【イベントレポート】12/1『専門家に憧れた私が複業フリーランスを選んだ理由』前編
こんにちは!しおりと申します。
先日開催された、みえだ舞子さんのTwitterスペースについてまとめました。
アーカイブは下記ツイートにてご確認ください。※視聴期限あり
当日の様子
舞子さんがTwitterスペースを単独開催するのは3回目だそう。トークが安定しているので、聞き心地が抜群!
◆「専門家」に憧れていた頃の話
以前、noteを投稿した際にも反響があったテーマ。
もともとは舞台制作をメインに、企画・キャスティング・当日の受付・カメラマンなど、さまざまなポジションで演劇に関わっていた。
『スラムダンク』や『メジャー』など、昔からスポ根アニメが好き。全国優勝や甲子園などの目標に対し、みんなでその場の職人となって、ひとつの夢に向かっていくところが好きで憧れている。また、アイドルや、世界的アーティストへの弟子入りを賭けたオーディション番組も好き。
いわゆる「何者かになりたかった」ところが昔からあり、専門家へのリスペクトが相当ある。何かひとつのことを追い続けられる人は凄いと思っており、そういう人になりたかったのが一番大きかった。最初は職人・専門家になりたくて頑張っていたが、今思うと「ひとつの仕事を毎日続ける」ことが根本的に向いていなかった。常に新しいことをしていたい。正直な現状として、自分を飽きさせないことが、一番労力がかかる。
それに気づいたのは、小学生のころ、週6日で5種類の習い事をしていた経験から。日本舞踊、クラシックバレエ、ソフトボール(週2日)、水泳…と曜日ごとに全部違うことをしていた。根本的な生活リズムとして自分の中で一番しっくり来ていた。
そんな思いから「将来的にはひとつに絞らなければいけないんだな」という絶望を感じることがあり、高校受験・大学受験・就職活動という進路選択の度に、ゴールのないトンネルへ迷い込むような気持ちがあった。
小学生のときは全部選ぶこともできたけれど、昔からやりたいことがありすぎて、部活にしても次の進路にしても何かしらひとつを選ばなければいけないことに絶望を感じていた。10個ある「やりたいこと」のうちの1個を選ぶ=他を捨ててしまう、そんな人生は無理だと思っていた。
ただ勉強は嫌いではなく、志望校を決められなくてもひたすら勉強はしていた。周りが願書に志望校を書いているとき、自分は書けなかったことを強く覚えている。その時期は毎日朝礼後、担任の先生から呼び出されて個別面談をされていたが「面談したところでどうやって選んだらいいのだろう」と思っていた。結局、中学から始めた陸上競技の棒高跳びを続けることを選び、それができる高校という軸で決めた。大学も同じくやりたいことで選んだ。
そういう繰り返しだったから、就職活動のときも求人を見ながら「こんな情報でみんなどうやって選ぶんだろう」と思い、結局就活をしなかった。日本大学芸術学部という芸術系の学校でテレビ番組を作る学科にいたので、周りは制作会社やテレビ局への就職が多く、アナウンサーになった人もいたが、やっぱり自分は芝居がやりたいと思っていたので就活をしないと決めた。
所属している劇団の仕事を続けていくためにはどうしたらいいかを考えた。大学4年生の12月時点でまだ何も進路が決まっておらず、 年明けに元々の知人だった舞台制作の会社の社長さんからご連絡をいただき、よかったらうちを受けてみないかと言っていただいた。就職したらお芝居ができなくなってしまうという固定概念が自分の中にあり、相談するととてもフラットに聞いてくれ「環境をうまく使った方がいいよ」と言っていただいた。結果的に「有休をとりながらお芝居を作る」という恵まれた環境で、もちろん周りに迷惑をかけないよう関係性を作った上で、入社させていただくことになった。
やりたいことがありすぎて、ひとつに絞れない学生生活を送ってきた。
◆複業フリーランスを選ぶメリット:スキル面
会社員のうちはひとつの仕事とひとつの業種・業界に絞って働いてきたが、複業フリーランスを選んだメリットとしては、まず「業界を横断できること」。
たとえば「カメラも取材ライターもできます」といった、お客様のニーズに業界や職種を横断して応えることができるのは複業フリーランスのメリットだと思っている。器用貧乏に見られてしまうかもしれないが、複数のことができると自分ひとりにかける単価を上げてもらいやすくなるのが相乗効果なのでは?と思っている。
「1カメラマン、1ライターとして」ということだけを考えたら、自分より技術の高い人や稼げる人は大勢いるが、相乗効果・掛け算として自分は高いラインにいると思っている。専門家には勝てないが、私なりの勝ちパターンがあると気づいたのが大きかった。
たとえばカメラマンの仕事。自分の「プロフィール撮影」では、事前にオンラインでお話させていただき、ビジュアルや撮影したイメージを一緒にすり合わせて当日撮影する。単純に「素敵な写真を撮りますよ」というカメラマンより差別化ができ、自分が複業フリーランスである価値を出すことにより「舞子さんに撮ってほしい」と言ってもらえる結果に繋がっているかなと考えている。
また、今でこそ取材ライターの経験値を積ませていただいているが、最初のうちは右も左もわからない状態で編集さんに助けてもらっていた。けれど、スペックとして、1本でも2本でも実績がある・対人接触ができる・写真も撮れる・キャリアアドバイザー経験を活かして採用にも携わることができる。
採用広報では人事担当者とのやりとりをするので『採用あるある』が理解できる。ターゲットの絞り方、ペルソナの定め方、求人票の作り方(求人票に対してこういう人に来てほしいから、こういう書き方をすべきですよねといった話など)。そういった業界の知見があるので、その掛け算をすることによって「ライターとしてのスキルはまだまだでも総合評価としては高得点」という感じの戦い方ができており、個人でも企業でもクライアントのニーズに横断してお応えできる。
◆複業フリーランスを選ぶメリット:モチベーション維持
ひとつのことには絞れなかったり、ひとつのことを続けていると飽きてしまったりするのが自分の性質。1日の中で3つぐらい仕事をしている。
たとえば今日は…
今日で言うと4つの職種を横断しているが、平均では1日の中で3つぐらいの職種を横断した仕事をしている。
これは人によると思うので、複業フリーランスに興味がある方は「どれぐらいのレベル感で違う仕事をしたいのか」という頻度の基準を持っておいた方がいい。自分は1日の中でもずっと同じ仕事を6時間(一般的な会社員の勤務時間である8時間以下)でも難しく感じるけど、人によっては曜日・週・季節・年ごとに職種を変えるのがいいという人もいる。たとえばカメラマンは季節商売なので、撮影しやすい春や秋は忙しいが、ロケーションのよくない真夏や真冬は特に閑散期になってくる。二毛作のように「季節によって作る作物を変える」という感じが近いかもしれない。自分を飽きさせないということが、自分の自由の範囲内でコントロールできるのが大きい。
もちろんやり方によるとは思うけれど、自分の性質は知っておく必要があると思う。どれぐらいの粒の大きさで仕事を変えたいのか?デイリー・ウィークリー・マンスリー・シーズンで変えていきたいのかということも自分の性質。私の場合は自分でコントロールできる仕事でないと辛くなるので、過去に経験したウェブディレクターの仕事は向いてないなと思っていた。自分がコントロールするというよりは、デザイナーや、クライアントとの間に入って円滑に進める仕事だったが、相手次第になってしまうのが自分にとっては結構ストレスで、向いていなかった。
そういった職種の部分や、仕事を変えていくところの粒感、自分がどの立ち位置で仕事をしたいのか、自分の名前を出したいのか出したくないのか。「フリーランスは自由だからこそ定義がなくて困る」というタイプの人もいると思うが、変えていける自由を持っている訳だから、変えていって全然いい。「自分はこっちのタイプかもしれないから、一旦これで進めてみよう」と仮説を立ててやってみて、違ったらまた次の仮説を検証する、ということが大事だと思っている。いろんな基準があると思うけれど、自分の最適解・適正値を見つけていくのが大事。
◆仕事の増やし方・作り方
どうやってそこまでの仕事を増やしていった・作ってきたんですかと聞かれることが多い。
・・・後編に続きます。
おわりに
前編はここまで!後編では、複業フリーランスの収入の「3本柱」についてもっと詳しく語られています。またフリーランスに対するハードルを下げるため、舞子さんが実践したことについても教えていただきました。
後編はこちら
舞子さんはいつも「フリーランスや複業に興味がある人は何でも聞いてね!」というスタンスでいるのが素敵ですよね。踏み出したいけど勇気が無い…という方は、タイミングが合えばぜひ、リアルタイムでTwitterスペースに参加・質問してみてくださいね!
また、夜間の開催や急な告知だと難しいという方は、質問や聞きたい内容を舞子さんにDMしてみてはいかがでしょうか?どこかで答えていただけるかもしれません。スペースがリアルタイムで聴けないときは、こちらのnoteに掲載するイベントレポートでチェックしてくださいね。
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