見出し画像

NFTと音楽

自分の作品やツイートが億を越える金額で
落札される夢のような話がある。

2021年3月、
Twitter共同創設者ジャック・ドーシーCEOの
最初のツイート
「たった今、自分のツイッターを開設した」が
約291万ドル(約3億1500万円)落札された。
このツイートはNFTで販売されていた。


NFTとは

Non-Fungible Token(非代替性トークン)
【読み方】エヌエフティー、ニフティー

【訳】代替の効かない唯一無二の仮想通貨

【詳細】
暗号資産(ビットコインなど)の仕組みを支えるオンラインデータベースのブロックチェーン(分散型台帳)に、デジタルアートやゲームのアイテム、音楽ファイル、インターネット上の投稿、不動産などに本物だということのデジタル証明書として機能。デジタル資産。

【NFTマーケットプラットフォーム】
  《世界》
   ・OpenSea(世界最大手)
   ・Nifty Gateway
   ・Rarible
   ・Bitski
 《日本》
   ・nanakusa
   ・NFTstudio
   ・CryptoGame   などなど…
世界中に沢山のマーケットが存在している。



NFTの最高額は

アメリカ人アーティストのBeeple(ビープル)が
1日1作品制作し計5000作をひとつにまとめた
デジタルコラージュ「Everydays: The First 5,000 Days(毎日:最初の5000日間)」が
ブロックチェーンビジネスの起業家に
6930万ドル(約75億円)で落札されたのが
現在(2021年6月時点)の最高額。


音楽界でのNFTまとめ

2021年2月、
Linkin ParkのMike Shinodaが
NFT形式で発行された音楽作品を
オークション形式で出品。 

2021年3月、
アメリカのロックバンドKings of Leonが
ニューアルバムのNFT版を
オークション形式で出品。
200万ドル(約2億1700万円)以上を売上。

2021年4月、
HIPHOPアーティストA$AP Rocky
未発表曲「Sandman」のクリップの一部を販売。
抽選で彼のツアーに使われた車や
彼の次回作をスタジオで聴く権利が当たる。

2021年4月、
The Weekendが3つのアートに
それぞれ異なるクリップを付けて販売。
期間限定発売だが販売数の上限はない。
また一日限定のオークションでは、
世界に1つだけの作品をフィルターを通さない
フルバージョンの楽曲とともに出品された。


《日本での動き》
2021年3月、
VRアーティストせきぐちあいみの作品「Alternate dimension 幻想絢爛」が
オークション形式で約1300万円で落札。

2021年6月、
Perfumeが2020年のイベントで披露した
パフォーマンスの振付を基に
各メンバーの特徴的なポーズを
3Dデータ化したものを販売。

このように
大小に関わらず日々ニュースが生まれている。



著作権リスクと有識者の知見

デジタル時代の音楽に関する著作を持つ
エミリー・ゴノー氏は、
「この技術がアーティストの利益になるなら
素晴らしいがよほど注意しないと
アーティスト自身の著作権を奪われかねない

「誰でも、
インターネットで入手したどんなものでも、
NFTの作成者は自分だと言い張ることができる
(中略)
そうなると何でもありになって
荒稼ぎしようとする動きが生まれてしまう」
と指摘。


オンラインマガジンのDecryptには、
「デジタルアーティストが
NFTプラットフォーム上で
自分の作品が勝手に販売されているのを
発見した例がすでにあり、
ブロックチェーンは匿名性が高く、
分散型のシステムであるため、
こうした著作権侵害を防ぐのは難しい
 」
と記載されている。


ブロックチェーン投資コンサルタント
エロイーサ・マルケソーニ氏は、
「NFTを利用すればそれぞのアート作品や
コンサートのチケット、コレクターズアイテム
について偽造不可能なデジタル署名が
ブロックチェーン上に記録されるから
アーティスト本人が発行したものだ
という確認は非常に容易になる
」と主張。
参照

盛り上がり始めたばかりで
まだまだ分からないことが多く
様々な意見があるようだ。



NFTと音楽の今後を勝手に考察

『NFT元年』と言う言葉が生まれるほど
今年は毎日のようにNFT関連のニュースが
入ってきている。
海外では、有名アーティストの楽曲販売に
NFTを利用することが増えているが、
日本で初めてNFT楽曲を販売したのは
2021年3月と最近で、
日本人覆面ユニットAmPm(アムパム)が
一曲発売した。

未だ大手事務所のアーティストでは
行われていないので、
誰が一番最初に行うか楽しみだ。
またPerfumeのように楽曲ではなく
アーティストの特徴を活かしたモノが
販売されるのは非常に面白い。

しかし、日本でのNFTは流行らない気がする。
キャッシュレス決済が徐々に
浸透してきてるとは言え
まだまだ日本は現金至上主義。
数年前のコインチェック事件も記憶に新しく、「仮想通貨」と聞いても
良い印象を与えられていない。

海外向けのNFTで世界へアピールしながら
新たな収益としてアーティストには
(話題作りとしてでもいいから)
積極的に販売してほしいな。


もし主婦の私が音楽関連のNFTで買うなら、
既述のA$AP Rockyのように
未発表曲が買えたり
抽選で会えたりするなら嬉しい。

資産として考えるなら、
今後売れそうなアーティストの最初の楽曲、
有名アーティストの最も売れた曲の原案データ、
新しい手法のコード進行、
アーティスト同士のコラボ決定時で交わされた
テキストメッセージなら欲しいかも。

いいなと思ったら応援しよう!

みみみ|ブラックミュージック好き主婦
最後までお読みいただき本当にありがとうございます✨ 「フォロワーさんにオススメしたい!」 「もっと読みたい!」 と思ったらサポートしてみませんか?▼

この記事が参加している募集