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押入れから飛び出したXmas

少し早いけれど、孫へのクリスマスプレゼントを考えている。というのも、押し入れの片づけをしていたら、クリスマスのアドベントカレンダーが出てきたからだ。
誰からもらったかも忘れてしまったけれど、1日から24日までの日付の引き出しの中にチョコレートが入っていて、毎日引き出しをひっくり返し続けると、クリスマスツリーの柄が完成する、というアドベントカレンダー。

もう、何年も使っていなかったのだけれど、迷った末に、捨てるのは止めることにした。というのも、息子が小さい頃からこのアドベントカレンダーにお菓子を詰めなおして飾っていた思い出まで、捨ててしまうようで、少し悲しくなったからだ。
今年は自分のためにチョコレートを詰めて、クリスマスを楽しみに待つことにしよう。

ふと、孫にもそんな思い出を贈れたらいいなと思った。

そういえば、いつまでもキャラクターのおもちゃばかり贈るのもどうかなと、去年もそう思ったことを思い出したのだ。

もちろん、孫が欲しがっているものならいいと思うのだけれど、クリスマスは少し特別な思い出になるものを贈りたい。例えば、おしゃれな缶のクッキーの詰め合わせとか、どうかしら。

実は、祖父の思い出のひとつに風月堂のゴーフルがある。クリスマスにブリキの大きな丸い缶が届いて、姉妹で分け合いながら食べたのは懐かしい思い出。

今でも風月堂のゴーフルを見ると、あの大きなゴーフルと祖父のことを思い出す。私も孫に、そんな思い出を残したいのだ。
やっぱりゴーフルは大きくなくちゃね。神戸風月堂でなくちゃね。久しぶりに食べたい。私も自分へのクリスマスプレゼントにしようかな。

昔の私たちのように、きっと孫もお菓子は直ぐに食べてしまうのだろうけれど、きっと缶は大切に取っておくに違いない。かわいい缶はきっと宝箱になる。孫は宝箱に何をしまうのだろう。

お友達のお手紙かな。小さなアクセサリーかしら。

孫が大きくなったいつかの日、缶を開けたときに蘇るたくさんの思い出の片隅に生きていられたら、私はとても嬉しい。


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