好きなことに全力で打ち込む
「〜をやりたい」という自分の意思を持つことって、なんとなく大きな声で言ってはいけない風潮がありませんか?でも、この意思って自分への絶大なる信頼がないと持てなくて、そのためには興味関心があることをじぶんで見つけている、っていうことが必要だと思うんです。人間って、興味がないことを100%全力でできるほど器用じゃない。だから、100%全力でできるものがある人ってすごく魅力的に見えますよね。でもそれって「特別」な人しかできない、普通の人にはできないんだとか言い訳しちゃいがちですよね。でもこれ、仕方ないです。私たち大人は成長する過程で、自分のやりたいことよりも、周りから逸脱しないように、みんなと一緒に同じことをやり続けていける人間を育てる教育を受けているから。だから、それを踏襲することが一番簡単な子育ての手段になっているのも事実。でも本当にそれが一番いいのかな?
■子供が興味を持ったものを否定しない
これ自分たちが子供の頃に、一度はされた経験ある人、多いんじゃないでしょうか?私もありました、たくさん。その時に私は「そんなくだらないこと」という言い方をされてきました。これって、すごく悲しい言葉でした。そんな親に立ち向かっていくことができない子供は、好きなことを全力でやる経験を積むことができません。だから、「これがやりたい!」と強く思えるものと出会うこともできません。私は40歳を過ぎるまで出会えませんでした。もっと若いうちに出会えたらきっと別の人生があったでしょう。
自分が何に興味があるのかわからない、好きなものがわからないって、小さい頃家庭や学校で自分の好きなこと、思いっきりやる機会を持てなかったことが原因なんだと思うんです。どうしても勉強だったり部活だったり目先にあることに時間が使われて、本当にやりたいことをやる時間が今の子供たちにはほとんど残されていない気がします。勉強が好き、部活が好き、これが子供の本当の気持ちなら問題はありません。でも、本当はもっと好きなことがあるかもしれない、と思っている子供たちもたくさんいます。でも言えないし行動できないのは、否定される怖さからだと思います。
まずは、子供たちが興味を持ったことを否定せず、十分に取り組む時間をあげること。そして、親が興味のある分野に子供たちを誘導しないこと。この2点が必要なことだと思います。興味を持ったことにとことん没頭させるための時間を親が確保してあげることは絶対的に必要です。ダメって言われるかもと思いながら好きなことなんて探せません。どうしても大人は、自分の知らないことには恐怖を感じてしまうと思います。でも、子供が興味を示したものについて大人たちのアンテナを向けてみることから、始めてみませんか?もしかしたら大人がハマることだってありますよ。大人自身が成長する過程で興味を持ってやってきた分野をやらせるな、ということではなく、子供たちに関心を与えることはぜひやってもらいたいこと。ただ、誘導するようなやり方ではなく自分がやってきたことは、こんなに好きで楽しくで仕方ないんだよって姿を見せてあげるだけでいいと思います。もし子供たちがそこに興味をしめせば、子供たち自身からアプローチがあると思います。
■途中でやめたっていいよ
本当に興味があることを見つけるって、そんなに簡単なことではないです。やってみて、やりつくしてみて、初めて見えてくるものがあります。その時に、「あれ?これもしかして違うかも」というタイミングがあるかもしれません。これ、日本人って嫌いますよね。始めたことは最後までやり抜きなさい。よく言われる言葉だと思うんですが、最初はもちろん「これ!」って思って始めますよね。でも、あ、ちょっと違うかも、そして、これ気になるかも!と次のものが見えたりした瞬間、今やっていることを続けていても本当に興味があることに繋がる可能性ってほぼゼロに近くなります。だって、次に見えているものが気になっているから。それでも「最後までやり抜きなさい」の言葉で縛られて、気になっていることに手を出せずに我慢して続ける環境には苦痛しかないと思います。
あ、ちょっと外れますが、これも日本人に多い価値観ですよね、「我慢すること、苦しい思いをすることが美徳」。でもどうですか?我慢して、苦しい思いをして生きていて今、口から出てくる言葉って前向きな言葉ですか?「こんなに頑張っているのに」って言ってませんか?でも、みんなそうやって生きているって、なんだかよくわからない常識とやらにすがっていませんか?周りの人のために生きているのではなく、自分の幸せのために生きてみませんか、だってせっかくの人生ですよ。そう思ったら、子供たちが興味なくしているものを最後までやり抜くことの意味がないって気づきませんか。
子供たちが本当に好きなことを見つけ、自分の意思を持って続けていくためには、さまざまなことを試してみることが重要です。もし違うと思ったらその時は、周囲の大人が口出しをせず、あくまで本人の意思を大切にすることが必要です。これは好き勝手放置する、ということではありません。否定するのではなく、なぜそう思ったのかを聞いてあげればいいのです。この時も、大人の価値観の上で聞かないで、子供たち目線で聞いてあげることが絶対に必要です。
■信じてあげましょう
産まれる前、無事に産まれてくれればいいと望んで、乳幼児の頃は、息をしてくれているのを確認するだけで安心し、離乳食が食べられたことで大喜びをしていた、いっぽ歩いたことで幸せを感じていた、その頃を思い出してみてください。そんなに多くを望んでいませんでしたよね。ただ、この子が幸せに生きてくれていたらそれでいい、そう思っていませんでしたか?大丈夫。大切に育ててきた我が子ですよ、信じましょう。何も疑わなくていいし縛りつけなくても大丈夫です。ただ、子供たちが幸せになれるように、見守り、楽しんで生きている自分の背中を見せて、ヘルプが来たら少し歩み寄って。そんな距離感を楽しみながら一緒に生きていけますよ。
苦しかったり誰かに話したいことあったらいつでもメッセージくださいね。
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