人生2度目の生活保護を受けながら就労継続支援に通っている話
↑これの続き。
文章が書けない
文章が書けない。
それはもう、てんで文章が書けない。noteも、趣味で書いている小説も、スナップショットのように詠んでいる俳句や短歌も。
考えうる要因は2つ。ひとつは鬱。もうひとつはADHDの薬物療法。
鬱はもう、10年来の付き合いなので諦めがついている。何もかもができなくなる。そういうものだ。しかし、程度というものがあるだろうよ、と我が事ながら思う。
薬物療法は、8年前から、社会性の対価に創造性が失われることを承知で始めた。しかし、きつい。
書くというアウトプットと揃って、インプットもめっきりできなくなった。ゲームができない。映像作品が見れない。音楽が聴けない。読書が重い。外出が楽しくない。食事が煩わしい。
鬱が酷いと医師に伝えてあれこれ薬を試しているが、今のところ、効果を感じるものは見つかっていない。
それでも、noteの毎月投稿を切らしたくなくて、05月は応用情報の感想で濁し、06月はGoogleのgeminiに泣きついて1句手伝ってもらった。
この「人生2度目の生活保護を受けながら就労継続支援に通っている話」も、Scrapbox(Cosense、馴染めない)の履歴を見ると2024/02/19作成とある。6ヶ月間、全然書き進められなかった。
そこを何とか、08月の投稿として仕立ててみたい。
出戻り事業所
かつて通っていた事業所に出戻ったら、就労移行支援(一般企業への就職を目指す)から就労継続支援(就労機会の提供を受ける)に変わっていた。かつて作業所と呼ばれていた場所、といえば伝わるだろうか。あるいは、封筒折りやクッキー作りを行う福祉施設、とか。私がやっているのはそれのITバージョンだ。フィッシングサイトの通報をしたり、小規模なチーム開発をしたり。
2年縛りがなくなり、わずかながら賃金がもらえる。その分、復職への道は遠のいたが。まあ、焦っても背伸びしてもいいことはないので、ゆっくりやっていこうと思っている。
このもらえる工賃というやつは、本当にわずかである。B型事業所は労働基準法が適用されないためで、月20日の交通費にも満たないような額だった。¥4000とか¥5000とか。基本リモートで通っていることと、生活保護の「移送費(生活)」という扶助があるおかげで、どうにか収入として成立していた。しかし、この08月からは新しい仕事ができて、月収の理論値が生活保護の基礎控除上限の¥15000になる。
正直なところ、一般企業へ戻るのは無理かなと半分は諦めている。自分というリソースを脳神経科学の基礎研究に捧げるのは完全に無理だなと諦めていて、ならば妥協して出資できるようになろうと思っていたけれど、そんな経済的余裕が生じることは、今後の人生においてたぶんない。
基本情報と応用情報に合格
元よりIT業界では名高い資格。持っていると資格手当が出たりする。事業所でも取得を勧められ、作業と並行して勉強時間を取って受験した。どちらも一発合格。人生における受験無敗を重ねてしまった。できるなら早めに転んでおきたいのだが、上手くいかない。もう三十路が見える。怖い。
特に応用情報、午後が60.00点で基準点ジャストだった。頭の中で怪傑ギリジンが「あぶね! あぶね! あぶね!」を延々連呼している。転んでおきたかったよ。
結婚
3年同棲したパートナーと結婚した。
病めるときも健やかなるときも、という誓い文句があるが、現状、互いが常に病んでいる。それゆえに結婚は遠くに見据えていたし、そしてそれゆえに、結婚をした。「事実婚の同居人」と「夫妻」とでは、互いの入院時にできることが雲泥の差だからだ。
書類手続き、緊急連絡先、面会など、家族という身分がなければ動けない。
身を固めるには不相応な社会的地位だから……と躊躇っている余裕がなくなった、とも言える。経済的余裕がない状態から、貯金してSRSして戸籍変更して同性婚合法化を待って、とかやっている間に老いぼれそうだというのもある。
2人分の年金と生活保護
私もパートナーも障害を持っている。私達の年金を合わせると、私達が受けられる生活保護の基準を、数千円下回る額になる。のでその差額分を受給している。前回の生活保護暮らしの頃と変わらず、「この国の定める最低限度の生活は、私が身構えていたより、だいぶリッチ」で、大きな不自由なく暮らしている。
——こういうことを書くと「俺よりいい生活しやがって」という叩きが生じるそうだが、あなたの生活が本当に生活保護の基準を下回っている場合、私と同じく、差額を受給できる。そういう制度になっている。だから叩くのは私じゃなくて役所の門戸にしてほしい。
満額の保護基準費から前月の生活費を引き、残りを3で割って、家の貯金と各々の小遣いにする。無駄遣いをしなければ、こうして貯金したり、Macを替えたり、趣味の品を買ったりできている。疲れた日は中食や外食に頼れる。前回同様、本を買う習慣はなくしてしまったけれど、区立図書館の予約貸出をのんびり待つのも悪くない。
入浴できない
3日連続で風呂に入れない、がデフォルトになりつつある。
私はおよそ、湯気・湿気というものが苦手だ。発達特性の感覚過敏の一環として、眩しい光・大きな音・濃い味・強い匂いと並んで苦手だ。うどん屋に満ちる麺を茹でる湯気が駄目で入店できないくらいに苦手だ。一人暮らし始めたての頃大同電鍋を買ったものの、キッチンに溢れ返る蒸気が耐えきれずすぐさま手放してしまったくらいに、苦手だ。
そんな私が浴室に立ち入れるわけがないのだが、入浴という生活動作は人生において不可避なので、今までだましだましやってきた。のだが、いよいよ限界に達したらしい。
もういっそ、全身拭くだけで済むように剃髪しようか悩むレベルで入浴できない。ホルモン療法の副作用で着実に禿げつつあり、それまでは髪型を楽しむと決めているので、かなり深刻な悩みだ。まあ、体毛の処理に「水で流す」が含まれるので、どのみち水浴びは避けられないのだが。
ドライシャンプーの使用も検討したが、結局シャンプーの完全な代替にはならないので手を出せていない。あと、その汚れた濡れタオルは誰が洗うねんとなってしまう。洗濯も同じくできなくなっているので。
で、入浴できないと、自分の臭いが嫌で外出ができない。当然買物ができない。「食料品は底値で買わなければならない」「毎日野菜を食べなければならない」といったASDのこだわりとコンフリクトするので本当に困っている。
本来事業所へも出れないのだが、リモートで通っているので、どうにかなってしまっている。オンラインで行われる朝礼や面談では香害が起きない。
それから、ゲームがしたくてもヘッドセットが被れない、本を汚しそうで読書ができない。もっとも、ここ最近はゲームや読書をする気力自体がない。図書館の返却期限に追われることでどうにか読んでいる。
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