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【vol.07】フィレンツェ2日目



フィレンツェ2日目は、まずウフィツィ美術館へ。

イタリアは第一日曜日が月に1回の美術館無料開放デーになるらしく、この日はまさにそれだった。

無料はありがたいけど、無料なんていったら鬼混み必至じゃないか!

事前のネット情報だけだと、「無料開放日はめちゃくちゃ並ぶから避けた方がいい」と書かれていたもんだから、ビビりまくっていた。

無料開放日だから、美術館の予約もできなかったのである。

なんとかして予約できる1日目に組み込みたかったけど、すでにクーポラの予約を抑えてしまっていたしそれの返金もできなかったから、「えーい!無料開放日に強行突破だ!」と思って突撃することにした。

朝のフィレンツェ
ウェディングの撮影してた、素敵〜


8:15開館のところ、8時に到着。
(2人とも待ち合わせ時間に遅れたから正確には8:10くらい)

やっぱりすでに大行列だった。

でも開館すると同時にするすると行列が進む進む。

並びながらのんびり食べよー!と思ってたハムチーズサンドも、このままだとすぐ入れるぞってことになって急いで口に詰め込んだ。

うまいクロワッサンサンド

でも美味しかったなー!特にリサーチせず買ったお店でもちゃんと美味しいのがイタリア。サックサクでエアリーかつしっとりなクロワッサンに、ハムとチーズ。定番にして最強なコンビだね。問答無用でうまい。

これをさっと買ってきてくれた後輩くんに感謝。やるやん!(誰)

で、角を曲がったら入れるー!と思ってたら、まだ行列が続いていた。特に急いで食べる必要もなかったらしい。


可愛いチケットだこと

そして8:37にチケットをゲット。

30分くらいの並びで済んだのは、思わぬ誤算!

なんだー、これなら無料開放デー狙ってくるのアリ寄りのアリじゃんー!


いざ、入場〜!

ウフィツィ美術館は、バチカン美術館と比べるとかなり規模感も小さく、派手さも控えめで落ち着いたアンティークな空間だったなー。

そしえウフィツィ美術館で見たいものといえば、やっぱりボッティツェリ!

「ヴィーナス誕生」
「春」

「ヴィーナス誕生」も「春」もしっかりこの目に収めてきた。2つとも、フィレンツェの街並みに馴染む落ち着いたくすみカラーの色合いが素敵だなー。

特に「春」の右から左に流れるストーリー性は面白くて、事前知識もあってかじっくりと愉しめた。

芸術は、知識の有無で楽しみ方がだいぶ違うなとしみじみ思う。

「ヒワの聖母」

ラファエロの有名な絵画も。
実物を見ると描写力の高さに驚く。構図も、光の表現方法もめちゃくちゃうまくて、このなんともいえないほわっと優しい感じが素敵。

ひと通り楽しんだところで、芸術に圧倒されて2人ともぐったり。美術館って楽しいけど、エネルギーをだいぶ消費するよね。ただのんびり歩いて見てるだけなのにねー。芸術の力って、やっぱりすごい。


そんなわけで、お昼ごはんに向かうことに。

お目当ての「All’Antico Vinaio」へ。3年前にコロナで頓挫したイタリア旅行の時から行こうと思ってたお店だったこともあり、いつも以上にうきうきだー!

これの5倍くらい並んでる

すごい行列!!!!
旅行中に入った飲食店の中で断トツの人気だった。東京でもここまで並ぶお店って少ないよ、たぶん。

同じお店が2つ横並びであって、「1つはパクリ店なのでは?」と思ったけど調べたらどうやら同じお店のようだったので、列の少ない方に並んだ。少ない方とはいえど、めちゃくちゃ並んでるんだけどね。

30分くらい並んだかなー!
1,2時間を覚悟してたけど、思ったより回転早くてすんなりと。

お店入ったらくれたパンひとかけ
ついに、、、!

悩んだけど、「LA PARADISO」にしてみた。
モルタデッラ(ハム)、ストラッチャテッラ(チーズ)、ピスタチオの組み合わせ。

うわぁー!うんまーーーー!!
めちゃくちゃ美味しい。こりゃ並ぶ理由がわかるー!

バリっバリの生地も美味しいし、何より具材がはちゃめちゃに美味しい。ほどよい油感のモルタデッラに、ミルキーでもっちりなストラッチャテッラ、ピスタチオの塩気とコクがガツンと。なんともいえない全体の味のバランスで、もう最高〜!うまー!

日本でこの組み合わせのサンドを見たことがない!どこかのパン屋さん、やってくれ、、、。

いやしかしさ、これもかなーりデカいんだわ。
昨日の昼のパニーニが比にならないくらいデカい。両手で抱えるレベル。少食女子は半分でお腹いっぱいになってそう。

うん、私はもちろん全部食べたよ。


階段に座ってパニーニ食べながら、のんびりおしゃべりを楽しんだところで次の目的地へ。

橋を渡ってたどり着いたのが、ピッティ宮殿。

なんとこちらも無料だった。無料開放デー最高すぎんかね。

宮殿には美術館やら博物館やらいろいろ入っていたのだけど、「ウフィツィ美術館でもうお腹いっぱいだね」って話になり美術館たちはスキップ。

その代わりに庭園に入ることにした。

そうそう、そろそろ身体が求めてたよね、緑を!

さすがイタリア、庭園の広さもレベチでかなり広い。ゆるりと見える登り坂も、歩いてみるとなかなか傾斜があって、上まで登るころには少しぐったり気味。

でもこれまで美術館とか聖堂にどっぷりな旅だったから、いいリフレッシュになったなー!

「やっぱり緑しか勝たん」「人間は自然を求めるものだよ」なんて話をしながら、ゆるゆると庭園を散策。

この風景を見て、「ヨーロッパの絵画でよく見る景色って、本当にあったんだすごい」そんなことを言う後輩くんが印象的だった。自分が持ち合わせていない感性を持っている人と一緒に行く旅もおもしろいなと、しみじみ。


「余裕あったら庭園のあとに美術館入ろうよ」なんて、はじめは話してたのに庭園の出口に近づくころには「そろそろジェラート食べようぜ」ってことで2人とも同意。

リサーチして人気なお店をピックアップして、ジェラート屋さんに向かう。

いつもならこってり系を選ぶとこだけど、連日の食べまくりのせいかさっぱりを欲したので、いちごとピスタチオにした。

さっぱりを欲したといいつつ1つはピスタチオを選んでるのは、勝手にピスタチオ縛りでジェラート食べてるからである。食べ比べてどこのピスタチオジェラートが1番美味しいか決めたいんだよねー。

いちごもピスタチオも美味しかったー!
さっぱりな甘酸っぱさのいちごが、「あーこれこれ、これを欲してた」と身体に沁みる。ピスタチオは濃厚で、なめらかな舌触りと口溶けの良さ。美味しかった〜!!!


ジェラートのあとは、アカデミア美術館へ。

ミケランジェロのダヴィデ像がお目当て。

フォルムは知ってたんだけど、大きさは知らなくて。実物を目の当たりにしたら、巨大すぎてビビる。超絶デカい。台座含めると5m以上あるらしい。

このデカさでこの美しさ。ミケランジェロって類稀な天才だったんだなー。

浮き出る血管もおみごと


それ以外の美術品もかなり楽しめた。

旅行誌のアカデミア美術館のコーナーには、大きくダヴィデ像の説明があって、逆にそれ以外の美術品には触れられてないのだけど、、、

それ以外も結構すごいよ!?!!めちゃくちゃ見応えある。

ダヴィデ像がすごすぎるのはもちろん絶対的にそうなんだけど、それ以外も触れてあげてくれよ。すごいって。

イタリアの宗教画の宝庫だった。美術館1周するころには、フィレンツェで発展した宗教画をかなり理解できる。

私は美術館行くのが好きで、何かの展示会があれば行ってたのだけど、中でも印象派が好きだからそればかり行っていて。だからこれまで宗教画を見る機会はあまりなかったんだよね。

私の乏しい知識の中でも「受胎告知」「降架」は知っていたのだけど、「あれ、同じ構図だな、、、」と思って意識を向けると、まさに同じ構図だらけだった。

「受胎告知」「降架」「聖母子像」「磔刑」「戴冠」「ピエタ」。ここにある絵画のほとんどが、このいずれかのテーマの絵だったように思う。

なんとなく絵を見ててもつまらないけど、ちゃんと理解しようとして見ると面白い。

あーこれこれ、この知的好奇心がくすぐられてゾクゾクする感じ。快感だー。これを求めてたよ、私は。

そんなことを思っていたら、思いの外後輩くんも興味深々で。「あー!これは受胎告知だ、こっちは戴冠だ」なんて言い合うのも楽しかったな。

なにより、その好奇心から、その場でスマホで宗教画について調べ始める彼の姿を見るのも愛おしかった。(変な意味は全くないよ)

こういうことに興味を持ってくれる人は周りになかなかいないから、自分から美術が好きとか歴史が好きとか話したことほとんどなかったけど。

自分が興味あるものに、他の人も同じ熱量で興味を示してくれるって、こんなに嬉しいんだなとしみじみ感じてしまった。

そして「福音書読みたいなー」とぽろりと言った彼のその発言は、冗談のつもりだったのかもしれないけど、「ああそっか、福音書読めばもっと理解できるのか」と私のさらなる知的好奇心に火をつけてしまった。

日本に戻ったら、福音書とか宗教画の本を読もうっと。


想像以上に大満喫できたアカデミア美術館を後は、イタリア名物ボンボローニを食べに行った。

さっきジェラート食べたやんって話なんだけど、「ボンボローニ食べたいんだよね」ってもともと後輩くんが話してたから、この時に行っちゃえ〜ってことで。

リサーチ済みのボンボローニ人気店でいただく。

店内の写真あんまり撮ってなかった
ボンボローニ!

生地うんまー!!伸びるようなもっちりとしたヒキがあって美味しい。この食感はミスドでは味わえないね。ってそりゃそうか。

中にカスタード入ってそうな見た目しといて、なんも入ってなかったのだけど、生地が美味しかったからオールオッケーだ。

ちなみに甘党だという彼はこれに追い砂糖して食べてたよ。

それはそうと、よく食べる男性が近くにいると本当に嬉しい。最近は少食男子が多くて、私より食べる男性はなかなか少ないんだもの。世の男性諸君、モリモリ食べてくれ〜〜!!

ちなみに、ボンボローニのあとお土産目当てで向かった中央市場で、彼はアランチーニも食べてたよ。それも割とデカいやつ。

アランチーニ

その食いっぷり、最高だよ。って直接言い忘れたから、ひっそりここに書いておく。


そんでもって予約していたディナーのお店へ向かう。食い倒れツアー万歳だ。

私がインスタでリサーチしていた時に発見した、「Trattoria Zà Zà」。Googleマップの評価も高いし、聞いてみたら彼も他の人からオススメされたお店だったらしい。

メヌー


悩みまくって注文したのは、前菜盛り合わせ、ボロネーゼ的なパスタ、胡桃ソースのラビオリ。

いや、盛り合わせがすぎるて

イタリア名物の麺、パッパルデッレが食べれて満足〜!味はもう間違いなく美味しい。ボロネーゼって大概うまいよな。

思い切って胡桃ソースにしてみたラビオリもめちゃくちゃ美味しかった。このソース日本に持ち帰りたい。。。


そうそう、どこ行ってもイタリア人が飲んでるお酒が気になって調べたらアペロールというお酒だった。

カシオレ的なアレかと思ったら、飲んでみると結構強かった。柑橘系で甘くて強めのお酒って感じだ。一杯の量も多いし、割とくるなー。


2人してほろ酔い気分でお店を出る。

しかしこの時私の足に異変が。笑
どうやら歩きすぎて右のアキレス腱痛めたらしい。痛すぎて足引きずるくらいだった。

明日もこの調子だったらどうしよう、、なんて不安を胸にホテルに戻る。しかし不安はあっても疲労が勝つようで、この日も秒速で寝てしまった。

そんなこんなで今日もおやすみ、また明日。

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