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食べごろ問題2021

産直ショップで、「難あり」と書かれた山形産ラ・フランスを購入。大好きなラ・フランスが1月初旬に手に入ることに驚いた。そして、そのまま食べても、すごく美味しかった。「難」があるのは見た目だけ。

ところが、同じ日にスーパーで普通に買った大袋のキウイの方が、よっぽど「難あり」だった。皮を剥いてみると、所々ぶつけたように柔らかくなって、緑の色が濃くなっている。返しに行こうか、と一瞬思った。

そうだ、ジャムにしてみよう。シンプルな自家製パンに凝っているので、ラ・フランスと2種類あれば、黄色と緑で朝食が華やぐに違いない。

頭のどこかに、そのスーパーでレジを打つ、ベトナム人らしき若い女性の顔が浮かんだ。コロナ禍で混み合うスーパーに、突如現れたように思う。本当は、何か別のことを勉強しようと日本へやって来たのかな。キウイの返品・交換の対応という、些細な事柄に心をすり減らして欲しくなかった。

気に入っている自家製ジャムの作り方は、果物の30%のグラニュー糖とレモン汁をまぶして15分ほど置き、水分を出してから、強めの中火で短時間で煮詰めるやり方。

ラ・フランスは形とシャリっとした食感をしっかり残した、コンポート風に。4個半で3つの瓶にぴったりおさまり、この高貴な洋梨を、あと1、2カ月は楽しめるなんて嬉しい。

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初めて作ったキウイのジャム。完熟していたので、とろりとした食感にたちまち仕上がり、生ではガッカリの味だったのが、見事に名誉挽回!

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新型コロナウィルスの出現以来、アボカドやくだものを手に取ったら最後、それを買わねばならぬとプレッシャーのあまり、セレクトに失敗しがちなのは私だけだろうか。

それはともかく、食べ物が食卓に届くまでに関わる人たちのことを、今まで以上に考える機会となったのも事実。「おいしい」って、たくさんの人たちに支えられている。誰かの負担になるよりも、プラスになることを考えるほうが楽しくて、それがいちばんのおいしさなのだと思う。


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