いかなぁと思います。
小千谷ちぢみもかなりわがままな布で
寸法通りにお仕立てするのがかなり難しいです。
寸法通り仕立てても何度も洗濯することで
身丈身幅共に変化します。
ちぢみだったかは、身丈は徐々にみじかくなり
身幅は徐々に広くなるようです。
シボが伸びてくるのでしょうね。
着物はいきものですね〜
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