【イベントレポート】12/22株式会社CORE CEO尾崎莉緒さんコラボ配信
本記事は、12月22日に開催したTwitterスペース『【フリーランス＆起業家】双方から考えるこれからの女性キャリア』についてのイベントレポートです。
こんにちは！しおりと申します。
先日開催されたTwitterスペースについてまとめました。
アーカイブは下記ツイートにてご確認ください。
※視聴期限あり
アーカイブ
— Rio Ozaki / CORE🔥 (@oza0604) December 22, 2022
当日の様子
今回のスペースは、尾崎莉緒さんがみえだ舞子さんに質問していく形式で開催されました。
・株式会社CORE CEO
・女性版ビジネスマッチングアプリ「CORE」運営
・セールスやキャリアアドバイザーを担当した後、 人事・広報にキャリアチェンジ。フリーランスとして採用支援を行いながら「CORE」を開発
「複業フリーランス」に行きつくまでのキャリア
「周りには専業フリーランスが多いので、複業フリーランスの舞子さんはどういう感じでキャリアを展開しているかが気になる！」という莉緒さんから、舞子さんへインタビューするような形式でスペースがスタート。
舞子さんのデイリーの仕事は「シーライクス」マルチクリエイターコース（以下マルシー）のコーチング・企画業務、プロフィール撮影、採用広報／インタビューライター。そのほか、年に3回ほどフリーランスの養成講座「フリーランスカレッジ」（以下フリカレ）を開催。来年はワーホリでオーストラリアに行く予定とのこと！
3社で計4年半ほど会社員をやっていた舞子さん。大学時代は演劇をやり、舞台関係の会社で勤務。その後、転職エージェントを経験し、ファンクラブのWebディレクター職へ。舞台をやっていた頃からフリーランスだったので、会社員からフリーランスになる際のハードルは低かったそう。
複業フリーランスになるきっかけのひとつが、ファンクラブの会社は副業OKだったため、マルシーのリリース直前でジョインしたこと。転職支援はやりたくないけれど、コーチングは面白そうだと思い副業をスタートしたのだといいます。「みんなを応援したい」というより「もったいない人をほっとけない」性分で、たとえば役者さんで営業に向いている方が就業経験が無いため苦労している、その方にビジネス的なアピールの仕方を支援してあげる（翻訳する、言語化する）のが得意だったそう。
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「やりたいこと」の源泉
「やりたいことが分からなくなったら絶望しちゃうかも！」と笑う舞子さん。大好きだった演劇業界を離れる際、好きなことを生業にするのが難しいと知ったのだそう。「好きなことをお金にすることで生計を立てたい」という強い思いがあり、フリーランスカレッジでもそのスタンスで教えています。
「やりきれなかった後悔ってずっと残るんですよね」と莉緒さんからも共感の声。
舞子さんがフリーランスでカメラを扱い始めたのは2021年2月。もともと演劇をやっていたときに稽古場の写真を撮っていた経験がありました。フリーランスになるためにもう1本の「柱」が欲しくて、価値を分かってもらえる金額のカメラを買い直しています。
「もともとのキャリアを掛け合わせてやっていこうと決めていた訳ではない」と舞子さんは語ります。フリカレはカメラマン向けに開講したのが始まり。撮影前のコーチングはコミュニケーションをとるメリットとしてあったらいいだろうなと思い、やってみたらよかったので続けているといいます。
そんなフリカレのコンテンツは、ユーザーヒアリングもしながらではありますが、感覚的に入れているのだそう。舞子さん自身が飽き性で、同じことを続けていくことが苦手。「もっとこうしたほうがいい」と思ってしまうタイプなのだといいます。「フリーランスになるときに困ったこと」の課題感を解決できるよう、2023年1月から募集する3期では、30～40人ほど回答してくれたアンケートを参考に内容をブラッシュアップ予定。受講期間も、これまでは2ヶ月でしたが、3期以降は3ヶ月に伸びる予定。2週間に1回ほどコーチングが入り、立てた目標に対して助言や方針変更、宿題を出して、また2週間後にチェックする実践型の講座です。
莉緒さんからは「スクールだとメンターや質問回答担当などが、別にいるイメージだった」というコメントが。それに対する舞子さんの回答は「仕組み化できていないのもあるし、資質として指令性が強いので自分でコントロールしたい。自分のサービスでやりたいことを全部やりたい」。ただしデザインやインタビュー等はアウトソーシングしており、舞子さんのやりたいことに対して誰かが動いてくれるコミュニティ「チーム舞子」を運営中。
私もそのSlackに入らせてもらっていますが、舞子さんのやってほしいことが明確なので、指示されても気持ちいいです（笑）。
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舞子さんのキャリアの悩みって？
莉緒さんからの質問に「悩みになる前につぶしている」と軽やかに答える舞子さん。やりたいことや好きなことをやろうと発信しているのに、自分は強くなりたいと思いすぎた過去がありました。「強みをどうやってお金にしようか、価値にしようか」ということにフォーカスしすぎたそうです。この一年は「目的と手段が変わっていた」中で転換期を迎え、登る山を見失っていた中、通っていたキャリアスクールで「強さにフォーカスしなくてもいい・もっと人間味を出していってもいい・好きなことをしよう」と腑に落ちる経験をしたそうです。
舞子さんの好きなことは「カメラ」。天才たちのエネルギーを浴びていられる場所にいたいのだという舞子さんの目標は「天才の神になりたい」。自身が飽き性で没頭できない性質のため、圧倒される才能を持つ人や職人肌の人が好きなのだといいます。自分は写真でその瞬間を残したいし、お金や感謝のためではなく、シンプルに撮影すること自体が楽しい。オタク心をくすぐられるのだそうです（笑）。自分が魅了される人たちを撮り続けていたいし、それが「ステージフォトグラファーになりたい」という夢にもつながっているのかもしれないと舞子さんは笑います。オーストラリアから帰国したらカメラをメインに活動するため、専門学校に通う予定だそうです。
「考えて行動してるのがかっこいい！」と感心する莉緒さん。
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「悩みになりそう」ってどういうときに気づくの？
「次に何をしようか、四六時中考えてるかも」という舞子さんのコメントに私も驚かされてしまいましたが、後に続く言葉を聞いて納得。「今月はスケジュールが埋まっているので、新しいことや出張をできるのは2月になる…」ということを考え続けていないと、仕事が凄い量になってしまうのです。そんな舞子さんは仕事の中で先々を考え、「手帳時間」で内省の時間をとっているといいます。予約管理はデジタルカレンダーで行いながら、手帳に3週間分のスケジュールを入れて時間を可視化するそうです。
やりたいことをやる時間がない状態が無理なので、大好きなお寿司を食べる時間を押さえるなどの調整をしているそう（笑）。仕事以外の予定を見逃さないように、休みの予定と、やりたいことの予定を押さえていきます。手帳時間を確保できず、1週間しか予定が入っていないときは、心がすさんでいる証拠なのだそう…。月末月初のルーティンは基本的になく、1週間に1～2時間の手帳時間をとって、仕事のボリューム感を把握しているといいます。「自分がいかに飽きずにいられるかを考えている」という言葉に、舞子さんのスタンスを改めて感じました。
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やりたいことは、人と出会って生まれた？もともとあった？
舞子さんは「やりたいことは『違和感』から始まることが多い」といいます。「足るを知らない」ような、いつまでも満たされない感情があり、理想を探し続けているから変化し続けているのだそうです。現状に満足できないがゆえに「ここじゃないどこかにきっとそれがあるんじゃないか」という気持ちがあり、ワーホリでオーストラリアに行くのもその延長線上のこと。仮説を立てて検証し続けており、そうせざるを得ない性質だったから会社員も辞めたのだといいます。
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舞子さんの「理想の姿」って？
「どれが一番いいのかは分からない」と正直に吐露しながらも、理想を語ってくれた舞子さん。オーストラリアには海外観光できるくらいの語学力が欲しいから行くのだそう。1ヶ月単位で移り住んでいく多拠点生活にも憧れがあり、楽しそうなことをやらない手はないけれど、週5でカメラマンをやったら飽きるとも分かっているといいます。
莉緒さんからは「聞いててわくわくする！やると決めて実際行動してるのは素敵！」と感想がありました。実際に行動にまで移している人は本当に輝いてるよね…と私も聴きながら感じていました。
ただ、そのスタンスは舞子さんにとってポジティブではなかったそうです。理想とのギャップに苦しむ暗黒期が長く続き「みんな、なんで普通に生きていられるの？」と思っていたのだといいます。会社に属して毎日同じ環境で働くことができず、適合できない苦しさがありました。
「自我の塊だから、会社員生活が耐えられなくて苦しかった。膨大な熱気が収まる会社が無かった（笑）」というパワーワードも登場。会社員で幸せになれるなら今の日本はそちらの方が生きやすいとは思うものの、3社経験してダメなんだから無理なんだと諦めたそうです。「憧れてフリーランスになった」のではなかったけれど、どこかではフリーランスの方がいいんだろうなと思っていたのだろう、と回想されていました。
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計画的に始めたフリーランス
舞子さんはフリーランスを「計画的に始めた」といいます。副業から育てて、業務委託で死なない収入を得て、見通しが立ってから退職されたのだそうです。
莉緒さんからは「自己理解を深めたうえで行動されてるんですね」と感心のお声が。
自分が独立するときに「分からないことが分からない」状態だった経験から、メンターのようなポジションの人がいてくれたら、もっと遠回りしなくてよかったのではないか？という思いがあり、フリカレでもそういうことを意識しているそうです。
ここで印象的だったのが、舞子さんの「自分は脊髄で喋っている」という発言。考えて喋っている訳ではなく、もう一人の自分が頭の中で喋っている感覚があるそうです。言葉で考える人だと自覚があり、普段やっていることをそのまま声に出している感覚なので、喋るのが得意なのはそのせいだという言葉が新鮮で印象に残りました。
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ロールモデルはいない！
そんな舞子さんですが、明確なロールモデルはいないそうです。探そうとしていた時期はあったものの、自分で決めたいなら自分でその道を作るしかないんだなと諦めがついたそう。ただし、いろいろな人をサンプリングはしているそうで、最近ドンピシャで自分に似ていると思ったのは「ICORE」代表の安藤美玖さん。人に影響を与える力を生まれ持っているタイプの方で、参考にしているそうです。熱量の伝え方やブランディングはもちろん、共同経営者の旦那さんにも似ているといわれたそう。やっていきたいことも似ていて、強みを活かすとこうなるというイメージが湧くのだそうです。
莉緒さんもロールモデルはいないそうですが「どういう所を参考にしたらいいか悩む人が多いから、いるといいよね」と頷いていました。
ドンピシャで人間としてのロールモデルは難しいけど、デザイナーとして、フリーランスとしてのロールモデルをそれぞれ探すといいかも？という舞子さんの言葉に「舞子さんをロールモデルにする人も増えるのでは？」と返す莉緒さん。
舞子さんは「何を基準に複業フリーランスとしてやるかも人による」といいます。自分は1日中同じ仕事をするのがつらいけど、そこまで仕事を変化させなくてもよく、たとえば場所（国、県、場所）を変えるという例も出されていました。
「環境要因については自分でコントロールできない範囲もあるから、固定条件を見てみよう」というお話も。例として、業務委託を請け負うことが安心材料になるから、週3日稼働といった条件より「やりたいことでお金を稼ぐことが大事」という観点で考えてみよう、ということが挙げられていました。
「譲れないポイントを作っておいて、環境要因でバランスをとっていく」という言葉も、ぜひ多くの人に届いてほしいと思いました。転職も同じ話で、自分の中でのポイントを整理しておいた方がいいとのお話でした。「出来ない」「無理だ」と自分でストッパーをかけてしまう人が多いけれど、舞子さんは少しずつ成功体験を積んできたから「無理じゃないよ」というマインドになれたのだそうです。来期からのフリカレでは、ストッパーを外すためにも「自分の理想の幸せ像を描くワークショップ」を開催するそう。「みんな幸せになってほしい。世界平和とかではなく、我がままに生きられたらいいのになと思っている」と舞子さんは力強く語ります。
莉緒さんからは、「欲張り力」もいいですよね！とのコメントが！
フリカレでは「自分を幸せにしてあげるための両想いになる発信力」についてレクチャーするそう。
・何のために頑張るのか腑に落ちてほしい
・自分でやってもいいなと思えるために成功体験を積む
・転んでもいい場所を作ってあげたい
舞子さんの力強くあたたかな言葉が続きました。
第2回もやりましょう！と同い年の二人が盛り上がり、熱量の冷めやらぬままにスペースが終了しました。
お知らせ
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おわりに
莉緒さんから「舞子さんにぜひとも聞きたい！」という熱い気持ちのこもった質問が繰り出され、聞いている方もとても学びのあるスペースでした。フリーランスになりたいという方以外も、ロールモデルのお話などは参考になったのではないでしょうか。第2回では、起業家とフリーランスの違いなども聞いてみたいなと個人的に期待しています…！
フリーランスへの道を踏み出したいけど勇気が無い…という方は、タイミングが合えばぜひ、リアルタイムでTwitterスペースに参加・質問してみてくださいね！
また、夜間の開催や急な告知だと難しいという方は、質問や聞きたい内容を舞子さんにDMしてみてはいかがでしょうか？どこかで答えていただけるかもしれません。スペースがリアルタイムで聴けないときは、こちらのnoteに掲載するイベントレポートでチェックしてくださいね。
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