介護現場の金メダルを目指して~オリンピック選手に学ぶプロ意識~
パリオリンピックが昨日まで行われていました。
日本を代表して試合を戦う選手たちの姿を見ると、胸が熱くなりました。
前回の東京オリンピックが終わってからの3年間、彼らは様々な苦労を重ねてきたことでしょう。
血の滲むような努力を重ねてきたはずです。
しかし、そんな姿を微塵も見せずに戦う姿を見ると、頭が下がる思いです。
さて、今日はオリンピック選手たちの姿から、介護の仕事について考えてみたいと思います。
オリンピック選手の仕事
オリンピック選手にとって、試合はもちろん重要な仕事ですが、それが全てではありません。
試合に向けてミーティングを行い、練習に励みます。
そして、試合では成果を出さなければなりません。
これらすべてが、選手にとっての仕事なのです。
特に、練習やミーティングは結果を左右する重要な要素です。
これらを怠れば、良い結果を出せないどころか、試合に出場する機会すら失うかもしれません。
そう考えると、試合以上に練習やミーティングが重要だと感じませんか?
介護スタッフの仕事
では、この考え方を私たちの介護の仕事に置き換えてみましょう。
私たちにとっての「試合」は、ご利用者様と接する時間です。
そこでいかにパフォーマンスを高め、利用者様を満足させるかが勝負です。
では、オリンピック選手の「練習」や「ミーティング」に相当するものは何でしょうか?
それは、会議や研修、自己啓発です。
質の高いサービスを提供するためには、これらの取り組みが不可欠です。
しかし、皆さんの施設ではどうでしょうか?
日々の「試合」(利用者様との関わる時間)にばかり目が向き、会議や研修、自己啓発をおろそかにする傾向はありませんか?
ここで言いたいのは、「試合」をおろそかにして良いということではありません。
試合も大切ですが、試合だけが大切ではないということです。
質の良いサービスを提供するためには、会議や研修、自己啓発といった「練習」が必要不可欠なのです。
「勝負は試合の前に決まっている」
ミーティングや練習をおろそかにすれば、試合に勝つことはできません。
それほどミーティングや練習は重要です。
これは、介護の仕事でも同じです。
会議や研修、自己啓発をおろそかにしては、良いサービスを提供することはできません。
金メダルを目指すオリンピック選手のように、私たちも「試合」(利用者様と接する時間)の前に、「練習」(会議・研修・自己啓発)をしっかりと行いましょう。
「言われなくても会議や研修はやっているよ。でも、何も変わらないよ。」という人もいるかもしれません。
それは会議や研修の質に問題があるかもしれませんが、出席しているあなたのやる気にも問題があるのではないでしょうか。
そういう人に限って、自己啓発すらしていないのではないでしょうか。
やる気のある人間であれば、本を読んで自己啓発を行い、会議の質を高めるために発言し、あまり良くない研修からでも2、3つは何かしらを習得しています。
「変わらない」のではなく、「変える」のです。