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【vol.09】ベネチア2日目

丸一日ベネチアに浸れるこの日の朝は、まずはサンマルコ広場へ。

サンマルコ寺院

おおー!これまでみてきた建築とは少し違った雰囲気だなー。


と、入る前に朝ごはん食べようぜってなってお店を探すことに。

まずは朝ごはん調達
サラダラップうまそうすぎだけど超デカい
カルツォーネにしたよ(でけぇよ)
はんぶんこ

中はトマトとチーズかと思ったら、めちゃくちゃチーズとハムだった。生地はしっかりめのもっちり系。うん、イタリアは何食べてもうまいねん。

にしてもこの日は霧がすんごくて!
鐘楼の上が全然見えないほどの霧。すげーよ、霧。

対岸が何も見えないほど霧

そんでもって水位も高い。
かなりギリギリだった。もうちょっとで水に埋もれる〜!てな感じ。

そしてベネチアは鳥がとにかくすごい。
写真だと分かりにくいんだけど、めちゃくちゃ飛んでる。しかも低空飛行。

ベネチアはハトだけじゃなくて、かもめもたくさんいたなー。

かもめ軍とハト軍がばっちばちにバトルしてた。かもめの方が優勢だけど、どっちも強かった。近づいても全く動じない彼ら、強すぎる。


鳥を眺めてるうちにサンマルコ寺院に入場。

金!金!金!

どこもかしこもゴールド。でも写真で見るより実物はもっと落ち着いて見える。光の加減かな。

すごいことは間違いないんだけど、いろんな聖堂に行きすぎてだんだん感動の感度が鈍ってきたな、という本音。かなしい。ずっと同じ輝きの感動が味わえたらいいのに。


次はお隣のドゥカーレ宮殿へ。

本来入場料がかなり高かったのだけど、学割使えて半額でいけた。学生証すら求められなかったぞ。この海外の雑な感じいいよなー。

ティントレット「天国」
高さ7m 横幅 22m

ティントレットの油絵、すごい迫力だったな。
というかここにある絵画はどれも大きくて見応え抜群だった。

歴史上の出来事を絵画にしてたりして、「あー!世界史で勉強したやつ!」とテンション上がる。んだけども、困ったことに全然思い出せなかった。聞いたことあるけど、内容とか経緯とか全然思い出せない。出てくる気配すらなかった。

こういうときサラッと知識がでてきたらかっこいいのになぁ。それもさ、本当にさらりと言えたらいいよね。「俺知ってるぜ」的なドヤ顔じゃなくてさ。さらりさらりと言いたい。

よし、帰ったらこっそり勉強しよう。

とかいいつつ、たぶんいろんな言い訳して勉強してないだろうね。


さてさて、そのあとは予約していた「Ca' d'Oro Alla Vedova」へ。

シーフードなんたら
ジェノベーゼ

「ジェノベーゼ好きなんですか?」と後輩くんに聞かれた。

「え?好きだけど、なんで?」と聞いてみたら、どうやら私はジェノベーゼが目の前にきたときに、相当嬉しそうな顔をしていたらしい。

知らなかったよ、わたし。自分が思ってる以上に自分はジェノベーゼが好きなのかもしれない。

イカスミ

1番のお目当てはイカスミだった。
ベネチア発祥というイカスミパスタ。めちゃくちゃ美味しかったーーーー!イカスミの食レポってむずいけど、とにかく美味しかった。リングイネってのが最高。

ジェノベーゼもめちゃくちゃ美味しかった。フレッシュなバジルの味わいとコク深いチーズがたまらんね〜。こちらもリングイネがイケてる。

私はもちもちが好きだから、前は生麺こそ正義と思っていたけど。これ食べて、乾麺って正義なんでは、と思ってしまった。

というか、リングイネ最強。

ほどよいコシともっちり感がありながら、ソースと絡みやすい。なんて万能なの。

パスタなんて自分で料理したことなかったけど、家帰ったらリングイネでなんか作ろうと思ったよね。勉強と一緒で、結局やってなさそうな気もするけど。

でもここのお店は自信もってオススメできるくらい美味しかったなー。この旅の中でも上位に入るお気に入りのお店だね!


ふー、お腹いっぱい。

かと思いきや、大食いコンビはなんの躊躇いもなくジェラートをハシゴ。

人気のジェラート店にて。

ピスタチオ、オリエントエクスプレス(キャラメルジンジャー&シナモン)をチョイス。

なめらかで濃厚で美味しかったな〜!!!
オリエントはそんなにスパイス感なかったけども。ピスタチオは超濃かった。そしてコーンがザクっと系なのも推せる。

たぶんこれでイタリアのジェラート編は終了だから、ピスタチオ選手権に蹴りをつけなければ。

、、、と思ったんだけどね、どこのお店も美味しかったから決められないや。(おい)

ほんとにね、どこのお店もびっくりするほどピスタチオの味が濃かった。味ならsusoがかなり上位で好きで、舌触りでいうとGiolittiかなぁ。

1度に食べ比べしないとわかんないね。という結論。そういうこともあるさ。うんうん。


ジェラート食べて満足して、お次はムラーノ島へ。

以前後輩くんがイタリアに来たとき、ムラーノ島で文鎮を買ったらしく。でもそれをすぐに無くしちゃったから、買いに行きたいんだと。楽しそうだから行こうよってことで即決定。

ムラーノ島はベネチアングラスが有名らしくて。
川沿いにあるお店の8割9割くらいはベネチアングラスのお店だったなー。今までと少し違う雰囲気に包まれて、目をキラキラさせながら散策。

私は何も買わなかったのだけど、後輩くんは無事文鎮を買えたようで満足気だったな。今度は無くさないようにね〜。


そうそう、私はこのムラーノ島へ行くのにヴァポレットに初めて乗れたもんだから、それでもう満足。ゴンドラ乗りたいと思っていたけど、これでもういいやと思えてしまった。


サクッとムラーノ島から本島へ戻って少し散策。

ベネチアの町の広場に来た。

小さい子どもが集まってわいわいとサッカーをして、その横では新聞を読む初老の男性がいて、テラス席にはアペロールを片手にゆっくり語り合う大人たちがいる。

「ここが1番好き、こういうとこに来たかった」急に彼がそんなことを言い出した。

「ベネチアはどこも観光客がたくさんいてさ。ベネチアだけど、ベネチアじゃないんだよね。そういうところよりも、こういうベネチアの日常が味わえるところに来たかったんだよね。」

ほう、おもしろいな。
そんなことを思うのか、と私は思った。

そんなこと私は考えもしなかった。たぶん、1人でいたら通り過ぎていた光景と感情だ。

ありきたりな感想じゃなくて、その人にしか気づけないことを口に出して言えるって素敵だね。そういうことに気づけること自体も、もう素敵なんだけど。

それまでの月並みな感想しか出てこなかった自分がなんだか悔しくなった。私だって、もっと言いたいことを自由に言ってもいいんだね。きっと。


たくさん歩いた私たちには、だんだんと疲れが出てきて。もう入っちゃおうぜってことで、ふらりと見つけたバーカロに入った。

昨日から気に入っちゃったバッテラマンテカートを2人して頼んだ。これ、ほんとおいしいなー。ベネチアのバーカロにはどこも置いてる定番料理だ。

ここでゆっくりしようと思っていたら、急に夜のモードになりクラブ音楽が大音量でブイブイ流れ始めたもんだから、居づらくなってお店を出た。

店員さんは日本語も少し知ってて、とっても気さくだったなー!


2軒目は、ささっとGoogleマップで調べて出てきたバーカロへ。

海鮮のフリットが食べたいねってお互い話してたんだけど、ここにはなくて。イカ料理があったから、ワンチャンこれがフリットなんでは?と思ったけど、普通にちゃんとイカだった。

そしてパンプキンソースに合わせるという、よくわからない組み合わせだった。

お互いに「これは微妙だね」なんて言わなかったけど。その代わりに、「ちゃんと調べていくお店は、やっぱりおいしかったよね」なんて話をしてた。

ふらっと入ったお店とか、Googleマップでたまたま見つけた高評価のお店とかより、ちゃんとインスタとかネットで調べたり、友人からオススメされたお店に行ったりする方が間違いなくおいしいなと再認識したね。日本だってそうだけど、海外もそうだったね。

でもね、雰囲気は満点だったんだよ。この旅行の中で、間違いなく1番モダンなお洒落空間だった。

それから「デートでここに連れてきてもらったら女子はイチコロだね」なんて話をして。

しかしさ、お互い1ミリも恋愛感情がない友人関係って、なんて気楽なんだろう。そういう方面に気を遣わなくていいって、私にとっては本当に気が楽なんだね。

一言一言にそわそわするような、友達以上恋人未満な関係もいいと思うし、その楽しさも知ってるんだけどさ。

私自身、感情に振り回されるのが苦手なもんだから、割り切って友人でいられる関係の方が楽だったりする。


そんなこと言っておきながら、いつまでたっても私は本当の愛がただただ欲しいのだけど。

でもこの話はまた今度にしようか。


〆にティラミス

頼んでないけど、おまけなのかなんなのか、最後に出てきたドリンク。

緑茶な見た目から、その味を想像して飲んだら全然違った。めちゃくちゃ度数の強いレモネードなお酒だった。食後酒か。

でもこういう、わけわからん文化も楽しい。国内旅行じゃ楽しめない面白さ。最高だね。



イタリアの洗練を浴びながら、ちょうどよい酔い加減でお店を出る。昨日は飲みすぎたから、今日は早く引き上げようと言って。

これがイタリアで見る最後の夜景。

昼のベネチアも、夜のベネチアも素敵だ。
夜は灯りがかなり少なくて、1人で歩くには少し不安だっただろうから、彼がいてよかったなと安堵する。ほんとに、ありがとね。

おやすみ、ベネチア。おやすみ、イタリア。

明日でお別れだね。

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