就活とはマーケティング営業である。

こんばんは。

たまには就活生らしく、就活の話でもしようと思います。


はじめにお断りですが

私はMARCH文系非体育会留学経験なしという低スぺ人間であるため、

早慶以上の人権ある皆さまの役にはおそらく立てません。

あくまで、思考のアウトプットのツールとして書きます。


ただ、インターン10社程度(メガバンクはじめ業界最大手含む)

ES提出40社以上、本選考10社弱選考中の経験を生かして培った考えなので、多少は参考にしてください。


さて、就活の本質とは何でしょうか?

自分に合った仕事を見つける。だけでは足りません。

「自分を企業に売り込むこと」です。

内定を貰えなければ意味がないですからね。

勘の良い方はお気づきの通り、法人営業そのものです。

視点を変えれば、就活生であるあなたは一企業、一営業者です。

さて、本題に入りましょう。


1.自己分析・ES編

企業がまずはじめにやるべきこととは何でしょうか?

登記だとか難しい話は置いておいて、

企業理念、経営方針の策定です。


企業にも経営者がいるわけですから、

目標だとか、譲れないことはここに反映されるわけですね。

この部分に当たるのが自己分析です。


自己分析とかいらねーよ!って思ったそこのあなた。

企業理念がよくわからない会社を受けますか?

よくわかってない自分像を売り込まれても、企業側もお断りです。


また、就活の軸を確固たるものにすることで、

企業選びやESの手間も縮小可能です。

自己分析に沿ってやればいいだけだからね。

逆にこの自己分析を怠ると、

軸もブレブレで、時間効率が圧倒的に悪くなり、面接でも痛い目を見ることになります。


ここで怖いのが自己暗示の罠です。

メガバンク、デベロッパー、総合商社カッコいいですよね。

憧れる余り、その業界にあった軸が自分の軸だと思い込んでしまうことも多々あります。

私自身もデベロッパーに憧れてほぼ全社受けましたが、違和感を覚えました。

「街づくりを通して、~を支えたい」とか言ってたけど、よく考えたら1ミリも思ってなかったです。

自己分析が完了してると思っても、定期的に疑ってみましょう。


肝心の自己分析の方法ですが、多く出回っているため省略します。

ですが、縦軸と横軸は意識してください。

縦軸はいわゆる5W1Hです。

・なぜその行動をとったの?(Why=動機)

・どのようにその行動をとったの?(How=実行策)

は特に重要です。

というのも、How=実行策は1つとは限りません。

実行策1つにつき、その実行策を採った動機も生まれます。


横軸はOtherです。

・他に選択肢はなかったの?

他にあったのであれば、それを採らなかった理由(Why=動機)も生まれます。


このように、縦軸を掘り切ったら横軸に広げましょう。

これだけでシャベルがショベルカーになります。

横軸は軽視されがちですが、面接でも頻出の質問なので注意しましょう。


また、忘れがちですが定義付けを怠ったら全て台無しです。

「成長」を軸に定めた場合を例に挙げると、

昇給であるのか、信頼を得ることなのか、その認識は人それぞれです。

コツコツ努力するのか、他人と切磋琢磨するのか、これもわかりません。

この辺りも丁寧に深堀りしましょう。

これはグループワークやGD、ケースでも基本中の基本なので常に定義付けから行う癖をつけるべきです。


さて、就活の軸が定まったことでしょう。

あら不思議、これだけでESが書けてしまいます。

ガクチカ(原体験)→自己PR(現在)→志望動機・軸(なりたい将来像)

とESの設問は繋がっています。


また、ガクチカから自己PRが生まれたのか。

自己PRをガクチカに生かしたのか。

双方が「≒」の関係に近いため、ガクチカと自己PR両方聞かれることはほぼありません。


大抵の設問はこれで乗り切れますが、イレギュラーもあります。

・ガクチカと自己PR両方を聞くor高校以前と大学でガクチカを分けて聞く企業

→おそらく複数のエピソード、また一貫性を求めてます。

・「今後の○○業界はどうすればいいですか?」「弊社が〇〇するにはどうしたらよいですか?」

→自己分析だけでは無理です。後述の企業研究も行いましょう。


2.企業研究編

理念や経営方針を決めたら、早速売り込みに行きたいところですが、

就活にも市場があります。

特にコロナ禍の今、買い手市場から売り手市場に変化しています。

企業が採用数減らしている今こそ、企業研究の重要性は更に増しています。


例えば、あなたはワークライフバランス(以下WLB)を理念に掲げています。

そんなあなたが激務の代表格である外資系コンサルやオープンハウス等を受けても受かるはずがありません。

これは大袈裟な例ですが、企業によって微妙に異なります。

企業が求めている人材にマッチしていない自分を売り込んでも、それは受け入れられるわけがありません。


では、企業研究ってどうすればいいの?

3C分析をしましょう。

経営学部はご存知の通り、マーケティングの基本となるフレームワークです。

・Customer(市場・顧客)→求められている人物像は?業界の動向は?

・Competitor(競合)→学歴フィルターやボリューム層の精査

・Company(自社)→そのうえで自分をどう売り込むか

私はこれが企業研究だと考えています。


・Customer

勿論、自分の軸とぴったり合致する企業なんて少ないでしょう。

ここで用いるのが「本音の就活軸」と「建前の就活軸」です。

「本音の就活軸」については、前述の自己分析を参照してください。

「建前の就活軸」は「本音の就活軸」と企業が求める人物像の隔たりを埋める概念です。

自分を売り込むにあたって、その企業に合わない部分を曝け出すことは自傷行為です。

幸い、人間は無形商材ですからウソはつき放題、上手く使いましょう。

例えば、「お客様を最優先にする」部分に対する軸がなければ、「困っている人を助けたい」とか建前を設ければいいのです。


ただ、相手の人事もプロです。

1次や2次なら人事部1年目もよく見るのでウソもバレません。

しかし、人事部長クラスになると薄っぺらいウソはすぐ見抜かれるでしょう。

そのため、ある程度原体験に基づき、あらゆる質問に耐えられるよう完璧に「建前の軸」を用いる必要はあります。

それが難しい方は、不都合な情報を「言わない」ことに徹するべきでしょう。


また、相手目線だけでなく、自分視点からも企業研究は有用です。

例えば、終身雇用前提の軸がある場合、上がり目がない銀行業界に行くメリットはありません。

業界の動向、今後のAI化による影響くらいは保身のためにも調べましょう。

これをやっておけば、弊社はこれからどうしたらいい?のような「知らねーよ!」と答えたくなる設問にも耐えれるでしょう。


・Competitor

私のようにMARCH、文系、文化部、留学なしという人間が総合商社を受けたとします。

ほぼ100%落ちます。

異論はあるかと思いますが、5大商社はそういう世界です。

そもそもMARCHごときの学歴で、業界最大手に就職できただけで超超超勝ち組です。


ただ、営業に失敗してもリスクがないことが就活の楽な点です。

目指したい場所があるなら、積極的に挑戦すべきですが、

あまりに高みを見すぎた余り、全落ちなんて悲惨です。


そのために、内定者のボリューム層や特徴を把握しましょう。

企業や大学は採用実績や就職実績を公開しています。

学歴フィルターなど人事しか知り得ないことですが、ボリューム層を把握することである程度のリスクマネジメントは可能です。

また、英語できないのにゴールドマンサックスに行きたいとかも当たり前に無理です。

語学力や激務へのストレス耐性などといった内定者の特徴的な部分についても研究しましょう。


・Company

以上の2点を踏まえて、どう売り込めばいいでしょうか?

面接対策より先にやることがあります。

いわゆるポジショニングやブランディングです。

簡単に言えば、競合との差別化といったところでしょうか。


企業が「協調性」を求めていたとします。

・チームの意見衝突を中和できる

・チームの議論が良い方向に進むための誘導ができる

協調性にも種類があります。

企業が特にどのような点を求めているのか、自分の強みはどこか考えましょう。

また、人事に「あ~○○くん?熱意すごいよね!」などと思わせることができればブランディングの成功です。

大きく内定に近づくでしょう。

そのために、自分にしかない経験や言葉の言い換えを上手く使って、「たった一つの自分像」を表現しなければなりません。

ある程度事実に基づいて、誇張しましょう。

この辺りは私も考え中なので具体例は出せませんが、一意見として参照してください。


3.面接編

さて、ここまで来たらあとは法人営業で出し切るだけです。

営業でマナーが重視されるように、敬語や服装などには気をつけましょう。

面接の攻略についても、多くの情報が出回っているので省略しますが、

自己分析と3C分析さえ出来ていれば、細かい対策なんていらないような気がします。



4.おわりに

基本的ですが最重要事項なので、記事を通じてアウトプットしてみました。

自己分析に没頭しすぎる余り「自分を売り込む」という当たり前を忘れてしまったり、

「自分を売り込」もうとする余り、思っていたのと違う企業を見ていたり、

就活をしていると、大事な部分を蔑ろにしてしまうことがあると思います。

最低限ここに書いたことができなければ、就活は絶対に上手くいきません。

これを念頭に置いて、この辺で筆を置かせていただきます。

御精読ありがとうございました。

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