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【考察①】〜“連続安打”はなぜ起きるのか?〜

野球というスポーツは、よく「ミスの多い」スポーツだとか、「確率」のスポーツだとか言われます。

例えば、プロ野球の世界では、打率が3割を超えれば一流打者です。

7割はアウトになっても好打者と言われる、「ミスが多い」スポーツであり、

打率、出塁率、防御率、守備率…などなど、選手の結果の良し悪しや試合の中での判断材料などを「確率」で判断するスポーツといえます。

さて、そんな野球の試合では、ごく稀にこんなことが起こります。

“7打者連続安打でこの回一挙5得点!”

このような連続安打が起きることを不思議に思ったことはありませんか?

もちろん、投手の疲れや守備側の集中力の欠如、攻撃側の勢い、圧倒的な両者の力の差など、要因はいくらでも出てきそうですが、両者の力が拮抗している時にも起きたりします。

これは確率にすると、相当低い確率になります。

例えば、高校野球などのアマチュア野球で、なかなかないですが、3割打者が7人並んだ打順で、7打者連続安打をするとします。

そうすると、

①先頭打者の安打 
⇨ 確率:3割(30%)

②2打者連続安打
3割×3割
=0.3×0.3=0.09(9%)

⇨ 確率:0割9分(9%)

③3打者連続安打
0割9分×3割
=0.09×0.3=0.027(2.7%)

⇨ 確率:0割2分7厘(2.7%)

④4打者連続安打
0割2分7厘×3割
=0.027×0.3=0.0081(0.81%)

⇨ 確率:0割0分8厘(0.81%)

⑤ 5打者連続安打
0割0分8厘×3割
=0.0081×0.3=0.00243(0.243%)

⇨ 確率:0割0分2厘(0.243%)

もう0%台に入ったので、終わりにします。笑
(計算ミスしてたらすみません笑)

3割打者5人が5者連続安打をするのも、確率上0.243%になります。

4者連続安打も1%未満です。

実際に3割打者がこんなに並ぶことはなかなかないですから、実際の確率はこの計算よりも低くなると思われます。

しかし、実際に練習試合や大会を観ていると、このような連続安打はよく目の当たりにします。

確率以上に起きているような気がします。

野球を経験したことのある方は、どうですか?

私見ですが、なぜ「●打者連続安打」みたいなことが起こるのか、考えてみました。

個人的には、ネクストバッターズサークルやベンチにいる時に、ヒットを打つチームメイトの姿を見ることが良い影響を与え、連鎖することで、確率以上に連続安打が引き起こされているのではないか、と考えています。

以前のメンタルトレーニングに関する投稿の中で「イメージトレーニングの効果」について記したことがありました。

人間の脳は、仕組み・機能として、“イメージしたもの”と“現実の世界”を区別できないそうです。

そのため、“イメージしたもの”が“現実の世界”と違うと、そのギャップを埋めようとして、“現実の世界”を“イメージしたもの”と同じにしようとするそうです。

これを「脳のフィードバック制御」というそうです。

▲ 「脳のフィードバック制御」に関して書いた以前の投稿です

脳がイメージと現実を区別できないということは、脳は“イメージがリアルな現実で起きている”ことだと錯覚していることになります。

それを応用して考えると、現実に目の前で起きていなくても脳内でイメージしただけでリアルな現実で起きていることだと錯覚するということは、「“現実で目の前で起きていることがイメージしたいもの”だとしたら、イメージトレーニングをしなくとも、実際にそれを見ることによって勝手にイメージされて、そうなるように脳が動き、体が動く」ということです。

つまり、ネクストバッターズサークルで、自分の前の打者がヒットを打つ姿を見ることが、最高のイメージトレーニングになるということです。

試合をしている球場から、相手投手、球場の歓声や雰囲気など、イメージしなくても、イメージしたい最高の景色です。

その良いイメージを持って打席に入れば、良い結果が出やすくなります。

そしてまたヒットが出れば、それを見ている次の打者がまた良いイメージを持って打席に入り、良い結果が出やすくなり。

そしてまたさらにヒットが出れば、それを見ている次の打者がまた良いイメージを持って打席に入り、良い結果が出やすくなり。

と、連鎖的になっていきます。

これが連続安打が起こる理由の一つなのではないか、と思います。

ネクストバッターズサークルから
前の打者のヒットを打つ姿を見てイメージする


そうなると、攻撃側は、最初の1打者目のヒットが出た時に、ネクストバッターズサークルの選手は、自分がヒットを打ったかのように(イメージして)見ておくこと、そしてベンチにいる選手たちも自分がヒットを打ったかのように(イメージして)見て喜び、ベンチの雰囲気を良くすることが大事になります。

逆に守備側の時は、投手は長めに“間”を空けたり、牽制球を入れたり、マウンドから外れたり、初級はボール球で様子を見たりし、監督は連続安打を断ち切るために投手を変えたり(何度もできませんが笑)して、ネクストバッターズサークルで見たイメージのまま打席に入られないようにすることが対処法かなと思います。

私の考察は、以上です。

皆さんは、どう思いますか??

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