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トキメキは突然に 〜男の子ママの子育て記念日〜
ご存じの方も多いだろうが、韓国のカップル間では『記念日』は必需品だそう。
22日記念日、49日記念日、100日記念日、200、300…。
更に各月々の14日の色々な記念日・・・。
記念日がこんなにあると絶対忘れそうだと思うのだが、忘れたらもう激怒ものだそうで・・・。というのは何年も前に韓国人の友人に聞いた話。
私も日々の雑踏に埋もれて、今日の記念日は忘れそうだと思うので、是非ここに記そうと思う。
今日は、男の子を子育て中の私にとって、ちょっとした記念日になりそうだ。
・舌打ち記念日
私が廊下に脱ぎっぱなしのジャケットのことを指摘すると、長男は
「チッ」
と小さく舌打ちをしながらすれちがった。
舌打ちしたーーー!!!
とちょっと心のなかで興奮してしまった。
が、親としてはやはり叱るべきだろう。
学校で先生とのすれ違いざまに舌打ちなんてしたらそこから目をつけられるに決まっている。
「舌打ちしないっ」
「はい」
笑いながらの「はい」だったが、まだ素直で可愛い。
これが「へいへい」になったらどうしよう。
お小言レベルには、最近「さーせん」(すみませんの意)とか言ってくる我が家の長男。もしかしたら「へいへい」になる日は近いかもしれない。
・何も言わず重たい荷物を持ってくれた記念日
モールの中で500mlのペットボトル2本入った地味に重いエコバッグを、何も言わずスッと持ってくれた。男の子ママにとってはキュンもののこの「何も言わずに重たい荷物を持ってくれる息子」が、ついにうちにも到来した。
たとえまだまだ背が自分よりだいぶ小さくとも、その姿はキュンそのもの。
「やだ長男くん、男らしい!お母さんめちゃくちゃ嬉しいっ」
キモいとか言われたらどうしようとか思う間もなく、つい口に出てしまった。
「これくらい軽いし」
受け答えにさえ「俺、男だし」といういっちょ前なプライドがしっかり出ている。
1キロ超えのものを軽いとか言ってしまうあたり、大きくなったものだとしみじみする私。
その後「こっちのほうが楽」とつぶやきながら持ち方を変える辺り、やはりまだまだかな、とちょっと内心笑ってしまった。
昔、まだお腹の中に長男がいたときのこと。男だとわかった日、正直、私は泣いた。女の子が、ほしかったのだ。実母と夫しか知らない事実。
そのときの私に、教えてあげたい。
「舌打ちされてムカつくこともあるけど、荷物もってくれるなんていうキュンとすることも、待ってるよ」