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【感想】ビーファーストの映画を観た人がライブまで行った話

タイトルそのまま。
楽しそうなことに惹かれたなら、フットワーク軽く生きようと努めている人間なので、友人より数日前にリセールシステムの存在を教えてもらいサイトをチェックしていた。

ライブ映画であれだけ感動するなら、ライブそのものはどんな感じだろう?
映画の感想を書いたとき、「ぜひライブへ行ってみて!」と反応を寄せてくださったファンの方の影響も大きい。

音楽好きの好奇心と、いろんなタイミングが合ったことで、望むチケットを手にすることができ、本当に急遽行くことになった。

ちなみにきっかけになった、ライブ映画の感想はこちら。

昨年末から引っ張るなあと思われるかもしれないが、それだけ今の私の中で、関心の高いコンテンツだということでお許しください。
楽しいことや音楽が、ただ好きなだけなんです!

何はともあれ、百分は一見にしかず。

気まぐれに映画を観て、素直にライブに行ってみたいと思った。
メンバーの顔と名前だけは把握し、曲と曲名もほぼ一致しないまま、「良い音楽や良いライブは、身一つで楽しめる!」のガッツだけで、一人東京ドームのライブに行ってみた。

そんな、ほぼ自分のためのレポになります。
書きたいことが多くて恐ろしく長くなりました、どうか暇つぶしにでもお付き合いください。

お時間のない場合は、「総合して思ったこと」へ!

では、いざ。


BE:FIRST DOME TOUR 2024-2025 “2:BE“

2025/01/08、場所は東京ドーム。

えぇ、週のど真ん中の平日に東京ドーム、しかも2Days?なかなか強気だな、なんてことを思いつつ、数日前にゲットしたチケットを手に現地へ向かう。

そもそも今回行くライブは、ツアーのどの辺りの位置付けなのだろう。タイトルによると、2024年から年を跨いでしているツアーらしい。ということは、明日の1/9が大ラスになるのかな。

何もかも曖昧なまま、映画で聞いて気に入りプレイリストに入れていた数曲を聴きつつ、そわそわと会場を目指した。

チケットは顔認証システムのついた電子チケットで、事前に登録した顔と自分の顔をその場でシステムに並べて映し確認するタイプのもの。
すっかりライブにスマホが必須の時代になったのだなと、ぼんやり思いつつ列に並んで会場内へ。

主催側に制御されている無数のペンライトの光にわくわくしていたら、客電が落ちて歓声と共に幕が上がった。

18:00オンタイムで開演。
ということで、感想などを備忘録も兼ねて、トピックごとに。

※以降、記事内にあるライブ時の様子を撮影した画像は全て、許可が降りているときに私自身が撮影をし、メンバーよりその拡散を呼び掛けられていたことから使わせていただきました。
念のため公式サイト等のルールも確認しておりますが、何か問題があればいつでも取り下げさせいていただきます。


・座席について

今回私は自分の体力への不安や、楽曲諸々の勉強不足を考慮して、「S席【着席指定】」というチケットを探すことにした。

その名のとおり、座席に着いてライブを楽しむことができる席だ。子ども連れやその他身体の都合などで、アリーナなど立ちっぱなしになりがちな席に行くことが難しい人に向けた席だった。

画像は公式サイトより

私は今回、アーティストとの距離は求めておらず、そのパフォーマンスをただ聴こう観ようと行っていたので、この区分は本当にありがたかった。ASSSと座席の値段が違うのも良い。

この界隈のマナーや曲への勉強が間に合っていなかったことへの不安も拭えたし、座りたいときに周りが立っているから座りにくいなんてこともない。気兼ねなくステージを楽しむことができた。

リセールシステムに関して、ツールはローソンチケット系列?の「MOALA Ticket」というものを使うことになる。
「S席着席指定」は、券種でいうと「S席」に分類されて出されていた。

リセールに出されたら、
ここに「S席着席指定」のタブが出ると思い込んでいた!

初めはこれに気が付かず、「いやあ着席じゃないといけないからな…」と思っていた。気づけて良かった。

こんな感じで、幸運なことにこのシステムを通じて着席指定のチケットを得ることができたのだった。買うなら絶対公式から派なので、公式にリセールシステムがあるのは本当に素晴らしい。


・会場の装置や特殊効果について

私が今回のライブで、何よりも驚いたのがライブをする「環境」そのものだった。ライブが終わってすぐ、メモに残したのは「モニターの数、パフォーマンス環境の豪華さ」だったくらいだ。

ステージ構成は、
メインステージ、花道を経てセンターステージ、
飛び石のバックステージ。

画像内に見える、大きな楕円型のモニター二つ以外にも、黄色く塗ったあたりにモニターがあったように見えた。そして、それらはパフォーマンスを映すためのものではなく、演出するために使われていたと思う…私の幻覚でなければ。良いねえ、贅沢だ!

また、ステージが見えにくい席のために、画像左の水色に塗った部分のように小さなモニターが設置されていた。右側にも、恐らく同じ物があったことだろう。
これは見切れ席へのフォローでよく見るものだけれど、当たり前にきちんと設置されていたし、遠目に見ている限りでは大きなモニターとのラグもほぼなかった。

モニターの画質、かなり良かったな。近々に行った別界隈のライブにて、アリーナでみたモニターのものより映像が綺麗でとても見やすかった。遠くから見たから、綺麗に見えただけだろうか。そのあたりは判断がつかないのだが、画像でわかるように遠めの席だったので、モニターの見やすさは視覚効果の面で、かなり良い仕事をしていたんですよね。…モニターについて語りすぎである。

音響環境についても、元々の設備が最適化されたものなのだと思うが、ドーム規模でも不満なく聞きやすかった。
大きな会場であればあるほど、どうしても反響により、遠い席ではボワボワ聞こえてしまう。普通に聞こえる音と、響いた音の二つが聞こえて、MCなどが聞きにくくてたまらない!なんてことが起こり得る。例えば、代々木体育館のような楕円の会場だと、席によっては左右の耳で聞こえる音にラグが生じるなんてことがあったのだ。

それでいうと、今回はドームだし響くに決まっているから、どうかなと心配したけれど、何ら問題なく楽しむことができた。良かった!

⭐︎

また、ライブ演出上の特殊効果もふんだんに使われていて、その豪華さに本当に驚いた。
火柱や花火が複数回上がるし、バックステージにスモーク焚かれるし、紙吹雪舞うし、ライブ定番の銀テープもかなりの広範囲に打たれるし…。

私のいるところまで届くことはなかったが、
それでも銀テープのカラフルさまで
しっかり目視できるくらい遠くまで飛んでいた。

ステージの組み方も魅力的だった。
メインステージから伸びた花道の先のセンターステージ。そこにはメンバーが乗れるクレーン装置が人数分用意されていて、たびたび使われていた。

七角形?のメインステージと、
それを囲むように組まれた七人分のクレーンステージ。

さらにバックステージもあり、センターとバックの間を簡易の人力トロッコが行き来する。

黄色がバックステージ。
センターステージとの間(青いライン)は
小型のトロッコで移動していた。

メインステージの左右から、大きめのしっかりした外周用のトロッコが出てくることも何度かあった。コンセプトに合ったもので、あれもとても良かったな。

ともあれ、観客たちに無理なく、そして最大限近づこうという意識をめちゃくちゃに感じられて、見ていて楽しかった。

トータルで見て、舞台装置やステージの組み方など、ハード面がかなり豪華で見応えのあるものだった。

また、これは客席も交えてのことになるのだけれど、制御された無数のペンライトが本当に綺麗だった。

ペンライトの美しい演出は、「ペンライトを持っているファン」が多くいないと成立しない。光の数だけ、何ならそれ以上のファンがここにいるのだと、その煌めきに勝手にたまらない気持ちになった。


・パフォーマンスについて

次にパフォーマンスについて。
ダンスのプロでもライブマニアでもない、ただのいち素人の意見なのだが、もうただただ楽しかった!

何なんだ?!みんな今こんなに歌えるの!←オーディション番組あたりで知識が止まっている人

まず何より、全員の音域の広さに驚いた。みんなそんなに歌えるの、すごすぎる。
どうしても得手不得手は、ある。ダンス、歌の中でも高音域・低音域、ラップ、MC…。グループだから、それぞれの不足分を補い支え合っていると思っていたけど、まさかの「みんなソツなく、歌えるし踊れる」という。どうなってるんだ。

アカペラスタートの曲も何曲かあった。たった一人、ドーム中の視線を浴びて歌い出すなんて凡人にできることではない。
しかも、それをできるメンバーが複数人いるという。どうなっているんだ!(二回目)

そして、本人たち自身が自分たちの力量を理解しているから、ライブを楽しむ余裕が見える。ダンスも、踊れるが故の余裕がある抜け感(手を抜いているわけではない魅せ方)を感じられたり、歌もフェイクだ何だと「生歌である」ことを存分にアピールできていたり。

ああ、この人たち音楽が好きなんだな、この場を楽しんでるなあと、度々思うことになった。これこそライブの醍醐味だ。

そんなの、観ていて楽しくないわけがない。

ステージの端から端まで、
縦横無尽に駆け回っていた。

外周を巡っているときの、広範囲への目線の向け方、手の振り方、客席の煽り方の「何かを伝えたい」という一生懸命な圧が眩しかった。

MCになると、一気に場が緩むのも面白かった。なあんだ、話しだすと普通の子たちだ!と親近感を抱いた。頑張る若者の、眩しさに目を細める。

MC中、全員がセンターステージに移動したことで、前方席のお客さんが首を捻る形になってかわいそうだと言い出した人がいた。JUNONくんだっただろうか。
他のメンバーがMCでワイワイしている中、一人メインステージに戻りお客さんの相手をしていて、そういうのも各々個性があって良いなと思った。


・メンバーから受け取った言葉

LEOくんだったと思う。「生きていてくれてありがとう」というようなことを、客席に語りかけていたのが強く印象に残っている。

ライブに来てくれてありがとう!とか、いつも応援ありがとう!に留まらず、「生きてここにいる」ということそのものを肯定して、会場に対して何度もその感謝を伝えていた。

そうよね、それぞれいろんな経緯を経てここにいるんだよね。
いろんな想いを持って彼らのパフォーマンスを見て、心を震わせているんだものね。

応援するアーティストのライブ会場にいるだけで、そのアーティスト本人より「生きていること」そのものから肯定されるなんて、ファンにしたらたまらないだろうな。
何だか私も肯定された気がして、勝手にとても勇気をもらった。

また、SOTAくんが切々とファンである「BESTY」へ、想いを語っていたときも感動した。彼の言葉は、うまく言えないけれどものすごく真っ直ぐで、心底思っていることを純粋に言語化していると感じられて良かった。

SOTAくんって、ダンスがめちゃくちゃに上手い子!というイメージがあって、そんなに話すのが上手い印象がなかった(どこまでも知識はオーディション止まり)から、余計に響いた気がする。

歌とダンスがメインではあるけれど、想いを言葉にして伝えることも重要なパフォーマンスのうちだと思うので、その言葉の力に胸を打たれた。


・世界で一つのお土産システム

ライブ終盤、先述したMCが終わった辺りで、「もうみんなわかってんだろ?」みたいなことをメンバーが言い出した。
何のこっちゃわからない私はじーっと見入っていたわけだけれど、周りを見るとみんなスマホを各々出している。

え、なになに?わかんないです!

どうやら一曲だけ、撮影許可を出すというのが恒例?だったらしい。え!何ですかそれ、初心者にも優しく教えてくださいよ!

ということで、私も急いでスマホを出して、彼らが渡してくれた「お土産」を受け取ることができた。危ない危ない、知らなかったからぼーっとしてた。

これが、ものすごく嬉しかった。
許可の出された曲は、プレイリストにも入れていた。夢や存在を大きく肯定し、背を押す曲だったからだ。

世界に一つだけの、「私が撮った私だけのお土産」がもらえた気がして、とても感激した。

ライブから一週間経っていないが、もうすでに何度も眺めて元気をもらっている。音楽のパワーは、すごい。素晴らしいお土産をありがとう…!

きっとこれからも、
何度となく観ることになると思う。

・総合して思ったこと

このライブを通して、一番強く感じたのは「ビーファーストは、したいことを詰め込んだライブを思いきり楽しんでしていた」という事実である。

それはつまり、その「したいこと」を仲間内でしっかりと共有し、それに共感した多くの仲間がスタッフとして存在し、何よりも、それをさせてやろうと働いた大きな存在がいるということ。

どれだけ輝かしい夢を抱き、素晴らしい技術を磨いても、しっかりとした表現の場を作るには、お金が必須である。これは綺麗事ではない。

前半、会場の設備などハード面について言及したのは、これを感じたからだ。

お金をかけて、彼らの「したいこと」をしっかりバックアップできる、きちんと支えられる大きな力があるという「幸福」が見えた。

実際のところはどうなのかなんて、もちろん知る由もない。
ただファンよりも少し客観的な場所にいる、ただの一観客として、決して安くないチケット代やグッズ代、それらがきちんと「彼らのステージ」に還元されているように見えたのだ。

そこから、アーティストたちが、運営事務所に愛されていると感じられた。
何も知らない身なのに、彼らは一丸となって同じ方向を、そして同じ未来を描いているのだろうなと感じたのだ。

めちゃくちゃ良いなと思った。
ファンもひっくるめて羨ましい集団だとも、思った。

そんな彼らだから、あのステージができたのだろうし、彼らのパフォーマンスには「説得力」があったのだろう。
それら全てが、ファンであるBESTYを魅了しているのだなと合点がいった。

私も、のんびりちょこちょこいろんな界隈を覗いているのだけれど、こんな運営事務所はついぞ見たことがない。

BMSGって、すごいかもしれない。
これが今回のライブにおいて得た、全ての感動の根っことなった。

20:40頃、終演。

ドーム内に明かりが戻り、改めて客席を見渡すと、本当に言葉のまま「老若男女」の笑顔が見られた。性別も年齢も飛び越えて、みんな一緒に彼らの音楽を浴びた仲間なのだと嬉しくなった。

ああ、楽しかった!


本当に、良いライブだった。行けて良かった!
そして、曲を知らなくても、一人でも
「良い音楽や良いライブは、身一つで楽しめる!」

最後になりましたが、感想を書いたときに行くことを勧めてくださった多くのファンの方や、リセールシステムをなどを教えてくれたBESTYな友人に感謝を。

あなたたちのおかげで、素晴らしいライブに行くきっかけを掴むことができました。本当にありがとうございました!

映画を観たご縁にも、感謝。

日本を飛び出していく前に、兎にも角にも一度観に行くことができて、本当に本当に良かった。また機会があれば、ぜひ行ってみたいなあ!

最後に、ライブで私が撮影した光景と、ほぼ似た空気感のものを見つけたので共有させてください。

ね?ワクワクするでしょう…?

(6319文字)

興奮に任せて書いた長文乱文を、どうかお許しください。最後まで読んでくださってありがとうございました!

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