
かわいいあの子の誕生日
2月18日はわたしに初めてできたいとこの誕生日。10歳下で男の子で、それはそれはもうめちゃくちゃかわいくて赤ちゃんの時はメロメロで保育園のお迎えも行ったり、かわいくてかわいくてかわいかった。
ここまで書いただけでもうダメでした。笑
涙が溢れて書けない。笑
別にここに書き留めることもないことやろうけど、毎年おめでとうと自分の中で思っていて、それやったらとなんとなく書こうかと思って書き出したけど、喉の奥が痛くなるくらいに泣けてきて、文字を打ってる画面も見えないくらいに涙は溢れてきて、泣きながら1人へんなのって笑ってる。あの子の笑ってる顔も浮かんで、ふふって笑ってるよく知ってる顔で、そんな顔もすぐにまだ思い出すことができるなあと、わたしはちゃんとあの子と過ごして一緒に生きた時間があったなと、あたたかい気持ちになる。
あの子が生きていたら28歳なっていた。
どんな姿になっていただろうかと勝手に想像して、一緒にどんな話をしたかなと、あの子を思って泣いているわたしを見てやっぱりきっといつものあの顔で笑っているんやろうなと、変わらないあの子の姿が浮かぶ。
かわいかったなあ、シャイボーイやったなあ、優しい子やったなあ、人を喜ばせるのが好きな子やったなあと、声までしっかりと思い出せるので、わたしの記憶の中でずっとあの子はいてる。
あんなことあったよね、あの時ああやったよね、おもしろかったよなあと、想像しているとあの子と会話している気になって返事もしてくれて、わたしの中のあの子が勝手に話をしだす。
なんか、なんとなく、これでいいんやろうなと思った。
たらればを話せばキリがないし、いなくなった事実を変えることはできないし、だからってあの子が生きてた時にしょっちゅう会って話してたかと問われるとしてないし、あの子が大人になってからは連絡も取るわけでもないし、親戚で集まった時に話をするくらいで、他愛もない話をして『またね』って解散するだけで、あの子の考えてたことやあの子がどうやって生きていたかなんてわからないわけで。
だからあの子がいなくなってからいつもわたしのそばにいてくれてるとか、そんな都合の良いことは考えてもなくて、わたしも日々あの子のことを思って泣いているわけじゃないし、あの子も死んだからってなんでやねん、体ないからってなんでそんな常にそばで見守るような、寄り添わなあかんねんって思うやろうし。笑
自由にさせてや。って笑ってそう。
そう考えると、生きてる時となんら変わらない状態で、どこか遠い国でいてるかなというぐらいに思えて気持ちが楽になったりする。
人はなんで死に対して辛いやらしんどいやらと感じてしまうんやろうか。
この地球上に生まれてきた以上誰もが最後は死ぬって決まってるし、生まれたら死ぬまで生きるわけで、この当たり前に抗いたいから死を怖いものと思ってしまうんかな。死んだ後のことを生きてる人は考えても答えが出ないし、わからないものやから怖いと思ってしまうんやろうね。
わたしは自ら命を断つ人たちをかわいそうな人とは思っていなくて、それぞれに人生の終わらせ方があるので自由にしたらいいと思う。
ただ、わたしはあの子のような子が生きるって楽しんやなって思ってくれるような生き方を自分がするだけやと思ってる。
自分以外の存在に何かをしてあげるなんておこがましいことなんやろうと思うし、救いたいと思って誰かを救うことなんてできないわけで、独りよがりやろうと思う。助けてあげるよとそんな浅はかな言葉をかけることなんてできない。わたしはわたし以外の存在の人生の大切な時間を使わせてもらって関わるということしかできないと思ってる。
だからわたしはわたしが楽しいと思う人生を生きるだけという結論に至った。
あの子もきっと今のまいちゃんらしいねって笑ってると思う。
たまに思い出して笑って泣いて、それでいいんよね。出会ってくれてありがとうって思っていたらそれだけでいいんやなと。わたしはあの子じゃないし、あの子もわたしじゃないし、お互いに関わって過ごした時間があったというだけでわたしの中にはちゃんと残っててたまにいてるからそれでいい。
毎年あの子が生まれた日と、あの子が逝った日はあの子を思い出す。
あの子が逝った日の夜、顔を見に車で向かっている車の中、やっぱりこういう時は雨が降るもんなんやなあと思いながらゆっくり動く車のワイパーを眺めていた。窓越しに濡れてる夜のアスファルトの地面に反射する青信号の光を見た。雨の道を走るタイヤの音がするなあと思っているとラジオで銀杏BOYZの銀河鉄道の夜が流れてこの時間のことは忘れることがないんやろうな思った。到着して車を降りて階段を登りながら何度もウソでありますようにと考えていた。
感傷的になりすぎてまた暗くなってしまった。笑
しょうもないことも覚えてるけど、やっぱりね、こういうのもちゃんと覚えてるよ。
かわいいあの子は今はフランスにでもいてるのかなと。ふらっと帰ってきてても恥ずかしがり屋やからわたしには会いにこないかもなと想像してみたり。
というわけで、返事がないのでこれからも勝手にnoteのネタにさせてもらうね。笑
じゃあまたね。
これからも勝手に会いに行くと思うので、よろしくね。ありがとうね。日付変わっちゃったけど、おめでとう。