雨の日の形状記憶②
よし、ミルクに邪魔されんうちに作品
仕上げてしまお
先に仕上げなあかん案件としては、これやな
浴衣姿のこの女の子のやつで
なんや、えっらい太めの足やん
最近はいろんなタイプの子が好まれるんかな
まあ、人間というのは足だけでできとるんと
ちゃうしな、俺は作品としていい形になればそれで
ええし
は、、でもちょっとバイトから帰ってすぐは
取り掛かるのはしんどいな、
モンスターでも一本開けてひと風呂浴びて
それからにしよ
エムが住んでいる学生寮を改装したマンションには
ワンフロアー全体が大浴場になっている階がある、
祖母の趣味で天然石を組んだ浴槽になっていて、
古風な旅館のような風情がただよっている
ミルクと4人の姉、エムは生活時間がまったく違うので
めったなことではお風呂を使う時間が重なることがない
気分転換にはもってこいの場所だった
**ちなみに、この大浴場は24時間使うことができる
祖母の幼馴染の源さんが、土地からでる温泉を好意で使わせてくれている
ひと風呂あびて
モンスターをシュカっとあけた
ベッドに転がったときに
ゴツっとなにかが頭にあたった
「いって、、、、、」
なんや、人をだめにするクッションの下になにが?
手をクッションの下にいれてみると手先に冷たい
ものがあたった