【vol.10】パリ1日目
これを書いてる今、実はもうすでに帰国して1週間以上経っている。
あの時に感じたひとつひとつの瞬間をはやく収めておかなきゃ、、、と思う一方で、書くことに対して変に義務感を背負ってしまうと、noteが「仕事」になってしまう怖さもあって葛藤してる。いや、でもただ単純にタスクに追われていたり、時差ボケに悩まされて本調子じゃなかったりするだけかもしれないけど。
さ、そんなことはおいといて、自分の記憶をパリ1日目に戻そうか。
パリ1日目、と言っておきながら、ベネチアからパリへ飛行機で移動したもんだから、この日はほとんど移動で終わっちゃったんだけどね。
ベネチア最後の朝食。ベネチア以外は素泊まりだったんだけど、ベネチアは朝食つきだった。(旅行会社の手配の関係で)
前日は、朝食つきなのにスキップしちゃったんだよね。9時に後輩くんと待ち合わせだったから、彼は朝ごはん食べてないかもなと思ってさ。せっかくなら一緒に食べたいと思うじゃん?だから食べずに行ったんだよねー。
(そう思ってたのに、彼は朝食にサンドイッチ食べてきてたというオチ付き)
普通に普通な朝食ビュッフェ。でも日本のとは少し違って、それだけでなんだか楽しい。
ここのクロワッサンも柑橘系の味がした。そして甘い。イタリアのクロワッサンの定番ってこれなのかね?(私は塩系のがすき)
腹ごしらえを終えてホテルを出る。
「橋想像以上に大変そうだし手伝う」と事前に連絡をくれた後輩くんだけど、「なんとかなるから大丈夫」と断った私は、やっぱり女子力がめちゃくちゃ低いんじゃないか。こういう時に甘える女子の方がいいのかしら。どっちなんでしょう、誰か教えてよ。
でも、後輩くん、ここまでほんとにありがとね。
一生残る思い出の大事な部分に、まさか彼がいるだなんて想像もしなかったけど。でもこんなフッ軽な旅もいいのかもしれない。
帰国したらGrowthチームのみんなに報告したいな。あの人はこんなことを言って、あの人はこんな顔をして、って、インターンを辞めた今でもリアルに想像できて。懐かしくなったし、それが想像できる自分もなんだか嬉しかった。
後輩くんとはここでお別れ。これからはまたおひとりさまの旅に戻る。
ふう、無事マルコポーロ空港までこれた。あっさりバスで移動できて拍子抜けだー。
なんかあったら怖いなと、めちゃくちゃ早く着いてしまった。うーん、困った。何もやることがない。手持ち無沙汰ってこういうことか。
もう少しだけイタリアを楽しみたいと、別にお腹空いてるわけでもないのに空港内のカフェに寄った。
写真だとわからないけど、まあまあデカい。お腹空いてないんじゃなかったんかい、私よ。
でもイタリアっぽいチョイスをできたと思うんだな。やってやったぜ。
最後までイタリアを満喫して出発。
イタリア、めちゃくちゃよかったなぁ。また来たいな。次はローマ4泊くらいしたい。1人で来てもいいし、誰かと来てもいいね。
ありがとう、イタリア。きっと、またね。
飛行機であっという間にパリまで着いた。なんの問題もなく荷物を拾って、さて、ホテルまでタクシーを、、、と思ったら、大変。パリ、大雨じゃないか!
日本にいるときからそうなのだけど、私は天気予報を見る習慣が全くない。家出た時に雨っぽかったら折りたたみ傘を持ってく、くらいのノリで生きてる。(だからビニール傘がたくさん家にあるのだけど) それでも別にいいやと思ってる。行き当たりばったりの生き方の方が、楽しいんじゃない?ってさ。
でもさすがにこの時は、天気予報見る習慣がない自分を呪いたくなった。このまま歩いたらどう考えてもビチョビチョofビチョビチョだよ。でも、私の折りたたみ傘はスーツケースの中。スリが危険だと散々言われてきたパリの空港で、堂々とスーツケースを開けられる度胸なんかない。
ああ、終わった、、、と思いながらタクシーに乗った。
しかし、神さまは微笑んでくれました。
パリに着いたら雨が止んでるじゃないか!!!
日頃のいい行いが報われたかな、、。ちゃんと見てくれてるね、神さま、、、。
と、思ったのも束の間。
あっという間に豪雨になった。
幸いホテルに着いてから傘を持ち出してパリの街へ出かけたから、折りたたみ傘はあった。危ない危ない。セーフだったね。
パリに着いたのは夕方で、しかも豪雨だったからどうしようかな、と。でもこのまま何もしないのはもったいないと思って、屋内で楽しめる観光スポットへ向かうことに。
でも、どんなに雨が降っていても、高揚感は高まるばかりだった。
3年ぶり、2回目のパリ。一度見たことある景色だから、私はもう感動できないんじゃないかと思ったけどそんなことなかった。
パリの街を歩いているだけで、胸がいっぱいになって、心が躍る。ディズニーランドに行く小学生みたいな、そんな感覚。
さいっっっっこう!!!!!!
と叫びたくなった。ああ、パリ。最高だよ。
デパートだけでこんなに興奮してしまう。てか、これはもはやデパートじゃないよ。ディズニーだよ、ここは。いや、ディズニー以上にディズニーだよ。
ここにいた誰よりも私は目を輝かせていたと思う。ぐるぐると辺りを見渡して、息を吸うたびに胸が躍って、パチパチと弾けるような興奮を飲み込む。
何もかもが可愛くて、大変だ。
どうしよう、ここにずっといたいかもしれない。そんなことを思いながらデパートを散策する。
そろそろご飯も食べたい。と思ってたんだけど、デパート内にはちょうどいいお店がなくて。しまったな、リサーチしとくんだったな。
と思いながらデパートを出て駆け込んだのがスタバ。
パリのスタバって、日本と何が違うんだろうとウキウキしながら入っちゃったよね。
意図せず、結構モリモリなディナーになってしまった。ああ、ほんとにね、意図してなかったんだよ。サラダラップだけ食べようと思ったらさ、レジ横のチーズケーキが目に入っちゃってさ。そう。そういうわけだよ。
日本のスタバの4倍くらいボリュームある。そしてこっちの方が美味しい。。。
しーっとりもっちりぬっちり。厚みのあるトルティーヤの生地がめちゃうまい。ヴィーガン対応だからか比較的優しい味わいだけど、まろやかな味わいが好きだったなー。美味しかった〜!!
チーズケーキも問答無用でうまい。ねっとりなめらかな舌触り。しっとりな硬さのあるタルト。ベリーの酸味もちょうどよくて。
はー!大満足!
スタバを出るころには雨も上がって、夜のパリをパシャパシャ撮る。
2回目とはいえ、全く知らないも同然の街だ。
それなのになぜか怖さが1ミリもなかった。
いや、うそうそ。0.1ミリくらいはあったかも。
でもそんなこと何も気にならなくなるくらい、私は高揚感に包まれていたと思う。
夜の暗さが、パリの街が、人が、空気が、より一層私の心を加速させる。
人の目も何も気にならない。ただ、高揚感に包まれていた。
イタリアに着いた時も興奮していたけど、それとはまた違った興奮だ。いや、なんだろう。興奮というより高揚、なんだよなぁ。
歴史に肌で触れて、その重厚感や華やかさに圧倒されたのがイタリアだったけど、パリはそれとはなんか違うんだ。
街全体を吸い込んで、飲み込んで、陶酔する。
そんな感覚。
ああ、1人でパリに来てよかったと思った。ここまで浸って酔えるのは、1人だからだね。きっと。
おやすみ、明日からもよろしくね。
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