「人材開発」を一言で考えると?(1/3)

※Hatena Blogから移管しました
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十数年、広義での人材育成の仕事に携わっています。

初回は、「人材開発」という言葉が持つ意味に関して考えてみたいと思います。
仕事がら、人材を開発するということは何か?と日々考えます。
「人材開発とは?」という問いに対して、出来るだけ完結に答えるとすると、自分の頭に浮かぶ定義は二つあります。

一つは、『パフォーマンスの最大化』もう一つは、『課題解決』です。

まず、『パフォーマンスの最大化』に関してですが、人材開発に携わる人間は、その支援対象である個人のパフォーマンスに貢献すべきだと思います。研修や育成施策の効果測定としては、カークパトリックのモデルなどが有名です。
そのモデル自体も(究極的には業績貢献が軸になっているので)、ものすごく難易度が高いと思いますが、人材開発の担当者は、施策(というか自らの)関わりの結果、対象者のパフォーマンスが向上したのか?それをどう定量/定性で測るのか?に対して、頭に汗かくべきではないかと感じます。その意味で、人材開発担当者が担う責任は、施策対象者の組織上長と変わらない、というぐらいの意気込みが必要なのでは?と日々、感じます。
※もちろん、OJTにおける育成責任の主従が組織上長と逆転しては本末転倒なので、そこは注意が必要かとは思いますが、、

何かしらの育成課題が発生した時に、どうしても「どんなスキルをつけるか」「どんな知識をつけるか」が前に出がちです。または、課題のようには聞こえるが、抽象度が高すぎて、要するに何が課題なのか言語化できていないことが、とても多いです。
そのような時、外部(BtoBなど)/内部(自組織の育成など)関わらず、人材開発を業としている立場として、まず「この人に求められているパフォーマンス(そして、その結果としての成果)は何だろうか?どういうアプローチをすればそこに到るのだろうか?」が、まず、頭に浮かぶでしょうか?

私見ですが、それがまず頭に浮かぶ「思考の条件反射」が、とても、重要だと思う今日この頃です。

次回は、本テーマの続きについて、考えてみたいと思います。

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