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枯渇している「デジタル人材」とはいったいなんなのか、DXを考える 後編

最近、デジタル人材が枯渇しているなんて記事や広告を目にします。デジタル人材が足りていなくてDXが進まない、ではそのデジタル人材とはいったいどんな人材なのでしょうか。前回の記事はこちらです。

枯渇している「デジタル人材」とはいったいなんなのか、DXを考える 前編

ベンチャー・零細企業に必要なデジタル人材とは

ずばり広く浅く開発スキルを持った人材です。

この際、マルチに動けることが重要で、インフラやIoTデバイスから、クラウド、プログラミング全て専門的でなくとも、広く浅くできれば十分です。

ベンチャーや零細企業で大事なのは、プロダクトアウトまで持っていけることだからです。
自分で全て作ることに拘らず、広く浅く既存サービスも活用しつつプロトタイピングできる事の方が重要です。

大手のエンジニアを採用しに行くベンチャー・零細企業もたくさんいるようですが、テクニカルスタックの職務分掌が分かれていて幅広く見れず専門性が高い人材は、かえってコストマシンになりがちです。

大企業に必要なデジタル人材とは

webやIoTやスマートフォンアプリのサービスを幅広く仕組みまで含めて知っていて、セキュリティやコンプライアンスに知見のある人材です。

ただプログラミングができる人や、1人でwebサービスを作れるだけの人も必要ありません。

また、これまでビジネス職だった人財にプログラミングを学ばせる必要はありません。プログラミングを片手間で学ばせても大半はプロジェクトの弊害になってリスクが増すだけです。

大企業が既存サービスのデジタル化をしたり、新規サービスを開始するには、相応のセキュリティとサービスレベルが求められます。そこでつくられるプログラミングのコードの8割はエラー処理とセキュリティ対応と考えましょう。

つまり、動くだけのプログラミングスキルしか知見がない程度の人が気軽に簡単にできるよねと見積もると大事故が発生します。

既存人財は、プログラミングを学ばせるくらいなら、ICTのサービスを一つでも多く触らせて技術も含めた事例検討などする方がよほど良い結果となるでしょう。

人物像として、外から獲得するのであれば、ベンチャーなどで上場準備の経験がある開発マネージャー以上の地位にいた人材などが、数名いるとCIOやCTOの補佐をしつつプロジェクトをこなしていけるでしょう。

中小企業に必要なデジタル人材とは

開発チームが5-10人程度である程度までサービスが成長したベンチャーのCTOを、技術領域にあわせて引き抜くというのが1番マッチすると思います。

どちらかと言うと大切なのは技術力ではなく、アジャイルなど含めた業務のスピーディーな回し方を実践してもらいつつ技術職以外にも展開していくと言うことが重要に思います。

この際、経営者は強力なリーダーシップを持ってITリテラシーの低い既存人財を黙らせることの方が重要度は高いでしょう。

最後に

ここで話したのは一例ですが、デジタル人材と一言で言っても、企業ごとに必要な人材は全く違います。

大切なのは、ミッションを明確にして、必要な人材のペルソナをしっかり作り込むことです。

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