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note にはカテゴリがない

こんにちは、京野です。

ブログを作るときに「カテゴリ」の設計に悩む人は多いはず。

かくいう私もそのひとりです。

今回は、ブログを書き続けるのが難しくなる元凶はこのカテゴリなのではないか、というお話。

ブログは事前の設計ありき

アメブロ、Wordpressなどブログを開設すると絶対と言っていいほど実装されている「カテゴリ」という仕様。

最近、ブログに関する悩みのほとんどは「カテゴリ」が抱えるバグのせいなのではないかと気付いた。

ブログを開設するときは通常

1.ブログのテーマを考える(読者を想定する)
2.内容に沿ったタイトルを決める
3.カテゴリを決める

というようなステップで作っていく。

そして記事を書いたらテーマに沿ったカテゴリに放り込んでいく。

つまり、記事を書く前にあらかじめ箱を作っておく必要があるということだ。

ブログは事前に設計が必要なプラットフォームなのだ。


カテゴリは初期設計が必要

ブログの構造の中でも厄介なのは「カテゴリ」の存在だと思う。


カテゴリが一意に定まらない

ある記事を書いたとき、それがどのカテゴリに落ちていくのか毎回悩むのはとてもストレスだ。 たとえば、

・家事効率化
・家電

という2つのカテゴリがあった場合、ルンバに関する記事はどちらに相当する?

・家族
・子育て

という2つのカテゴリがあった場合、子供の成長記録に関する記事はどちらに相当する?

個人的には記事を書いたとき、ロジックで一意に定まる設計が望ましいと思っている。


カテゴリのレベル感が合っていない

もちろん、1つの記事を2つ以上のカテゴリに所属させることは可能だ。
しかしカテゴリのレベル感を合わせて設計しようと思うと矛盾が生じてしまうこともある。

ブログのカテゴリには親子関係を持たせることができるが、もともと

家事効率化>ホットクック

というカテゴリ設計にしていたのに、あるときホットクックのレシピを書こうと思ったら、親カテゴリが家事効率化というのには違和感がある、ということが起こる。

カテゴリ分けはどういう切り口で切るかによって変わってくる。見えているものはそのひとつの View に過ぎない。
今のところカテゴリを多面的に見る機能はない。


再設計を余儀なくされる

ブログを続けていると、あるとき方向性が変わってきて、既存のカテゴリに適当なものがないということが起こる。

しかしカテゴリを新しく追加すると全体のバランスがおかしくなってしまい、結局カテゴリ全体の再設計が必要になることも多い。

家をバラバラに壊してから作り変えると今度は既存の記事が行き場を失うということも起こる。
また、既存の記事を新しく作った部屋に格納し直す作業自体も面倒だ。

はじめから全員が違和感なく収まる家を作るのはとても難しいし、仮に今きれいに収まっていたとしてもそれが永続的とは限らない。

柔軟性、拡張性に欠ける点が現在のブログカテゴリの弱みだと思う。

note にはカテゴリがない

note がブログに比べて書きやすい理由は、カテゴリ設計が不要だからだと思う。
何も考えずいきなり書き始められる。


note にはタグがある

note にはカテゴリの代わりにタグがある。

タグは記事にどんな属性があるのか付箋みたいにキーワードをペタッと貼りつけておくようなものだ。

これは記事が初めにあって、その記事のキーワードをあとから考えるものだ。


note にはマガジンがある

note にはマガジンという機能がある。

自分の記事だけでなく他人の記事も、同じ系統のものをまとめることができる。

これも記事が溜まってきて、見やすくする必要性が出てきてから考えるものだ。


思想の違い

つまりタグやマガジンとカテゴリは似ているけど思想が全然違うのだ。

・カテゴリは事前に設計が必要な箱である。作っておいた箱に記事をどう収めるか考えるもの。
・タグやマガジンは記事ありきで、書いた記事にどんな属性があるかをあとから考えるもの

タグはまず記事を書いてから考えるものなので、カテゴリではなくタグベースの note はコンテンツに集中できるのだと思う。


ちきりんさんのブログ設計が面白い

私はブログで、自分で作ったルールに苦しめられてきた。
そんなとき、ちきりんさんのブログに出会った。

ちきりんさんのブログ設計思想はとてもおもしろい。
彼女はブログを用途別に分けている。ブログ自体を分割しているのだ。

・ちきりん日記
・ちきりんセレクト

ちきりん日記にはご自身が考えたことを、ちきりんセレクトには使って良かったものの商品紹介が書かれている。


ちきりん日記

ちきりん日記ブログではカテゴリを使用していない

頭の中で考えることは流動的なもの。さらに時代や自分が置かれた状況に応じてにカテゴリは無限に増殖していく。

いつかあらかじめ作った箱が合わなくなるときが来るのである。
最初から完璧に設計すること自体無理、と割り切っているのだ。


ちきりんセレクト

一方、ちきりんセレクトではカテゴリを使用している。

それは商品に特化しているからカテゴライズしやすいのだと思う。デパートの売り場と同じ。

ブログのカテゴリは柔軟性を失わせ、自分で自分を苦しめる元凶?と思ったけど、つまり商品レビュー系ブログはカテゴリと相性が良いのかもしれない。


カテゴリではなくタグで生きる

ブログが書けなくて悩んでいる方はカテゴリをやめてみる、というのもひとつの手かもしれない(最近はブログでもタグ機能がある)。

はじめに決めたカテゴリに縛られて何も書けなくなってしまうくらいなら、とりあえず記事を書いてみてあとからタグを考えれば良い、と気楽に考えてみたらどうだろうか。

枠組みやルールは便利なこともあるけれど、そこから出られないというジレンマを抱えている

その中で苦しむなら試しにそのルールを取っ払ってみると生きやすくなるかもしれないよね。

では、また。

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