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レモンの苦味の分布と成分

こんばんは。
新年が明けてあっという間ですね。
柑橘は春に花が咲き、約8ヶ月をかけて果実が成長し、冬に旬が重なる物がほとんどなのでシーズン真っ只中なニシキオリです。

さて、成分的な認知から応用も数多くあれど、今一度認識として基本的な、しかし重要な果実の部分を今回は少し掘り下げて行こうかと思います。

テーマは『レモンの苦味成分はどこに、何が含まれるのか』

ここ、案外見落とされてる大きな重要なポイントです。
ザックリと柑橘全体として苦味成分は存在すると認識されてる方は多いと思います。

今回はその成分の違いと分布についてのお話しを。

まず、柑橘類には全体として300種を超える“リモノイド”と呼ばれる成分の中でも、“カンキツリモノイド”と呼ばれる柑橘特有の物質が存在します。

勘のイイこちらの研究部員の方は真っ先にこれまで何度も触れてきた『ナリンギン』が浮かんだ事でしょう。
しかし残念、ナリンギンはこの“リモノイド”の部類ではなく“フラボノイド”と呼ばれる区分である為、また少し違う区域にいる物質なんです。

今回はフラボノイドに分類されるナリンギンとは別の区分にある“リモノイド”、その中でも柑橘に含まれる“カンキツリモノイド”について触れていきます。

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誰もが一度は触れた事のある身近な作物ながら、まだまだ未解明な部分の多い柑橘の世界です。特に世界でもズバ抜けてトップレベルに独自開発が進むここニッポン🇯🇵、得意分野でもある化学的、物理的視点を携えて現場から手を動かし更なる探求を続けます。