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10.部下からの提案、会社への要望

前回、会社側の考えに同調させるのが施設長の仕事だとお伝えしました。

▼前回の記事はこちら▼

https://note.com/m_mikamo/n/n665c089992e5

「いやいや、会社の考えが私と違っているから同調させられないよ」という施設長がいるかもしれません。
そんなときは会社に自分の意見を提案するべきです。
別に会社は社員の意見をすべて聞かないと言っているわけではないからです。
しかし、そこには明確なルールがあります。

それは、

・上司を飛び越えて提案しない。
・上司を飛び越えて提案するときは、会議・ミーティングの場にする。
・提案はあくまで提案、受け付けられない事を覚悟する。
・提案を聞いた上で上司が判断した事は必ず従う。
・あとで「私はこう思っていた」は御法度。


これは我が社のルールではありません。一般社会のルールです。

もし上司を飛び越えて提案したら、飛び越えられた上司の立場はどうなるのでしょうか?

もし、会議で決まった事をやらなかったらその会議の意味はなんだったんでしょうか?

そこに参加した人の時間はどうなるのでしょうか?

会社に都合のいいルールではなく、スタッフが気持ちよく働けるルールだという事を理解してください。
このルールに則って提案をして、上司が施設長の意見を取り入れたらそれはそれでいいことです。
しかし、取り入れなかったとしても、それはそれで仕方のないことなのです。

指示に従わなければなりませんし、従わせなければいけません。

上司から部下へは指示
部下から上司へは提案

指示は100%従う
提案を受け入れるのは 30% 
そして30%保留し、30%拒否する
この割合が良い組織を作るための黄金ルールです。

部下の話は聞く。しかし、聞き過ぎない。

スタッフを管理するとは、スタッフがうまく働いているか、やめようとしていないかを観察して何かの兆候があれば前もって対処する事です。
特に辞めようとしている人を察知することは重要です。
今の世の中、そんなに簡単に新しい人は入職して来ないですから普段から気をつけていなければいけません。
ちょっとでも兆候が出たら直ぐにでも話を聞いてやることも施設長の仕事です。
人は悩みを共有するとそれだけでも安心するものです。
しかし、あまりにもスタッフの話を聞きすぎるのも問題です。
聞きすぎてしまうと同調してしまうからです。
スタッフの会社への不満などに同調すると危険です。
聞いているうちにそれが会社側の落ち度と考えてしまい、
「私が会社を変えなければ!」という正義感へと変わるからです。

これは、完全に施設長の仕事から逸脱しています。
なぜなら、施設長がどちらを向いて仕事をしているのか分からない状態になっているからです。
ここで明確に言っておきます。
施設長は会社の意向に沿ってスタッフを管理しなければいけません。

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今日のまとめ
部下の要望・提案は聞く。
しかし組織的に動くのであれば、 受け入れるのは1/3。1/3は保留、残りの1/3は拒否をする。