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【日記】ハロー、大好きな大阪

ここ数日、お盆にかこつけてゆるりと帰省している。

何も、一番交通費が高い時期に、そして人が多いタイミングでうろちょろしなくても…と自分に思う。とはいえ、会いたい人には会えるときに会わねばとも、思う。

それに、自分の身を置く環境を変えることで新たに気づくこと感じること、得られることがあるのも事実。

あれやこれやを、ひとまとめにしてキャリーバッグに詰め込んで、「お盆だから!」と都合の良い言葉をみつけた私は、飛行機に飛び乗ったのである。

私は長距離移動をする際、原則絶対飛行機派である。漢字だらけ!

理由はとても単純。
「飛行機がすきだから」
「飛行機の窓から見える景色がすきだから」。


人生で一番長く過ごした街、大阪。

親の仕事の都合で、実は母子手帳も幼少期育った場所もそれぞれバラバラ。
土地柄的なアイデンティティがおぼつかない私だが、一番長く生きた場所は大阪だ。

よって、私は一応出身を聞かれたら「大阪です!」と答えるようにしている。

特に梅田界隈は、一時期住んでいたことも相まって、本当に思い出深い大切な場所だ。

阪急の上の催事スペースがだいすき。

ぐるりと見回すと、見慣れたビル群のある駅前。

私の中の「大阪の中心」はこの辺りの景色だ。

一番通ったスタバは、大丸の2階辺りにあるところ。いろんな人を迎えにいった、中央改札。たまに探検に行った、第○ビルという名の駅ビル…。

懐かしさも併せ持ちつつ、見るたび変わる景色に寂しさもある。あれえ、こんなところにこんなお店あったっけ?なんてこともザラだ。

逆に、「思い出のあの場所は…」と探しても見つからないことも。曖昧な記憶のせいか、流れた時の変化のせいか。


いくつになっても、ここに立つとどきどきする!

一番通った本屋さんは、阪急梅田駅すぐ下の紀伊国屋書店。

たくさんの本と出会い、たくさんの言葉に触れる機会を私に与え続けている。

何よりここは、「じゃあ待ち合わせは紀伊國屋の前で!」「今ビックマンの前にいるよ!」なんて、待ち合わせにもよく使ってきた場所だ。

大阪を離れた私の中で、「大阪で会う人=卒業生」ということが、ありがたくも非常に多くなった。

かつて制服を着て歩いていた彼らが、すっかり大人の顔をして、私がよく通った本屋さんの前で私を待つ。

かつて制服を着て、本に救いを求めていたような私が、すっかり大人になりいまや心身ともに(!)丸くなり、よく通った本屋さんの前で教え子を探す…。

梅田界隈を歩くだけで、私はただただ言葉にし尽くせないような気持ちでいっぱいになる。


立ち止まるのは、右か左か…。

大阪にくるたび、エスカレーターの立つ位置に迷う。

右だっけ?左だっけ…??

この迷う瞬間、自分の中から「大阪が抜けている」ということを自覚して少し悲しくなる。

私はこんなにも、大阪が好きなのに…。


今週この先、まだ何人かの卒業生たちに会い挨拶をして、もう少ししたら関東に戻る。

すでにいろんな気持ちや、きっかけをもらえていて非常に胸がいっぱい。

改めしみじみ、「私は教師をしていてよかったな」と思う。そんな、夜。

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