パワハラはされた側にならないとわからない。

兵庫県知事、再当選。

本当に何もかもが意味不明だった。
候補者も、県民も、ついていけているのか疑問だった。
何も情報が得られないまま選挙の日を迎えたのではないか。
だから仕方なく現職の名前を書いただけではないか。

そうとも考えられる。

でも、知事選の引き金はパワハラ問題
亡くなった社員からの告発。
掘れば掘るほど出てくる証言の数々。
アンケートでは4割の人間が見聞きしたという話である。

でも、蓋を開けたら当選。
県民は何も疑問に思わなかったのか。
本当に110万人もの人がパワハラを容認したのか。
県職員からシ人が出ているにもかかわらず、このような結果になったことに対して何も感じないのか。
県民の利益のためならパワハラは致し方ない行為なのか。

私は兵庫県民ではないので直接関係はない。
だから知事が当選してもなんの痛手も不利益もない。

でも、これだけは主張したい。
パワハラは絶対に許されない行為であると。

パワハラは人間を壊す

以下のツイートを見てほしい。

「自販機で自分が飲むコーヒーを買うことができない」
この言葉を聞けば、パワハラがどれだけ人を傷つけるか、わかるのではなかろうか。

「労働施策総合推進法」では、パワハラを以下のように定義している。

同じ職場で働く者に対して
(1)優越的な関係を背景とした言動であって、
(2)業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
(3)労働者の就業環境が害されるもの

政府広報オンライン

そして、パワハラの6つの類型は以下の通りである。

(1)身体的な攻撃(暴行・傷害など)
(2)精神的な攻撃(脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言など)
(3)人間関係からの切り離し(隔離・仲間外し・無視など)
(4)過大な要求(業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害)
(5)過小な要求(業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと)
(6)個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)

政府広報オンライン

引用元:政府広報オンライン

私が過去にされたパワハラをいくつか例示しよう。

  • 出社から退社まで防犯カメラで一挙一動を監視される
    ※食事休憩中や休憩の過ごし方まで監視対象になる
    ※当の本人は朝マックを優雅に食っていた

  • 何も仕事を与えず椅子にずっと拘束される
    ※手をつねる自傷で一時期右手が傷だらけになった

  • 「お前は仕事ができない」「使えない」
    「だから仕事を外されたんだよ」「レベルが低い」
    「お前この仕事向いてないから辞めろよ」
    「なんかお前と話してるとムカつくわ」
    など、人格を否定する暴言の数々

  • 目の前で椅子を蹴る、壁を殴る
    ※これも暴力行為でいいですよね?

  • この一部分をかいつまんで他の先輩に相談したら「お前、俺の愚痴言ってたよね?」と言われ、パワハラがさらにエスカレート

  • 愚痴を伝えた相手のことを「名前忘れたけどあのおばさん」発言

ちなみに悲しいかな、上の発言は令和の時代に、全て1人の人間からされたことである。

録音も録画もしておらず、現物も取っておらず、二人きりのときにしかされていなかったため、証人もいない
元々「パワハラをする人」という噂はあったが、1年足らずでここまでのことをされるとは思っていなかった。

と、私がこれだけのことをこのnoteに出しても、証拠は皆無なので、労基どころか自社のハラスメント窓口すら動いてもらえないだろう。
ちなみに小規模な会社だったので、自社のハラスメント窓口に通報したところで誰が通報したかは確実にバレる
愚痴だけでエスカレートしたパワハラが更にエスカレートするのを恐れて、25の私は何も動けなかった。

要するに泣き寝入り不可避の状態である。

シュレッダーにかけたメモ書きの中にも私に対する暴言は大量に残っていたので、今となっては取っておけばよかったと思っている。

その後、泣く泣く転職。
今ではパワハラされた職とは全くもって無関係の職種についている。

バイトにもパワハラはある

大学生のときにアルバイト先でされたパワハラも置いておこう。
当時は言えなかったけど、今ならこれはパワハラ!と言える数々である。

  • 名前がつくレベルの災害に実親が被災しているにも関わらず、シフトに入るよう強要される
    ※隣県出身の後輩は外してもらっていたが、被害の大きかった地域だった私は外してもらえなかった
    ※事前に片親で兄弟がいないなのも伝えていた

  • クリスマスに「恋人がいない」という理由で、シフトに入るよう強要される
    ※余計なお世話ですが、本当に毎年あります

  • 特定の先輩から大盛り(通常の1.5倍量)の賄いを食べさせられる
    ※断っても出ていた
    ※既に辞めていた先輩からは「いじめだよ」と呆れられていた

これらは「過大な要求」の1つであるっちゃある。

「アルバイトくらいバックレればいいじゃん」と言うかもしれない。
でも、続けるべきだという強迫観念から、動けなかったし、一度辞めたいと伝えたときにいつもの態度が嘘のように引き留められたことで続けてきた。
そのかわり最後の一年は常識の範囲内でやりたい放題させてもらった。

バックレは悪である」という先入観もあったかもしれない。
辞めたいと言えないのであれば、今は退職代行を使って「辞めます」と言えばいい。でも、当時はまだ退職代行が浸透していない時期であったために、言う術がなかった
アルバイトのバックレ歴は履歴書に載らないので、心置きなくバックレても本当はいいと思う。
でも社会通念上はあまりよろしくはないとは感じる。
辞めるなら何らかの形で辞意を伝えるべきではあると思う。
今は退職代行もあれだけサービスがあるし、非常に辞めやすくなった世の中だと感じる。

むしろ口頭でやめるといったら言った言わないが出てきそうだし、無理な引き留めに合う可能性も0ではないなので、円満に辞められそうにない、辞めると言い出せないならバイトも社員も関係なく、お金を出してでも退職代行を使うべきだと私は思う。
そんな数十万もすることではない。
たった2、3万で、精神的に開放される。こんな良いサービスはない。

退職代行の体験談

私も使ったことはある。

ある会社で、どうしても社長や周りの同僚と考えが合わず、このまま続けても…と不安になっていた。
1か月の残業が60時間を超えて、体調を崩しかけた。
保険証などは自席の引き出しに突っ込み、私物だけを持ち帰って、真夜中に退職代行を申し込んだ。

そのまま言われるがままに連絡先を提供し、銀行振込をネットバンクから行い、そのままスクショを送った。

翌朝にはあっさり退職が決まった。

書類関係はレターパックでやりとりをした。

本当に代行って使えるんだ、と感動した。
やってることはバックレである。もちろんバックレは悪である。
でも、私は段階を踏んで合法的にバックレることに成功した。

ほとんどの退職代行は労働組合提携・運営、弁護士監修のもと運営されている。
労働組合が提携・運営しているので、団体交渉権を利用して有給消化等の退職条件や退職日などの交渉を行うことが可能である。
弁護士が監修・提携をして、サービス自体が法律に反していないかを確認し、「これは違法だよ」というストッパー役になっている。

弁護士事務所が運営しているところは高価であるが、未払賃金や慰謝料の請求といった法的措置を含めた独占業務の依頼が可能である。

そして、サービスによってはLINEでの完結24時間対応している退職代行も存在する。
私が実際に使用したところもLINEで全てが完結した。

ちゃんと法に則った形で、即日で退職が可能なのだ。
大手であれば、どの退職代行でも問題ないと思う。
あとはサービス内容や費用などで判断すればよい。

配属ガチャは甘え?

個人的に「配属ガチャ」は甘えではあると感じる。
単に「配属先が気に入らないから」という理由だけで辞めることについては猛反対である。
とりあえず3ヶ月だけでもいいから、やってみてから考えても良いと思う。

私も今の仕事は「たぶん合わないだろうな…」「合わなかったら考えよう」から始まった。
でも、実際にやってみたらこれイケるじゃんと思い始めた。

上司や教育担当の方にはいろんなことを相談した。
周りの人にはわからないことを一緒に見てもらえる。
幸運ながら優しい人に恵まれた。

入社して半年後、上司と面談をした。
その時にも「実は最初この仕事は合わないかもしれないと思ってました」と言った。
配置転換をしてほしいとかそういう考えではなく、最初の頃に思ったことを素直に表に出しただけである。

でも、これは私が幸運なだけであったと思う。

逆にこれはすぐにでも辞めるべきという配属ガチャももちろんある。
配属先の環境があまりにも悪すぎる場合や、上司ガチャに外れた場合である。
例えばハラスメントが横行している、残業があまりにも多い(45h/月が当たり前)、離職率が明らかに高そうである、などがこれにあたる。

これで辞めたところで「配属ガチャは甘え!」とはならない。
むしろ精神衛生上、代行を使ってでも即刻辞めるべきである。

パワハラはあってはならない!

そして兵庫県知事選の話に戻る。

中央政府が進んで「パワハラはなくしましょう」と言っているにもかかわらず、都道府県の知事自らがパワハラを行い、それを一般市民が容認し当選させるのは如何なものか。
これが実際にまかり通り、容認する人間が多いとすれば、大変申し訳無いが、県民性・国民性やモラルを疑ってかからなければならない

と、Z世代に片足突っ込んだ人間が主張すると、こういうことを言い出す人たちがいる。

「サラリーマンだって気の合わない上司とやってきている
「自分は40年近く同じ会社でやってきた
「昔はもっとひどかった、今の子たちは甘えている

…だからといって、パワハラを容認していい理由にはならない

こんな時代遅れな世の中でいいものなのか。
だいたいこういうコメントを残すのは現代の社会を知らないセミリタイア・リタイア層かP○学園や日○学園のようなスポ根脳筋暴力当たり前という学校の顔をかぶった監獄に頭をバグらされた人間くらいである。

こういう御託を並べる老害や脳筋どもが幅を利かせていた昭和はゆうに過ぎ、平成も次第に遠くなり、今の時代は令和である。

令和の世の中では、パワハラは許されない。
パワハラは何があっても許さない」と声を上げる世の中であるべきだ。

本当に困った時、他人は助けてくれない

わび氏の言葉を再度拝借する。

本当に困ったときに、「どうした?相談乗るよ」と言ってくる輩がいる。
この甘い言葉には絶対騙されてはならない。

本当に助けたい優しい人か、ただ噂話のタネが欲しいだけの人かわからないからだ。

先述のパワハラの話に戻ろう。
先程は箇条書きだったが詳しく書くことにする。

上司から度重なる暴言否定的発言に悩んでいたときに、私がある先輩に「実は〇〇さんから『お前は仕事ができないだからこの仕事を外されたんだ』みたいなこと言われたんですよねー」みたいなことを本当にポロっと話した。

それがどこからか巡り巡って、上司の耳に届いたのであろう。後日「なんか俺の愚痴言ってたよね?」という話になってしまった。
その場では肯定も否定もしなかった。
でも、私はそこから失敗を恐れて萎縮し、更に失敗をするという悪循環に陥ってしまった。

ある日、取引先の人を待たせてしまうトラブルがあった。
そのときにその方は、「次の用事があるので」と言われて帰られてしまった。
もちろん、上司が前に入れていた用事が延びた結果であり、責任は全部上司にある

そのことを上司に報告したら猛激怒され、目の前で壁を殴られた。
「お前の待たせる場所が悪い」「お前の対応に問題があったのではないか」など、私の粗探しを始めた。
何度もいうが、元は上司の用事が伸びた結果である。

そして、「もういい、どうせお前に仕事を与えても周りに愚痴を言うんだろ、もう何もしなくていいからそこに座っとけ」と言われ、何も仕事を与えられずに椅子に拘束される日々が始まった。

この理不尽さが最初の転職を考えるきっかけとなった。

その上司はおそらく今も働いている。
降格もせず、上位役職者としてやりたい放題だろう。

このことがきっかけで、人に安易に愚痴を言うのをやめた

他にも他人を信じてはいけないと思う場面には職種を問わず何度も出くわした。

主観と客観を織り交ぜて話す人。
誰かの言った話をありもしない方向に脚色して広める人。
心配したことを伝えただけで「お前のせいで人間関係が悪くなった」と巡り巡って私になすりつける人。
複合的なミスを脚色して、私だけが悪者になるように仕向ける人。
男性といただけで不倫扱いしてくる人。
美容の相談したらマ●チに勧誘してきた人。
新宿でご飯食べようとナンパしてラ●ホに連れて行き行為に及ぼうとした外国人。

私はそんな他人を何人も信用し、そのたびに傷ついた。

このこともあって、もう身内であろうが、パートナーだろうが、婚約者だろうが、極力他人は信用しない、友人は作らないようにしている。
私は騙されやすいし、もしかしたら騙しやすい雰囲気なのかもしれない。

宗教や政治活動への勧誘がないだけマシなのかもしれない。

本当に困ったとき、他人は絶対に信用してはならない
その困りごとを利用する心無い人間が必ずいる。

私たちができるのは、自分の環境を変えるしかないのだ。

いじめを受けたら、学校に行かなければいい。
今の会社に納得できないなら、会社を辞めればいい。
今の政治に納得できないなら、日本から出ていけばいい。

確かに理不尽を受けた側がこれをするのは間違っている。
でも、今の日本では、そうするしかないのだ。

余談も余談な話

不倫扱いに対する弁明

特に不倫扱いには素直に傷ついた。
これは辞めてから聞いた話なので、その場では何も言われなかったが、弁明したいだけする。

まずそもそも私はやましいことは何一つない。

今のパートナーと関係を持つまで、パートナーや恋人は作ったことはない。
不倫扱いされたときはそもそもパートナーがいなかった時期である。
たしかに、大学時代に男の同級生に混じって徹夜麻雀してたこともある。でもそれは麻雀仲間としての関係である。別に風呂に一緒に入ったとか、裸の付き合いがあったわけではない。
外国人にラ●ホに連れて行かれた(今で言う性被害)以外に体の関係になるような要素はない。

なんなら先述の大盛り強要もあって体重も80kgは超えていたし、「大学時代に激太りしてモテ期を逃した人」で動画が1本できるくらいの引き出しはある。

だから、別に男性と二人きりでも何も思わないし、関係を持ちたいという気持ちもない。
別に君の目の前でラブラブイチャイチャしてたわけでもない。
不倫だと言う方が何か疚しいことがあるのではないか。

と、私は思っているが、今はパートナーがいるため身辺をできるだけクリーンな状態にしている。
変な目で見られたら困るし、浮気を疑われたら誤解を解くのは難しいとわかっているので、極力男性とは距離を取っている。
麻雀からは足を完全に洗って、もう1年以上やっていない。
今の職場は女性ばかりである。
職場で時々話す男性も何人かいるが、そもそも男性として見ていない。

ちなみに、本物の不倫カップルを見たことがあるが、もっとそういう雰囲気を醸し出している。
一緒の車に乗ってやってくる、二人だけでの見せ合いが明らかに多い、不自然すぎるくらい仲が良い、やけに不倫相手を褒める、なぜか昇進している…
特に「不自然すぎるくらい仲が良い」は子どもでもわかるくらい不自然である。

職場恋愛

パートナーとは当時の職場で出会ったが、周りには交際を隠し続けて辞めた。
付き合ってからも、職場では何もないかのような関係性を続け、ごく普通の会話しかしてこなかった。特に私は職場とデートで呼び方や話し方まで全部切り替えていた。
むしろ逆に私がパートナーを嫌っているように演じていて、最後は「あいつと離れてせいせいした」とか笑いながら言っていたくらいだった。
だから当時の上司からも「誰々クンいなくなってやりやすくなったでしょ」などと言われていた。
どんだけ仲が悪いと思われていたかは知らないが、今ではその職場の人とは連絡を断っているので、隠し通すことにはほぼ成功している。

もちろん転勤(+私の退職)で一時期遠距離になったときはパートナーの前で大泣きした。
交際を隠していたのと、嫌いなところがわかってから付き合いだしたのでできたことなのかもしれない。
本当に表立ってラブラブしてたら絶対やってない。
今でも嫌いなところは直してほしいが、もういい年なので期待はしていない。

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