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やってて良かったnote




「ハンバーグ、一個は明日のお弁当用だから。」
「お吸い物あるから、きちんと食べて。」

サラダチキンを手にLINEを確認すると
10件を超える連絡がきていた。

その中に、ゲームが起動しないという文章があり
私は胸が痛んだ。



よく下調べをしていなく、
私のPCでは最新のゲームが出来ないことが判明したのだ。
「グラボの積み替えは、できないこともないけど新しいやつ買ったほうが結果的に安いみたい。」
私は帰宅中LINEを送った。
彼はもう仕事に出ている。



ちょうどいいな、
私は思う。
会社用にラップトップを買うつもりでいたから。
今持っているものは大きいけれど、会社用におろして
新しくゲーミングPCを導入すれば良いのだ。

Officeやnote専用にするにはかなりスペックは高いけれども、デジタル機器は最新の方がよい。
潔くおろそう。

せっかく共通の趣味を始めるのだ。
初期投資は必要だし、彼にもパソコンがある生活がどんなに便利か知って欲しい。


私はざっと調べ、目星をつけた。
彼はきっと大型量販店まで見に行くと言うだろう。
それでもよい。
彼がすすめてくれた機種を、買おう。



堅実な彼のことだ。
時期は待とうと言うだろう。
それに従えばいい。




年度末。
あっという間の日々。
彼とせっかくの休みも、持ち帰った仕事をしてしまったりする。
けれど、パソコンの出費もプライベートを削って仕事をするのもすべて私が選んだこと。

長い目で見ている。

9-18時、完全週休2日で残業がなくとも
20年後の自分が進化していないような
AIに代替できる仕事はしない。

投資の才があったり、不動産を転がせるような目利きであるなら
早期引退もできるだろうが
私は無理だ。できるならとっくに興味をもってやっている。
それを研究し、好んで、百戦錬磨している人にはかないっこない。




冷蔵庫を開けると、ハンバーグの横にお吸い物が一袋寄り添っていた。
気持ちがほぐれる。
忘れないように、ここに置いてくれたのだ。


元気が足りなかったが
ストレッチポールに乗るくらいはしようと思う。
下半身まとめてトレも。




こうまでストイックになるのは、
夢をずっと追いかけていたからだ。
自分の限界を見た。天才にはなれなかった。
やりたいことと、できることと
身を立てることの両立が
その時の私には出来なかった。

プライベートと仕事と本業をきっちり分けてスケジュールを組んだり
丸ごと夢だけ追っていたこともある。


好きを仕事にする苦しみも
成功している人への妬みも
夢への憧れもすべて味わい尽くした。


その上で、自分の戦い方を変えたのだ。
だから、どんな苦しみや勤務にもへこたれないのかもしれない。

自分に絶望することに比べたら、
金銭的に劣等感を抱え
日がな一日自分を傷つける言葉をぐるぐる考えることに比べたら
残業などどうってことがない。
寝る時間がないことも。


仕事に夢は抱かない。
もっと大きな夢を、私はまだ諦めていないから。




ど本命の彼氏を見つけ、
私の手で幸せを掴んだ。
操作できない人の心を惹きつけることができたのだ。
目標に到達するやり方はいくらだってあるのだから、夫婦ふたり仲良く生きていくことは
容易だろう。大丈夫。


仕事はもっと簡単だろう。
職場で好かれる必要はないから。
ただ駒になり、求められることを学んでいけばよい。
そこに個性は必要ない。


noteがあって良かった、
と私は思う。
思うまま書き散らして
稀に反応してくれる人がいるだけで
私は、大切な人に脳内を垂れ流さなくて済むし
うるさいおばさんにならずに、
自分を律することができる。

noteなら惚気は作品になる。幸せ自慢にも、マウントにもなりようがない。
なぜなら読みにくる方たちはクリエイターだからだ。
文章を愛する人に、悪い人はいない。


思いの外、このnoteを読んでくれる人がいる。
きっかけは神崎メリ様のど本命や、マッチングアプリかもしれない。
一見さんも継続してくださる方も…ネットの海は本当に広い。

せいぜい10人くらいが通り過ぎるんだろう、くらいの気持ちでさまざま書いていて
「リアルな知り合いに身バレでもしたら目も当てられない」と思い
とあるジャンルの記事を有料設定にした。
買う人がいるなんて思わなかった。
だからお礼のメッセージの設定もしておらず大変失礼つかまつりました。
嬉しいような恥ずかしいような、そんな心持ちです。


私にはもう何年もネットだけで繋がっているメル友がいるのだが、
その方にも先日このnoteをお知らせした。
あろうことか、その方はチップというものをくださって私は更にたまげた。
すぐにnote経由でお礼を送ったが、まだメールを溜めてしまっている。悪い癖だ。
この場を借りて再度、有料記事購入やチップをくださった貴方に深く御礼申し上げます。
大変に使わせていただき、今後も息の長いnoteになるようさまざま書いて参ります。



あなたにも沢山の気づきや、
幸福が訪れることを日々願う。


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