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【日記】駆け抜ける7月

あれやこれやとやっているうちに、もう7月も最終日。

あっという間に時間が過ぎていく。
焦る気持ちもありつつ、それを自覚する度に「地に足をつけていけ」と自分を諭す。

急がば回れ。
千里の道も一歩から。
塵も積もれば山となる。

間違いない、先人の知恵を呪文のように唱えて、暑さの中をてくてくと歩いていくのです。


数日前に少し触れた、教え子との接点として置いているSNSに関する話し。

日々、ありがたいことに、今なおいろんな話しをちょくちょく耳に挟むことがある。
そういったものに触れるたび、自分に何かできることはないかと言葉を紡いで思いを編む。

不意に「もう二度とあのメンバーで
あの空間を過ごすことはないんやなあ」と
めちゃくちゃにエモい気分になるなど。

本当に不意にくるから困ったもんです。

人生、不可逆すぎ。

私が毎日必死でカメラを持って
写真や動画を撮り続けていた意味が
今なら、少しわかる?
切なすぎん?尊すぎん?


私たまに今でも夢に見るよ。

教壇に立ってぐるりと見回す教室。
賑やかな空気。居眠りしてる子。
急いで宿題写してる子。
提出物忘れて言い訳しだす子。
授業中の落書き。隠れていじる携帯。
お腹鳴らんように、
こっそりお菓子を口に放り込む一瞬。
今日は取ろうと思ってたけど
寝ちゃって写せなかったノート。
つまらんことでも
目配せして笑っちゃうような瞬間。
窓枠を焼く夏の日差し。
シャーペンのコツコツ鳴る音。
プールの後の気だるい午後。
あくびが見つかって先生に絡まれる
ちょっと面倒な時間。
テストのときに見えるたくさんの頭のてっぺん。
騒がしい廊下。掃除サボりを追い回す時間。


たった数年の、本当に有限な時間。

その上でいうと、私自身
そんな長い間教壇に立っていたわけじゃないし
経験として、
担任を持っていたクラスも別に多くはない。

そんなより限られた時間の中で
よくぞまあ、君たちは私に出会ってくれたよなあ。

と、突然しみじみしだす人 is 私。

今日も暑かったね。一日お疲れ様!

2023/07/29のひとコマ


こういうものを発信するときの心境は、かつて教壇に立っていたときのそれに非常に近い。

教室にいる全員に、宛てて語る。必死に語る。
受け取り手がどう飲み込むかは、まるっと相手に任せる。

ただ、語る。
誰かに届け、何かが響けと語り続ける。あの気持ち。

好きなものがあったり
好きな人がいたりってのは
本当にすごいことだぞ

「好き」ってすごいエネルギーだ

私は「好き」に囲まれて生きていきたいから
「好きじゃない」を排除する前に、
「好き」を抱きしめ直すことにしたぞ

大切なことなんて、多分そんなにないよ
両手に収まるだけあればいいよ

嫌なもの見てしょんぼりなるなら
数えるほどの大切なもの見てた方が心に優しいよ

去るものは追わなくて良いよ
来るものを受け入れてみるのは勉強になるよ

手に入れそびれたアレもコレも
縁があったら、また戻ってくるよ

無くしたものは、
多分今は要らないものだったんだよ

惜しいのは
「いま」手元にないからかもしれないよ
あるやん、たまに後から思うと
「いややっぱあれ要らんかったな」てやつ

負け惜しみだっていいじゃない

ただ、
今のあなたを生きられるのは「あなただけ」

知っているか
この世に同じ人は一人とておらんのだ

あなたの一番近くにいるのは、「あなた」なのだ

自分に優しくあれ自分を、大切にせよ
「すき」に正直であれ

...と自分にも言い聞かせる夏の夜。

2023/07/30のひとコマ

自分にも、語る。

押し付ける気はない。聞き流すこともできる。
好きにしてくれて構わない。
ただし、決して投げやりではない。

何かしらの些細な音にうまく共鳴して、私が投げる言葉を上手に拾って、また歩き出す存在があることを、私は知っている。

彼らは、見ている。
私を、大人を。私はあの目をよく覚えている。

アラサーなんて言われる年齢になったとて、教え子は死ぬまで教え子である。

私にとっては、全員が揺るぎなくかけがえのない、唯一無二の存在だ。

彼らは一体どんな想いで、
いつも読んでくれているのだろう。

捻くれて(別段悪いこととは思わない)、「何だこいつ突然また語ってんな」と思う子がいるのも一興。
私が想像する以上に真摯に受け取って、個別メッセージやコメントなど、何かしらの反応をくれる存在があるのも、また然り。

どちらも想定内の反応だし、私にしてみたら「一度とりあえずこちらを向く」と言うことをしてくれている以上、どちらも大切な反応だ。

それでいい。
そこにいるだけで、いい。

これからも彼らに対して私は、画面越しに、必要に応じてたまには画面を飛び出してくる、「お節介で何かすぐ語り出す、相変わらずちょっと暑苦しい大人」でいたい。

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